三ッ峠山~富士山の絶景を求めて再訪~

2023.12.04(月) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 9
休憩時間
58
距離
8.9 km
のぼり / くだり
1147 / 1149 m
1 14
31
7
9
7
2
10
3
9
33

活動詳細

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2023年12月4日、三ッ峠山に登りました。12月1日にガスで真っ白ななか登りましたが、やはり三ッ峠山に登るなら富士山の絶景が見たいという思いを抑えきれず、3日後、再び三ッ峠山に向かいました。そのため、今回の写真は前回見ることのできなかった眺望中心です。駐車場や分岐の様子などについては前回の記録をご覧ください。 https://yamap.com/activities/28523355 三ッ峠山は、富士山の北側に位置する山で、開運山(1785m)、御巣鷹山(1775m)、木無山(1732m)の3つの山の総称です。この山頂から眺める富士山は、山梨百名山の中でも1番と言われるほど格別です。都心からのアクセスもよく日帰りで楽しめる上、登山口周辺には旅館や温泉も充実しているため、とても人気。日本二百名山にも選ばれている名峰です。 三ッ峠山には様々な方角から登るコースがありますが、今回は、富士山を眺めながら登ることができ、屏風岩やパワースポットなど見所が多く、登山口に無料駐車場が整備されている「三つ峠駅コース」を往復します。 【お知らせ】 登山道の様子やルート詳細の解説動画を公開しました。是非ご覧ください。 ★【徹底解説】三ッ峠山 ~このコースで登らないと損!?富士山の絶景が満喫できる最高のコース(達磨石コース)~ https://youtu.be/ywHLgTfxYfE ★ひとり登山チャンネル https://www.youtube.com/channel/UCMIE12AHq1elXrToA88tqAg 【アクセス】 「三つ峠駅コース」の登山口までは、車でも電車でもアクセスできます。 ●車→ 中央高速河口湖線を「富士吉田西桂IC」で下り、国道139号線で東京方面に少し戻り「西桂役場前」信号を左折。住宅地を行く道はやがて山道に変わり、さらに奥へと進むと「憩いの森公園駐車場」が、そしてさらに奥へと進むと登山口にある駐車スペースに到着します。ICから15分ほどのドライブです。 ●電車→ 中央本線の大月駅から富士急行線の河口湖行きに乗車。大月駅から30分程で到着する「三つ峠駅」で下車します。駅から登山口までは徒歩で1時間程です。(河口湖駅からバスで行ける登山口は今回のコースとは別の登山口です) 【駐車場情報】 ①憩いの森公園駐車場…無料 約30台 トイレあり 駐車場まで舗装路 登山口まで徒歩20分 道の両側に駐車場あり ②登山口付近の駐車場…無料 3台 トイレなし 駐車場まで舗装路 登山口の目前にあり 【ルート概要】 ①憩いの森公園駐車場~八十八大師(CT:2時間20分) 憩いの森公園駐車場から20分ほど歩くと舗装路はゲートで行き止まります。ゲートの右手に小さな駐車場があり、左手に登山口となる小さな橋があります。橋を渡って樹林帯の中の道をひと登りし「達磨石」の前を通過。廃道になった林道を数10m歩くと、道は再び山道へ。尾根に沿ったつづら折りの登りが続きます。道の途中に設置されたベンチで休憩しながら、標高250m近く続く斜面をジグザグに登り続けていくと「股覗き」というポイントに到着します。松の木の股から富士山が眺められる場所で、ここから先、木々の間から富士山がチラチラ見えるようになります。 股覗きを通過し尾根の上をさらに登っていくと傾斜がなだらかになり「馬返し」の看板とベンチが現れます。ここから先、傾斜が急になり岩だらけの道になります。