以前、那須に登ったときは茶臼岳に登ってバッチ買ってのお約束コース、今回は那須連峰の核心部を楽しみました。 <基本情報> ・アクセス 沼原の駐車場は50台以上駐車可、トイレ有り(水洗、夜間自動点灯照明) ・コース状況 沼原〜白笹山、夜明け前に歩くには余り向いてない。昼間ならなんてことない笹薮の間 の林間コース。 白笹山〜牛ヶ首、快適!小走りで行ける。眺めもよい。 牛ヶ首〜三本槍岳、問題があるわけないメインコース。 大峠〜三斗小屋温泉、ここだけ道が悪い渡渉3回ほど。特記事項として早朝にここを通ったかたは熊と遭遇したとのこと。クマは一度人に会うと、基本的にはもう出てこないので、朝一番に登る方は注意してね。 詳しい様子は写真と共にご覧ください。
四時過ぎ沼原を出る、もちろん稜線で日の出を見るため。 一旦、ぬかるむルートを下り、夜明け前は分かりにくいルートを登っていく。指導標類は乏しい。 ヤブの中で大きな獣が走って逃げていく。大きな声で「おはようございます!」と挨拶して進む。 刈り払われた笹薮の中の九十九折れを登ると、闇の中の白笹山山頂。
ここから、ルートがどんどん良くなり散歩道のようになっていく。 暁の中、南月山(みなみがっさん)へ
那須塩原の街明かりが見える。山屋だって、街の明かりを見るとやはりホッとする。
南月山、山頂は広く、社が点在する。日の出の気配が強くなる。
茶臼岳に掛かったガスが冷たい強風で剥がされていく。
日の出だ!
目覚めた茶臼岳。紅葉の上でまるで背伸びをしているように、その荒々しい姿を表す。
それに合わせて太陽が短いモルゲンロートの輝きを放つ。
茶臼岳が赤に染まり、輝く紅葉の衣を山裾にまとう。
とても満足して枯野を行く。ここまでトレランのコースのように歩きやすい。
日の出平から望む茶臼岳、噴煙を山腹から吹き出し、そびえる様は主峰の貫禄十分だ。
牛ヶ首から仰ぎ見る茶臼岳山頂、かなり険しい。
噴気孔、大した事無いじゃないかと思っていると、自然は驚くようなことをしてくるのでさっさと通り過ぎる。
南月山、とてもたおやかな山容をしている。
変わった名前の「隠居倉」、『登ってみたい!』と思った鋭い山容だ。紅葉は今が最盛期のようだ。
茶臼岳山頂。お約束です。
これから縦走する、すっかり秋に染まる那須連峰。 紅葉の遠景は写真に撮ると、今ひとつなんだよね。
離れたところにある「那須山」の三角点。
手前は剣が峰、奥の「穂高」ぽいのが朝日岳、良い形の山だ。
ね?涸沢から見る穂高を思わせる鋭い峰々。ミニ穂高と呼びたい。
ミニ穂高…朝日岳から鬼面山を望む。
朝日岳山頂の小さな社から茶臼岳を望む。
熊見曽根、とにかく快晴、風も弱く…ちょっと暑くなる。
清水平、松と笹原に紅葉が点在する。下に降りると眺望はない。
降りてみると今ひとつの平地。
とてもたおやかな三本槍岳、那須連峰最高峰なんだけど…。
青空に黄葉がとても気持ちよく映えて見える。
三本槍岳よりさらに北の連峰。 行きたいが、戻る交通機関がないので、ここから大峠に下る。
これも立派な流石山、峠までは快適な下り。
大峠からは谷間のやや荒れた道、際どい徒渉が3回ほどある。ここだけ中級相当。ぬかるみも上り下りも多い。
険しく暗い、谷沿いのルートを下っていくと、唐突に良い道になる。すぐに、焚き火の煙たなびく隠れ里のようなところに出る。三斗小屋温泉境だ。 とても生活感のある…じゃないアットホームな山小屋。 大黒屋は本館の他に、2つ別館が有りそれらがスリッパで行ける渡り廊下で結ばれている。とても雰囲気が良い。 アルプスの山小屋とは全く違い、小さな桃源郷のようなところ。山抜きで泊まりたいなぁ 今回はここまで! ありがとう。