雨の黒部、雲ノ平周回

2023.09.25(月) 4 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 57
休憩時間
24
距離
13.7 km
のぼり / くだり
1701 / 198 m
DAY 2
合計時間
11 時間 51
休憩時間
15
距離
18.9 km
のぼり / くだり
1418 / 1671 m
1 7
44
19
1 12
2 23
43
43
1 23
3
16
DAY 3
合計時間
8 時間 19
休憩時間
0
距離
13.8 km
のぼり / くだり
1119 / 866 m
22
1 59
1 49
2 10
1 22
1
DAY 4
合計時間
9 時間 40
休憩時間
0
距離
18.0 km
のぼり / くだり
606 / 2116 m

活動詳細

すべて見る

 「地球が馬鹿になったような」猛暑が突然終わり5日間の晴れ予報…に飛び付いてしまった黒部・雲ノ平の山行です。        基本事項 ・アクセス  この時期の新穂高の駐車場は平日だろうが雨だろうが混んでいます。いくつかの小屋が閉まる10月だと少しはマシかも…  駐車するタイミングは下山者の多い夕方が良いでしょう。  ちなみに…すぐ下の「飛岳の湯」では送迎サービスをやっています!「車を止めたままお風呂とお食事、電話またはネットでね!」らしいです。 ・ルート  難所なし。  穏やかな黒部の山々は手で登るようなところは有りません。その代わり、基本は延々と登るか下るかです。まだ登る(下る)のか?の一言に集約されます。  ただ、雲ノ平の木道はいまははるか昔の昭和の建造らしく、劣化がひどい!雨の中でも意外に滑らなかつたのですが、朽ち果てて無くなっているところもあります。  今回の山行の詳しい顚末は写真と共にご覧ください。

