活動データ
タイム
05:15
距離
8.6km
のぼり
924m
くだり
926m
活動詳細
すべて見る2024年3月21日、西丹沢の低山「ミツバ岳(大出山・834m)」と「権現山(世附権現山・1018m)」に登りました。丹沢湖の隣に並ぶこの二つの山は、同じ山域の檜洞丸や畦ヶ丸山などに比べて知名度が低く、登る人も多くはありません。しかし、その登山道や山頂に群生しているミツマタが花を開く季節だけは、大人気の山になります。そろそろ山頂のミツマタも開花してきているとの情報を得たので、富士山が見えそうな天気のいい日を選んで登りました。 登山口と下山口の中間にある「東沢駐車場」に車を停め、ミツバ岳、権現山の順に周回する、コースタイム約5時間の山行です。 【お知らせ】 登山道の様子やルート詳細の解説動画を公開しました。是非ご覧ください。 ★【徹底解説】ミツバ岳・権現山周回 ~ミツマタの稜線を巡る~ 【丹沢湖畔の無料駐車場からミツバ岳(大出山)と権現山を周回】 https://youtu.be/nOxcaIx_6Vk ★ひとり登山チャンネル https://www.youtube.com/channel/UCMIE12AHq1elXrToA88tqAg 【アクセス】 ★車・・・東名高速を大井松田ICで下り、国道246号線を御殿場方面へ走ります。清水橋の交差点を右折し道の駅を通過し、丹沢湖を目指します。丹沢湖に架かる永歳橋を渡るとすぐに左に現れる「落合隧道」へ入ります。トンネルを抜けて湖畔を数分走ると左に出てくる「東沢駐車場」に車を停めます。 ★公共交通機関・・・小田急線新松田駅から「西丹沢ビジターセンター」行きのバスに乗り50分ほどバスに揺られ、「浅瀬入口」バス停で下車します。バス停から30分ほど歩けばミツバ岳登山口、バス停のすぐ側には権現山の登山口があります。周回する場合はどちらの登山口から回ってもいいと思います。 【駐車場情報】 ①東沢駐車場・・・無料、約10台、トイレ等施設なし、24時間開場 ミツバ岳登山口まで徒歩10分 権現山登山口まで徒歩20分 周回する場合おすすめ 寺ノ沢駐車場より空いている ②寺ノ沢駐車場・・・無料、約13台、トイレ等施設なし、24時間開場 ミツバ岳登山口まで徒歩4分 権現山登山口まで徒歩25分 ミツバ岳登山口至近のためピストンの場合ここが最適 周回の場合もコース上にあるため便利 満車の可能性あり ③世附(よづく)駐車場・・・無料、約10台、トイレ等施設なし、24時間開場 ミツバ岳登山口まで徒歩9分 権現山登山口まで徒歩37分 ミツバ岳登山口より先にあるため周回の場合は微妙 ④上の山(かみのやま)駐車場・・・無料、約20台、トイレあり(2024年3月は閉鎖中)、24時間開場 ミツバ岳登山口まで徒歩13分 権現山登山口まで徒歩42分 ミツバ岳登山口よりかなり先にあるため他の駐車場の補欠として ⑤丹沢湖駐車場・・・無料、約70台、トイレ・売店あり、9:00~16:00開場 ミツバ岳登山口まで徒歩35分 権現山登山口まで徒歩9分 私が登った日は木曜日でしたが下山後も開いていませんでした。 【ルート概要】 ①東沢駐車場~ミツバ岳(CT:1時間45分) 東沢駐車場から湖畔の道を歩き、登山口を目指します。寺ノ沢駐車場を過ぎると出てくる「滝壺橋」という橋から山側に小さな滝が見えます。滝壺橋を渡り切ったところにある地味な登山口から山へ入っていきます。 登山口の階段を登ると、ザレた急登が少しの間続き、その後は植林地帯をつづら折りに登る区間となります。登山口から15分ほど登った辺りから、登山道の周りにミツマタの木が現れ、登るほどに増えていきます。ミツマタを鑑賞しながら暗い針葉樹の植林地帯を1時間程登り続けると、ブナやシデなどの明るい自然林になります。幅が広くルートが見つけにくい尾根を登り切ると、左が針葉樹、右が落葉樹の稜線の道になります。徐々にミツマタの木が増えてきた明るい道をゆるやかに登っていくと、ミツバ岳山頂に到着します。 ミツマタの木が群生するミツバ岳山頂、東側には丹沢湖や丹沢の山々の先に相模湾が、西側には杉の木の間から富士山の山頂が見えます。 ②ミツバ岳~権現山(CT:1時間) ミツバ岳山頂から北に続く稜線上の道をゆるやかに下っていきます。稜線の左側は針葉樹の植林、右側は葉の落ちた落葉樹の森ですが、登山道の両側にミツマタが沢山生えています。木々の間から塔ノ岳や御正体山などが見えるポイントもあり、気持ちよく歩ける稜線です。 下り切ったコルから権現山山頂まで、標高差200m以上の長い登りが続きます。途中、滑りやすいザレ場などもあり、疲労が蓄積する登りです。 長い坂を登り切るとベンチが現れ、右に見えるピークに登ると、そこが権現山山頂です。山頂は木々に囲まれており、展望はありません。 ③権現山~東沢駐車場(CT:2時間15分) 権現山山頂から北に続く道は「茅ノ丸」や「屏風岩山」などに至る道ですが、丹沢湖へ下る東の道へ進みます。「この先踏跡不明瞭 初心者の通行不向き」との警告看板が設置されています。迷いやすいポイントには看板が設置されていますので、標示をよく確認して下るようにしましょう。基本的には尾根に沿って歩くルートですが、標高950m付近と標高580m付近、尾根から外れるようにルートが続く箇所があり、特に注意が必要です。 ザレ場や岩場の急傾斜が連続する下りを降り切り、目の前に現れたピークに登り返すと「菩薩山(756m)」山頂に到着します。この山頂にもミツマタが生えていて、ミツマタの花越しの丹沢湖や大野山の眺めが楽しめます。山頂から南西に続く尾根にも踏み跡があり、そちらへ進んでしまいそうになりますが、看板の標示に従い、南東に続く尾根を下ります。 菩薩山から25分ほど下り、「尾園ノ頭」というピークを乗り越え、水力発電の施設の左を通過して下り続ければ、湖畔の道に出ます。バスの場合は登山道の正面にバス停があります。東沢駐車場や寺ノ沢駐車場へ戻る場合は、登山道の横にある落合隧道を抜け、湖畔の道を20分ほど歩きます。長い落合隧道は歩道も確保されていますが、照明がなく、足元が全く見えません。ライトがあった方が安心です。 【感想】 ミツマタの花を楽しむことが主な目的だったこのコース。ミツバ岳への登りから、山頂、権現山への稜線や菩薩山周辺など、周回コースの至る所で可愛らしいミツマタの花を満喫することができました。ミツバ岳のピストンだけでも楽しめますが、余裕があれば周回コースを取ることをおすすめします。 権現山から丹沢湖へ下る尾根は、「初心者不向き」の警告はありますが、標示を気にしながら歩けばそれほど困難はないと思います。ただし、権現山山頂と登山口の標高差は650m以上あり、ザレ場も多いので、登りも下りも楽な道ではありません。
動画
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