地蔵の頭・小遠見山・中遠見山

　今日は休みをもらい平日なのでゆっくり歩けると遠見尾根へ向かった。前日の荒天から回復する予報だったが、現着するとゴンドラ途中から上は真っ白。回復が遅れるかなと思いつつ準備をして出発。しかし今日はリフト上まで上がっても風がない！周囲は真っ白だったがほぼ無風だったので行けるところまで行ってみるか、途中で晴れてくるかもと期待半分、不安半分で歩き始める。途中で何人かの方とお会いするが、恐らく皆さんも同じような気持ちだったかも。小遠見手前で空が何となく明るくなりはじめ、中遠見に到着する頃にはガスが取れ、鹿島槍の雄大な姿が現れる。できたら大遠見まで行きたかったが、トレースもないし、その分ゆっくり休みつつ晴れた景色をみながらのんびり帰ることにした。 　前日はそこまで冷えなかったのか、樹木に雨氷が出来ておりガラス細工のようでメチャクチャ綺麗。気温が上がるとあちこちで氷が落ちる音が聞こえる。歩いている途中で景色が好転する良いパターンだったが、完全に晴れ渡らず鹿島槍や五竜に雲がかかっている姿も良い。特に今回の位置からだと陽の時間や方角もよいので雪の白さと空の青さが映えてコントラストが特に美しい。珍しくこの時間に雲海もでき、それもまた良かった。風が強い稜線上は雪がクラストしている部分もあったが、吹き溜まりでは場所によっては股下近くまで埋まります。またホワイトアウト時は稜線上や雪庇が見えにくいので注意が必要です。晴れた後も雲が残ったのでより幻想的な風景だった。わざわざ来た甲斐があった。