活動データ
タイム
03:36
距離
1.2km
のぼり
196m
くだり
195m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る冬場のトレーニング場、国分寺カッパドキア 香川県に住んでいると「気合を入れた山歩き」と言えば他県の愛媛、徳島、高知までお邪魔しなければなりません 他県の山で「どこから来ました?」と聞かれて「香川です」と答えるとほぼ「香川には山が無いからねぇ」と気の毒そうに言われます 現在、足の故障を抱える身で他県でのまともな歩きは2週間に1回が限度です 私の住む高松市国分寺町は普段のトレーンング場に恵まれています 堂山、六ッ目山、火ノ山、鷲ノ山など自転車で登山口まで20分程の場所にあり、歩行も2時間程度と踵の負担も少ないです そんな中でも一番景色が良いトレーニング場が今回ご紹介する「国分寺カッパドキア」です 「カッパドキア?」 世の中には物事をより簡単に説明する為に皆が知っている物に喩える傾向があります 例えば「和製ジェームスディーン」=赤木 圭一郎(若い人は何のこっちゃ?) 「阿波のマッターホルン」=黒笠山、「東洋のマチュピチュ」=新居浜の東平 、「何とか富士」もそんな喩えジャンルですね で・・・和製でもなく、東洋のでもなく、香川のでもなく・・・「国分寺の」カッパドキアってトルコの本家カッパドキアからクレームが来そうな大それた名の場所があります そこは香川県で典型的な地質、「凝灰角礫岩」(ぎょうかいかくれきがん)が風化した谷間です 今から15年程前にこの谷間を知り、シダ藪に覆われた踏み跡を剪定バサミで整備しました それで当時、私の掲示板やHPで軽い気持ちで「国分寺のカッパドキア」として紹介しました 8年前(2015年)には今治の山先輩「はるちゃん」の卒寿記念里山歩きをここで行いました その時の記録 http://shimanamitai.sakura.ne.jp/h27-1-24%20haruchan-sotsujyu-satoyama.html ここは元々、谷の上に大岩の展望所が有り「大天狗」と呼ばれていたらしいです それ以来、何故だかカッパドキアの名前が広がってジオグラフィカの地形図にもその名が記され大変反省しております まあ、「風化した奇岩のある凝灰角礫岩の谷間」って呼ぶのも面倒です 登山口は80番札所国分寺から北側へ延びる四国の道(遍路道)の遍路ころがし起点駐車場となります 遍路道を少し入った場所にテープがあり、右手灌木ヤブに入りシダの斜面を這い上がって行きます ほぼ1本道のしっかりした踏み跡がありますからルート取りは大丈夫です 途中からシダや松、ヒサカキ、ネズミサシなどの急斜面が少し続きます 灌木帯を抜けると突然奇岩が立つ凝灰角礫岩が風化した谷の右上に出ます 凝灰角礫岩(ぎょうかいかくれきがん) 凝灰角礫岩は香川の瀬戸内海沿いの五色台、屋島、五剣山、小豆島等で独特な風景を作るポピュラーな地質です 1,000~1,400万年前の火山活動で火口から飛び出した噴出物の内、溶岩以外の火山灰や火山礫(火山砕屑物かざんさいせつぶつ)が堆積して固まった物です 国分寺の場合はここに黒っぽい溶岩脈が一部貫入しているとの事です 凝灰岩の中に含まれる火山弾などがもっと大きくなると小豆島等で見られる「凝灰集塊岩」などと呼ばれます 通常、この上に溶岩が固まった硬い安山岩などに覆われてキャップロックとなって香川独特の里山風景が多く見られます 大天狗展望所 風化が激しく足場が滑り易いので注意深く谷のトップにある岩場に上がります 岩場の切れ落ちた壁には凝灰岩の中に角礫岩が挟まれている層が見えますが、全体的に黒っぽい色をしており、比較的安定しています この岩場の上が狭い平地になっており、国分寺の里山や溜め池と、南側に猫山・大高見峰などの青山連山、県境尾根の大川山(だいせんざん)、竜王山が眺める事が出来ます 西側に下るには岩場がヤセてくるので少し上側に迂回して回り込みます 岩場の段差を下る場所が滑り易いので注意深く下ると雑木帯に入り足場が安定し気が楽になります 後半に又、凝灰角礫岩の風化した場所が出て来ると、その下側を右手に進めば白い露頭斜面が現われ、それを下ると遍路道です ゆっくり歩いて1時間半程の周回コースです 旧遍路道の偵察 国分寺カッパドキアの山トレ後、天気が良く近くの旧遍路道を歩いてみました 国分台が旧陸軍演習地(現、陸上自衛隊演習場)になる前まで使われていた元祖「遍路ころがし」です 今は通る人も無くお地蔵さんが寂しく残されているばかりです 以前2度程ここを歩き、演習中の自衛隊員に遭って「一般人ですネ!」と退去を命じられた事があります 今日はライトを持って居なかった為、途中で引き返しました 体力の維持、モチベーションの維持 う~~ん 老人に課せられた重い課題です エントツ山
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