養老の滝

2024.02.11(日) 日帰り

活動データ

タイム

12:45

距離

38.8km

のぼり

2543m

くだり

2636m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
12 時間 45
休憩時間
49
距離
38.8 km
のぼり / くだり
2543 / 2636 m
2 26
1 2
17
9
25
15
19
9
16
1 7
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6
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活動詳細

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 むかし、この美濃(みの)の国に、貧しいけれど親をうやまい大切にしている樵(きこり)が住んでいました。  毎日山に登り薪(たきぎ)を取ってそれを売り、年老いた父を養っていましたが、その日の暮らしに追われて老父の好む酒を十分に買うことができませんでした。  ある日、いつもよりずっと山奥に登りました。谷深くの岩壁から流れ落ちる水をながめ「あぁ、あの水が酒であったらなあ」と老父の喜ぶ顔を思い浮かべたとき、苔(こけ)むした岩から滑り落ちてしまいました。しばらく気を失っていましたが、ふと気づくとどこからか酒の香りがただよってくるのです。不思議に思ってあたりを見まわすと、岩間の泉から山吹色の水が湧き出ているのです。これはどうしたことだろうとすくってなめてみると、かぐわしい酒の味がするのです。夢かと思いましたが、「有難(ありがた)や天より授かったこの酒」と腰にさげているひょうたんに汲んで帰り老父に飲ませたところ、半信半疑であった老父は一口飲んで驚き、二口飲んでは手をたたいて喜び、父と子のなごやかな笑い声が村中に広がりました。老父はこの不思議な水を飲んだので白い髪は黒くなり、顔の皺(しわ)もなくなり、すっかり若々しくなりました。 だったとさ おしまい

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