鬼ヶ岳・王岳周回 ~富士の絶景!ツツジの稜線歩き~

2024.04.19(金) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 43
休憩時間
1 時間 20
距離
10.3 km
のぼり / くだり
1114 / 1113 m
21
57
12
26
12
34
32

活動詳細

すべて見る

2024年4月19日、富士五湖の一つ「西湖」の北側に広がる御坂山地の雪頭ヶ岳から鬼ヶ岳、王岳を縦走しました。西湖の西端にあるいやしの里根場駐車場を起点に、雪頭ヶ岳へ登り御坂山地の主稜線上の鬼ヶ岳へ。西湖越しに富士山を眺めながらいくつものピークを越えて王岳まで稜線を縦走する、コースタイム6時間45分の周回コースです。 【お知らせ】 登山道の様子やルート詳細の解説動画を公開しました。是非ご覧ください。 ★【徹底解説】鬼ヶ岳・王岳周回 ~富士山&南アルプスの絶景を楽しむ稜線歩き~ 【西湖いやしの里根場から雪頭ヶ岳・鬼ヶ岳・王岳周回コース】 https://youtu.be/irLzAA04gio ★ひとり登山チャンネル https://www.youtube.com/channel/UCMIE12AHq1elXrToA88tqAg 【アクセス】 中央高速河口湖線の終点「河口湖IC」から国道139号線で西湖方面へ走ります。「道の駅なるさわ」や「富岳風穴」などを通過し、県道21号線へ右折。県道を5分走ると出てくる根場(ねんば)集落にある「西湖いやしの里根場」の登山者駐車場に車を停めます。駐車場から登山口までは徒歩数分。雪頭ヶ岳から反時計回りの周回、王岳から時計回りの周回、どちらのコースも選べます。 【駐車場情報】 ★西湖いやしの里根場駐車場・・・100台 無料 トイレあり(夜間閉鎖) 日本の原風景が保存された集落「西湖いやしの里」(入場料500円)の駐車場のうち、入口から遠い芝生のエリアが登山者用駐車場。 ★西湖根場浜駐車場・・・無料 30台 トイレあり(24時間利用可) 県道21号沿いにあり分かりやすい ★東入川堰堤広場・・・数台 無料 ダートの林道を走るため四輪駆動車推奨 雪頭ヶ岳や鬼ヶ岳のピストンにおすすめ 【ルート概要】 ①いやしの里根場駐車場~雪頭ヶ岳~鬼ヶ岳(CT:2時間50分) 登山者用駐車場から東に進むと現れるいやしの里の入り口やトイレ、売店などの施設を通り過ぎ、住宅地や畑の中の道を数分歩くと巨大な堰堤に突き当ります。堰堤の左に続く林道を進み、東入川堰堤広場を横断したところが登山口。ちなみに四輪駆動車ならこの広場まで車で入ることができるそうです。階段から山に入っていきます。堰堤の脇を越えてしばらく沢沿いの植林地帯を登っていきます。ヒノキや赤松の森はやがて落葉松の明るい林に変わり、道は尾根の上に乗り上げます。 ブナなどの落葉樹の尾根を登り、ロープの設置された岩場やザレ場を登ると、周囲の展望が開けてきます。「雪頭ヶ岳のお花畑」と呼ばれる開けた場所です。眼下には西湖が広がり、その向こうに裾野を広げる富士山、左には河口湖、右には精進湖と天使山塊の山々が見えます。 お花畑の奥に続く道を進み、岩場をひと登りすると雪頭ヶ岳山頂(1710m)に到着します。山頂から東を見ると、隣に鋭くそびえ立つ十二ヶ岳や、その奥に黒岳、三ッ峠と続く山々や、河口湖や山中湖などが遠望できます。西側にはこれから辿る稜線が天子山塊まで続き、その先に壁のようにそびえる南アルプスの山々が見えます。 