熊野古道 小辺路を歩く

2024.03.21(木) 2 DAYS

活動データ

タイム

16:23

距離

52.5km

のぼり

3237m

くだり

3882m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
8 時間 1
休憩時間
31
距離
24.8 km
のぼり / くだり
1783 / 1341 m
3
3
23
16
27
1 39
28
42
37
43
DAY 2
合計時間
8 時間 21
休憩時間
31
距離
27.7 km
のぼり / くだり
1453 / 2540 m

活動詳細

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かねてから計画していた小辺路。 いよいよ実行する日がやってきた。 高野山~伯母子岳、三浦峠経由十津川→果無峠、熊野本宮大社のルート。 歩くのが遅いので高野山に前泊して早朝からスタートする計画。お宿はゲストハウス(kokuu)を利用した。半分程は外国の方々が利用されていて、若い頃ヨーロッパを放浪していた時のユースホステルを思い出させてくれる。高野山の雰囲気と外国語が混じってなんだろ、不思議な空間だった。とても綺麗なゲストハウスでした。 さー行くよ!中辺路に入ると直ぐに積雪が、ただ5cm位なのでサクサクと歩く。朝5時頃なので当たりは暗い。 雪に動物の足跡が、イタチ?うさぎ?鹿、鹿は群れて動いているようだ無数の足跡。 道を横切ったり道を歩いたり、夜の野生動物の様子が分かるようだ。 順調に進んで行く 龍神スカイラインと合流。 完全にアイスバーンツルツルだ。ザッザッと氷を踏む足音のみ響く。天気は上々、しかし寒いぞ、3月も後半というのにこの寒さはなんだろ、歩いている時はまだマシだが止まると寒すぎる。 再度トレイルに突入。 先行者の足跡が無い、フカフカの新雪、道が分からず慎重に進む。こんなに雪が積もる事は想像していなかった為ローカットのシューズで挑んたのだが雪が靴に入り始めた。積雪は目算で4~50cmになってきている。 この感じが伯母子岳迄続く。 大滝集落に一旦降りてそこから大股に向かう。 雪道が続く、熊野古道感はあまり感じることは出来ず、低山の雪山を登っていると言った感じ。足がドンドン冷えて来て辛くなってきた。 大股集落に降りトイレ休憩。 自販機がある。 思わず缶コーヒーを購入。 普段は甘いコーヒーは飲まないのだが今日は甘さが沁みる。しかし、ゴミ箱が無いので空き缶は持って歩く事になる。 いよいよ本日の宿泊地伯母子峠に突入。 相変わらず雪がゆく手を阻む。完全にノートーレス。 ピンクテープとヤマップが頼り。雪道は体力を極度に奪って行く。 風も強い、木々の霧氷が風で剥がされ体に突き刺さる、痛い。 昼頃に伯母子峠到着。 相変わらず吹雪いてる。 テント泊の予定だったが避難小屋に文字通り避難する。 風が当たらない分ましだが矢張り寒い。 昼ごはんを食べて寝袋でウトウトしていたら、外国人二人組がやってきた。聞くとスコットランドから来たんだそうだ。雪が積もっててチョーびっくりしたしメッチャ疲れたって言ってた。彼らは少し休んで出発して行った。少し先でテント泊するらしい。 凄くマッチョな方々だったから雪なんぞへっちゃらなんだろうなー、勝手にそう思う。 一方、ヘトヘトジャパニーズおっちゃんは寒さと戦っていた。小屋の中の温度は-4℃寒い。中々眠れない。少し寝て目覚めるこれを繰り返して朝を迎えた。 伯母子岳からまず三浦口を目指す。相変らずの積雪が広がっている。 しかし、昨日とは異なりトレースがある。 スコットランドの民のおかげだ。 ツボ足で慎重に進む。 尾根道からトラバース的な道へと移るが雪道には変わりない。天気は昨日にまして良い空が青い! 高度が下がってきた、積雪が無くなって来たら、石畳が現れてきた。オー熊野古道ぽい!等と感じていたが石が濡れていて滑る。どちらにしても歩きにくい。 南側の伯母子岳登山口に降りる。少し舗装路を歩き三浦口から三浦峠を目指す。 昨日の寝不足が響いて体が重い。暫くは雪が無くて歩きやすかったが標高を上げて行くと出てきた出てきた、積雪。 峠が近づくにつれ冷たい強風が体にぶち当たる、寒い。 んっ?話し声が聴こえるぞ。 上を見あげると、昨日のスコットランドの民達の姿。 三浦峠で追いつく。 二人を私を覚えていてくれて 互いを労い私は先に進んだ。 彼らは少し休憩をとるとの事。 こんな長い距離をひとりで歩いていると久しぶりの会話に力を貰えた気がする。 歩む足取りに力が戻った。 三浦峠から西中バス停までの道は好天も相まってとても気持ちよく歩けた。 途中2組の外国の方達のグループとすれ違う。一組目はアメリカの女性の方々でwonderfulを連発してらした。 今日は十津川で泊まるらしい。楽しんでね〜って手を振って別れた。 次のカップルもアメリカ人のご夫婦。 気を付けなはれやーと別れる。 山道を降りて十津川までアスファルトを約8km歩く。 今度は暑い、ハードシェルを脱いでテクテク歩く。 周囲の山に山桜が咲いていて この陽気、春を感じさせてくれる。 ちょっと前まで真冬だったのに、、、、、体、おかしくなるよぉー。 村の中をテクテク歩く。 暫く歩くと、村民の方からこの先通行止めですよと告げられた。 この道を通らなければめちゃくちや遠廻りしなければ十津川温泉に辿り着かない。 歩いて行くと何時間かかるか分からない。 ん〜,、、、、、、、、、えーいい通ってまえ〜っと思った瞬間、村民の方が「送りますよー」 えーー〜っ、良いんですかぁ? あざます。 という訳で十津川温泉の宿迄車で送って頂いた。 ホントに感謝しかありません。 宿に入って温泉に浸かる。 体から悪いものがシミ出てくる感じ。 透明でほんのり硫黄の香り。 チよー気持ちイイ〜。 あ〜サイコーです。 温泉バンザイ。 翌日、予報通り雨。 しかもまあまあの降り。 残念ながら果無峠から本宮大社へのハイクは止めてバス移動に決める。雨のせいだけでなく、前の日の通行止めのお陰で完歩も途切れてしまっていたから。 又今度リベンジだ、と思いチェックアウトしにフロントへ行くと、昨日出会ったアメリカ人女子二人組が今まさに出発せんとする所。 二人組の内1人が私を覚えていてハーイと声をかけてくれた。 今から果無峠に向かうらしい。果無峠登山口迄の道を教えてあげ雨降って滑りやすくなってるから気を付けなはれやーと送り出した。 私は彼女たちと反対方向のバス停へ8:35発のバスに乗って本宮大社へ。 熊野本宮大社へお参りし、大斎原にもお参り。 紀伊田辺行きのバスを待っていると、そこにスコットランドの民が無事に到着。you did it ! 無事の再会を喜んだ。 今回、完歩は出来ませんでしたが人と会話をする事はとても重要な事なんだと感じさせて貰えた。楽しいハイクに、また気付きのハイクとなりました。

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