富士山や下の市街地が一望できる「愛染明王塔」という大きな石碑を過ぎ、さらに尾根を直登していくと、その下で雨宿りができるほど大きな巨石「不二石」が現れます。そして、不二石からさらにひと登りすると、沢山のお地蔵様が並ぶスポット「八十八大師」に到着します。駐車場からの標高差は約730m、延々と登りが続く辛い区間でした。 ②八十八大師~山頂部(CT:40分) 八十八大師を過ぎると、山頂部の南壁面をトラバースする道になります。これまでの急登が嘘のように平坦な道です。崩落した急斜面を横切る箇所や、湧水が流れ落ちる場所、巨大な屏風岩の岩壁の下を行く道など、スリルもあり、ダイナミックな景観を楽しみながら歩ける楽しい区間です。さらに「親不知」「愛宕尊」「一字一石供養塔」「神鈴権現社」など、多くのパワースポットが点在しています。ただし、冬場は道が凍結する恐れもあり、左側は切れ落ちた崖なので気が抜けません。 巨大な屏風岩の岩壁を回り込んで進むと、分岐が現れます。最高峰の開運山への最短コースは右、三ッ峠山荘経由で木無山へ向かうルートは左です。 ③三ッ峠山(開運山)~御巣鷹山~木無山周回(CT:1時間) 分岐を右折し、荒れ気味の階段を登ると「四季楽園」という山小屋の目の前に到着します。旅館感覚で宿泊ができる山小屋で、裏手に公衆トイレもあります。四季楽園の右手に続く道を少し進むと十字路に出ます。直進は御巣鷹山、左は公衆トイレ、そして右に見える富士見山荘の前に続く道が最高峰「開運山」に登る道です。巨大な反射板や電波塔の横に伸びる階段を10分ほど登れば三ッ峠山(開運山・1785m)に登頂できます。三ッ峠の石碑や標柱が立てられた開運山山頂からは、大きく裾野を広げる富士山、南アルプス、北アルプス、八ヶ岳、秩父の山々、丹沢山塊などが見渡せます。山頂部の至る所から富士山を眺めることはできますが、最高峰から眺める富士山は格別です。 開運山山頂の奥へさらに15分ほど進むと2つ目のピーク「御巣鷹山」山頂です。電波塔が所狭しと立ち並ぶ山頂にはあまり見所がありませんが、電波塔が林立するきれいな円錐形の山頂は、甲府側から三ッ峠山を確認するためのランドマーク的役割も果たしています。 御巣鷹山から四季楽園に戻ったら、ベンチが並ぶ広場を通過して「三ッ峠山荘」へ向かいます。富士山の絶景が楽しめる三ッ峠山荘は、宿泊はもちろんホットサンドやそば、コーヒーなどの軽食も楽しめます。 三ッ峠山荘を過ぎ、所々にベンチが置かれた広い道を数分進むと三叉路に到着します。右は河口湖方面に、左は天上山に下る道です。そして、この分岐点に木無山山頂の看板があります。本当の山頂はもう少し手前のピークですが、植生保護のために立入りが禁じられています。山頂自体は展望もありませんが、山荘から山頂に向かう道中、崖に大きく突き出した岩場から、富士山や開運山山頂から切れ落ちた屏風岩を眺められるスポットがあります。 ④山頂部~憩いの森公園駐車場(CT:2時間) 木無山から三ッ峠山荘に戻り、犬小屋のある方へ進みます。かなり急で荒れ気味な階段を下っていくと、四季楽園に登る分岐に戻ってきますので、ここからは来た道を戻ります。屏風岩の下を横切る箇所や八十八大師下の岩場などで転倒しないよう、特に注意しながら下ります。屏風岩から登山口までは基本的によく踏み締められた一本道なので道迷いの心配はありません。 【感想】 憩いの森公園方面から登る今回のコースは、変化に富んでいて素晴らしいコースでした。特に、歩きながら見上げる屏風岩の迫力には圧倒されました。これは他のコースでは味わえない大きなメリットです。さらに、登山道の至る所から富士山が眺めることができます。三ッ峠山の中で一番おすすめできるコースです。 こんなに短いスパンで同じ山に登るのは初めての経験でしたが、天気のいい日の三ッ峠山は、前回と全く別の山に登っているようでした。想像していたよりも素晴らしい眺望を楽しむことができ、大満足の山行となりました。