雪頭ヶ岳山頂から先、ロープが設置された急坂を下り、岩場に架けられたハシゴを登り、足元が切れ落ちた崖の上を進んでいくと鬼ヶ岳山頂(1738m)に到着します。 鬼の角のような岩がそそり立つ鬼ヶ岳山頂。今日のコース中最高地点であり、360度の絶景が楽しめる山頂です。 ②鬼ヶ岳~鍵掛(CT:1時間) 鬼ヶ岳山頂から先、東に伸びる御坂山地主脈の稜線を歩きます。ブナやミツバツツジ、アセビなどの木々に囲まれた登山道ですが、展望が開けた場所もたくさんあります。道の大部分は歩きやすい稜線道ですが、ロープが設置された岩場やザレ場など、油断すると滑落の危険があるポイントもあります。特に、鬼ヶ岳から20分ほど進んだ所にある2つの岩峰付近は高度感もあり、真下が切れ落ちた崖になっているので注意が必要です。 鬼ヶ岳からアップダウンを繰り返しながら稜線を45分ほど進むと、鍵掛峠に到着します。一つ目の分岐を左に下れば1時間半程で駐車場に帰ることができますので、エスケープルートとして利用できます。その先に出てくる分かりにくい分岐を右に下れば、山脈の北側の鴬宿の集落に下ることができます。 鍵掛峠を越え、長く続く登りを20分ほど登れば鍵掛(1586m)の山頂に到着します。三角点の石柱と小さなプレートがある山頂は、木々に囲まれており眺望はありません。 なお、稜線の道の左右に群生するミツバツツジはまだつぼみの状態でした。あと数週間すると満開の花の道に変わることでしょう。 ③鍵掛~王岳(CT:45分) 鍵掛の山頂を過ぎて少し歩くと道の左に、北アルプスの燕岳の「イルカ岩」によく似た岩があります。また、その先も巨岩が沢山出てきて、岩場をよじ登る箇所や崖の上の岩場をトラバースする箇所もあります。鍵掛から20分ほど進んだ所で吉沢山(1597m)というピークに到着しますが、山名板などは見当たりませんでした。 吉沢山から少し下り、王岳直前の最後の急傾斜を登りなだらかな道を進んでいくと、王岳山頂(1623m)に到着します。広々した明るい山頂は、南側の展望が開けており、西湖や富士山、雪頭ヶ岳や鬼ヶ岳から続く稜線を振り返ることができます。 ④王岳~いやしの里根場駐車場(CT:2時間) 鬼ヶ岳から先へ少し進むと分岐が現れます。直進すると五湖山や精進湖に続く稜線の道、そして左が駐車場のある根場集落へ下る道です。分岐を左折ししばらく尾根伝いに下った後、下の沢筋に向けて尾根の左斜面を下ります。王岳山頂から500m近い標高差を下り続けると、舗装された林道に出ます。川沿いに続く林道を50分ほど歩いて駐車場に戻ります。 【感想】 このコースの最大の見どころは、なんといっても富士山の絶景でしょう。雪頭ヶ岳や鬼ヶ岳、王岳などの山頂から、登山道の木々の切れ目から、稜線上の岩の上から、コース中の色々な場所から、富士山と西湖の織り成す絶景を眺めることができました。また、南アルプスも近くに見え、晴れていれば甲府盆地の先に八ヶ岳や北アルプス、秩父の山々も眺められます。 もう一つの見どころは、登山道の周りの植生や地形の楽しさです。稜線上にはアセビやミツバツツジが群生しており、特にミツバツツジはこれから咲き始め、5月初旬に見頃を迎えそうです。私が歩いた4月中旬はアセビやスミレ、ヒトリシズカなどが楽しめましたが、ミツバツツジのシーズンがベストかもしれません。 累計標高差1000m超、コースタイム6時間半と、なかなか歩きごたえのあるコースですが、適度に変化があり、楽しいコースでした。

節刀ヶ岳・破風山・足和田山 いやしの里根場の登山者用駐車場(無料 100台)。奥には王岳がそびえる
いやしの里根場の登山者用駐車場(無料 100台)。奥には王岳がそびえる
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 いやしの里根場の駐車場。こちらは一般の駐車場
いやしの里根場の駐車場。こちらは一般の駐車場
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 古民家の見学などができるいやしの里(入場料500円)の入口
古民家の見学などができるいやしの里(入場料500円)の入口
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 住宅脇の道を入っていく
住宅脇の道を入っていく
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 東入川堰堤広場の登山口
東入川堰堤広場の登山口
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 道が一部崩落していた
道が一部崩落していた
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 序盤は暗い植林の中の道
序盤は暗い植林の中の道
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 突然、明るい落葉松の林になる
突然、明るい落葉松の林になる
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 可愛らしく垂れ下がるキブシの花
可愛らしく垂れ下がるキブシの花
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 スミレが春を告げる
スミレが春を告げる
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 ブナの原生林を歩く。向こうには鬼ヶ岳から王岳へ続く稜線が広がる
ブナの原生林を歩く。向こうには鬼ヶ岳から王岳へ続く稜線が広がる
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 後で登る、稜線上の岩峰が見える
後で登る、稜線上の岩峰が見える
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 バイケイソウの新芽
バイケイソウの新芽
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 徐々に岩場が現れる
徐々に岩場が現れる
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 雪頭ヶ岳のお花畑。眼下には西湖が広がり、その先に富士山が見える
雪頭ヶ岳のお花畑。眼下には西湖が広がり、その先に富士山が見える
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 雪頭ヶ岳のお花畑から遠望する河口湖
雪頭ヶ岳のお花畑から遠望する河口湖
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 堂々たる富士山
堂々たる富士山
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 花畑から山頂へ向かう道
花畑から山頂へ向かう道
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 雪頭ヶ岳山頂
雪頭ヶ岳山頂
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 雪頭ヶ岳から東を眺める。手前には険しい十二ヶ岳、その奥に黒岳、三ッ峠と続く
雪頭ヶ岳から東を眺める。手前には険しい十二ヶ岳、その奥に黒岳、三ッ峠と続く
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 雪頭ヶ岳から西を眺める。これから辿る稜線の先には天子山塊。さらに奥には南アルプスまで見える
雪頭ヶ岳から西を眺める。これから辿る稜線の先には天子山塊。さらに奥には南アルプスまで見える
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 雪頭ヶ岳から眺める南アルプス南部の山々
雪頭ヶ岳から眺める南アルプス南部の山々
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 雪頭ヶ岳から眺める南アルプスの白根三山。右のピークが日本第2位の高峰「北岳」
雪頭ヶ岳から眺める南アルプスの白根三山。右のピークが日本第2位の高峰「北岳」
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 岩場に架けられた、高度感満載のハシゴ
岩場に架けられた、高度感満載のハシゴ
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 崩落している崖の上を歩く
崩落している崖の上を歩く
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 鬼ヶ岳山頂
鬼ヶ岳山頂
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 鬼ヶ岳山頂にある鬼の角ような岩
鬼ヶ岳山頂にある鬼の角ような岩
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 鬼ヶ岳から眺める十二ヶ岳と河口湖。右奥に山中湖も見える
鬼ヶ岳から眺める十二ヶ岳と河口湖。右奥に山中湖も見える
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 鬼ヶ岳山頂の先、急傾斜の下りが続く
鬼ヶ岳山頂の先、急傾斜の下りが続く
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 崖の上の岩場を通過する。
崖の上の岩場を通過する。
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 登山中に見えていた岩峰まで来た。ルートは岩の左下を巻いて進む。岩に登ると行き止まりだが、眺望が楽しめる。
登山中に見えていた岩峰まで来た。ルートは岩の左下を巻いて進む。岩に登ると行き止まりだが、眺望が楽しめる。
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 アセビの花と富士山
アセビの花と富士山
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 南アルプスの白根三山が良く見える
南アルプスの白根三山が良く見える
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 これから進む稜線の奥に見える、南アルプス南部の山々
これから進む稜線の奥に見える、南アルプス南部の山々
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 稜線の真下に朝出発した根場の集落が一望できる
稜線の真下に朝出発した根場の集落が一望できる
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 岩場のトラバース。慎重に進もう
岩場のトラバース。慎重に進もう
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 岩が多く、ダイナミックな地形の稜線だ
岩が多く、ダイナミックな地形の稜線だ
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 鍵掛峠通過。ここから下山することもできる
鍵掛峠通過。ここから下山することもできる
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 北アルプス燕岳のイルカ岩とよく似た岩
北アルプス燕岳のイルカ岩とよく似た岩
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 立ち枯れた森を進む
立ち枯れた森を進む
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 稜線上の至る所からこんな絶景が楽しめる
稜線上の至る所からこんな絶景が楽しめる
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 岩場のトラバース。滑落注意
岩場のトラバース。滑落注意
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 王岳山頂
王岳山頂
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 王岳から来た道を振り返る。最初に登った雪頭ヶ岳が遠くに見える
王岳から来た道を振り返る。最初に登った雪頭ヶ岳が遠くに見える
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 木々の新芽や花を楽しみながら下山する
木々の新芽や花を楽しみながら下山する
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 可憐に佇むヒトリシズカ
可憐に佇むヒトリシズカ
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 モミジの新芽
モミジの新芽
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 麓のトウゴクミツバツツジは満開。稜線上のツツジはこれからだ
麓のトウゴクミツバツツジは満開。稜線上のツツジはこれからだ
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 林道を歩き、橋を渡ればゴールはもうすぐ
林道を歩き、橋を渡ればゴールはもうすぐ
節刀ヶ岳・破風山・足和田山 駐車場に戻ってきた
駐車場に戻ってきた

動画

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。