三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 3日前に来た登山口。今日の富士山はどうだろう、とドキドキしながら登山開始し、達磨石到着
3日前に来た登山口。今日の富士山はどうだろう、とドキドキしながら登山開始し、達磨石到着
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 朝日が当たり明るい尾根を登っていく
朝日が当たり明るい尾根を登っていく
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 股のぞき到着
股のぞき到着
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 股のぞきより眺める富士山。雲一つない朝だ
股のぞきより眺める富士山。雲一つない朝だ
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 どんどん高度を上げていく
どんどん高度を上げていく
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 馬返しからも富士山が望める
馬返しからも富士山が望める
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 馬返しから眺める富士山。大きくえぐれた吉田大沢の迫力が素晴らしい
馬返しから眺める富士山。大きくえぐれた吉田大沢の迫力が素晴らしい
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 馬返しを過ぎると、徐々に岩の急登となる
馬返しを過ぎると、徐々に岩の急登となる
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 愛染明王塔からも富士山が良く見える
愛染明王塔からも富士山が良く見える
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 愛染明王塔付近から見下ろす富士吉田の市街地
愛染明王塔付近から見下ろす富士吉田の市街地
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 八十八大師付近より眺める富士山
八十八大師付近より眺める富士山
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 八十八大師付近の様子。休憩に最高のベンチがある
八十八大師付近の様子。休憩に最高のベンチがある
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 山頂部の岩壁の下を行くトラバースが始まる。見上げると高くそびえ立つ山頂部が
山頂部の岩壁の下を行くトラバースが始まる。見上げると高くそびえ立つ山頂部が
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 富士山と岩壁を堪能しながら歩く
富士山と岩壁を堪能しながら歩く
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 大迫力の屏風岩
大迫力の屏風岩
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 屏風岩に垂れるつらら。進む先には四季楽園の建物が見える
屏風岩に垂れるつらら。進む先には四季楽園の建物が見える
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 屏風岩の下を歩く登山者を富士山が見守る
屏風岩の下を歩く登山者を富士山が見守る
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 屏風岩の下からの眺め
屏風岩の下からの眺め
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 物凄い迫力の屏風岩。落石や落氷に注意しながら歩く
物凄い迫力の屏風岩。落石や落氷に注意しながら歩く
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 分岐を右折し、四季楽園方面へ
分岐を右折し、四季楽園方面へ
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 急登を登り切り、四季楽園到着
急登を登り切り、四季楽園到着
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 最高峰を目指し、富士見山荘前から続く階段を登る
最高峰を目指し、富士見山荘前から続く階段を登る
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 階段の途中、南・北アルプス方面の展望が開けた
階段の途中、南・北アルプス方面の展望が開けた
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 電波反射板の前を登っていく
電波反射板の前を登っていく
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 山頂付近より眺める金峰山。山頂に五丈岩がポッコリ目立っている
山頂付近より眺める金峰山。山頂に五丈岩がポッコリ目立っている
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 山頂から眺める八ヶ岳
山頂から眺める八ヶ岳
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 山頂から遠望する北アルプス
山頂から遠望する北アルプス
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 山頂から眺める甲斐駒ヶ岳(右)と鳳凰三山(左)
山頂から眺める甲斐駒ヶ岳(右)と鳳凰三山(左)
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 山頂から甲府方面を眺める。足元には山小屋のある山頂部、黒岳の先には南アルプス
山頂から甲府方面を眺める。足元には山小屋のある山頂部、黒岳の先には南アルプス
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 開運山山頂と富士山
開運山山頂と富士山
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 開運山山頂の石碑。北アルプス、南アルプスまで一望できる山頂だ
開運山山頂の石碑。北アルプス、南アルプスまで一望できる山頂だ
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 北を見るとこれから目指す御巣鷹山。その奥には秩父の名峰たちが並ぶ
北を見るとこれから目指す御巣鷹山。その奥には秩父の名峰たちが並ぶ
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 開運山山頂からの眺望を楽しみながら休憩する
開運山山頂からの眺望を楽しみながら休憩する
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 開運山山頂から眺める富士山。迫力のある姿だ
開運山山頂から眺める富士山。迫力のある姿だ
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 東側には丹沢の山々が見える
東側には丹沢の山々が見える
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 御巣鷹山に登りながら振り返ると、さっきまでいた開運山山頂と富士山が並んで見えた
御巣鷹山に登りながら振り返ると、さっきまでいた開運山山頂と富士山が並んで見えた
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 電波塔に支配された御巣鷹山山頂
電波塔に支配された御巣鷹山山頂
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 木無山に向かう途中、振り返ると開運山山頂部が
木無山に向かう途中、振り返ると開運山山頂部が
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 木無山に向かう道中の岩場から眺める開運山。屏風岩の岩壁が厳めしい
木無山に向かう道中の岩場から眺める開運山。屏風岩の岩壁が厳めしい
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 大きく突き出した岩場の突端から富士山を眺める
大きく突き出した岩場の突端から富士山を眺める
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 この小道を行くと絶景の岩の上に立てる
この小道を行くと絶景の岩の上に立てる
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 三ッ峠山荘から下山中、屏風岩の全貌が見えた
三ッ峠山荘から下山中、屏風岩の全貌が見えた
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 屏風岩の下を歩いていく
屏風岩の下を歩いていく
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 登山口に到着
登山口に到着
三ッ峠山・本社ヶ丸・鶴ヶ鳥屋山 麓から見上げる三ッ峠山。とても特徴的な山容だ
麓から見上げる三ッ峠山。とても特徴的な山容だ

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