槍ヶ岳・穂高岳・上高地  二ヶ月ぶりの山、奥穂から西穂…一般向け最上級のルート。テンションは上がる。
 これはまた来年かな…
 二ヶ月ぶりの山、奥穂から西穂…一般向け最上級のルート。テンションは上がる。  これはまた来年かな…
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  少し草紅葉が始まった槍ヶ岳。
 少し草紅葉が始まった槍ヶ岳。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  秋の空の下の弓折岳、気持ちいいが意外に暑い。どーもここでペースを上げ過ぎたらしい。
 秋の空の下の弓折岳、気持ちいいが意外に暑い。どーもここでペースを上げ過ぎたらしい。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  天気予報通りだなと思っていた。
 天気予報通りだなと思っていた。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地       鏡池
 鏡写しの槍ヶ岳から大切戸。
      鏡池  鏡写しの槍ヶ岳から大切戸。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  こちらは穂高連峰、写真用にちゃんと足場があります。
 こちらは穂高連峰、写真用にちゃんと足場があります。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  やっと染まり始めた紅葉と槍ケ岳連峰。
 やっと染まり始めた紅葉と槍ケ岳連峰。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  正に日本の山岳風景美
槍ヶ岳から大切戸、奥穂高岳、西穂高岳へと連なる大連峰。
 でも九月末なのにほぼ夏山。
 正に日本の山岳風景美 槍ヶ岳から大切戸、奥穂高岳、西穂高岳へと連なる大連峰。  でも九月末なのにほぼ夏山。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  双六岳、奥に長野・岐阜・富山の三県境の山である三俣蓮華岳か見える。
 …問題発生!、脚が痛い!股関節も、肩も。え?こんな山の入口みたいなところで、おかしいと思うが痛いのは事実だ。
 こういうことも想定してテント場の予約が必要な「特定日」を外して入山している。双六泊にする。
 小屋泊の方はこうゆうとき、どうされてるのかなぁ?
 小屋もそうだが非常事態の起こりやすい山で、テント場の予約なんてやはり今でも理解できない。そういうときは私の地図に描き込んである「野営可能地」にお世話になることになるかも…
 双六岳、奥に長野・岐阜・富山の三県境の山である三俣蓮華岳か見える。  …問題発生!、脚が痛い!股関節も、肩も。え?こんな山の入口みたいなところで、おかしいと思うが痛いのは事実だ。  こういうことも想定してテント場の予約が必要な「特定日」を外して入山している。双六泊にする。  小屋泊の方はこうゆうとき、どうされてるのかなぁ?  小屋もそうだが非常事態の起こりやすい山で、テント場の予約なんてやはり今でも理解できない。そういうときは私の地図に描き込んである「野営可能地」にお世話になることになるかも…
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  原因はわからないが対処は簡単、休む!
 甘いもの食べてゴロゴロ…
 原因はわからないが対処は簡単、休む!  甘いもの食べてゴロゴロ…
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  夕暮れの鷲羽岳、今ひとつ赤くならない。奥に見えているのは多分、真砂岳や野口五郎岳です。
 夕暮れの鷲羽岳、今ひとつ赤くならない。奥に見えているのは多分、真砂岳や野口五郎岳です。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  本当に壁のように見える燕岳から、かなりの悪路で繋がっている餓鬼岳
 本当に壁のように見える燕岳から、かなりの悪路で繋がっている餓鬼岳
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  引いた全景。この山の形、色が黒部の特徴です。
 引いた全景。この山の形、色が黒部の特徴です。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  遠き山に日は落ちて…心安くやすらえば。
 翌朝…完全回復!
 遠き山に日は落ちて…心安くやすらえば。  翌朝…完全回復!
槍ヶ岳・穂高岳・上高地   <2日目、外れる予報>
 今日のコースタイムは11時間越え、前日に周りのテントにも早立ちするよと言っておいてのダークスタート!
 山頂近くは広過ぎてこういうときはルートロストしやすい。えぇ、やりました。
  <2日目、外れる予報>  今日のコースタイムは11時間越え、前日に周りのテントにも早立ちするよと言っておいてのダークスタート!  山頂近くは広過ぎてこういうときはルートロストしやすい。えぇ、やりました。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  槍ヶ岳山頂はガスの中、あれは荒れているなぁ。
 槍ヶ岳山頂はガスの中、あれは荒れているなぁ。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  夜明け前、この時間ははるか原始の時代のご先祖様の遺伝子が騒ぐ。
 夜明け前、この時間ははるか原始の時代のご先祖様の遺伝子が騒ぐ。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  日が昇る山をズームアップする。あれ?噴煙が上がっている!ということは浅間山か!
 日が昇る山をズームアップする。あれ?噴煙が上がっている!ということは浅間山か!
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  ちょっと珍しい怪しい気配のする夜明け。
 ちょっと珍しい怪しい気配のする夜明け。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  浅間山に日が昇る。
それに応えるように、地平に見えるすべての山々が紅く燃え上がる。
 浅間山に日が昇る。 それに応えるように、地平に見えるすべての山々が紅く燃え上がる。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  この二日目の夜明けが四日間の山行で見たほぼ最後の太陽だった。
 この二日目の夜明けが四日間の山行で見たほぼ最後の太陽だった。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  そんな事も知らずにあー今日もいい天気だと、思っていました。
 そんな事も知らずにあー今日もいい天気だと、思っていました。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  北アルプスで最も荒涼とした硫黄尾根越しの槍ヶ岳の眺め。
 北アルプスで最も荒涼とした硫黄尾根越しの槍ヶ岳の眺め。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  延々と上って三俣蓮華岳、もう鷲羽岳はガスをかぶっている。
 延々と上って三俣蓮華岳、もう鷲羽岳はガスをかぶっている。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  なんの山?
 黒部から見るととてつもなく尖って見える笠ヶ岳です。
 なんの山?  黒部から見るととてつもなく尖って見える笠ヶ岳です。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  激しい槍穂の山々とは異なる穏やかでおおらかな山々。
 激しい槍穂の山々とは異なる穏やかでおおらかな山々。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  唯一無二のこの山体、無骨で力強い黒部五郎岳。
 唯一無二のこの山体、無骨で力強い黒部五郎岳。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  下っていくとどんどん曇り五郎の小屋ではパラパラと雨が!
 下っていくとどんどん曇り五郎の小屋ではパラパラと雨が!
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  10月からはこの冬期小屋が利用可。たぶん今は一泊2000円、料金は双六小屋が空いているときは直接払える。他には「郵便小為替」で払えるらしい…
 蛇口は当然止まるので水場はカール底方向に10分余り行った所で得られる。水量によっては更に10分先に行ったほうが良い。
 10月からはこの冬期小屋が利用可。たぶん今は一泊2000円、料金は双六小屋が空いているときは直接払える。他には「郵便小為替」で払えるらしい…  蛇口は当然止まるので水場はカール底方向に10分余り行った所で得られる。水量によっては更に10分先に行ったほうが良い。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  カール底手前の以外に深い森。弱い雨、正常化バイアスが働いてまだ大丈夫だと思っている。
 カール底手前の以外に深い森。弱い雨、正常化バイアスが働いてまだ大丈夫だと思っている。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  カール底
 雨が降り出す…結局もう太陽を見ることはなかった。
 カール底  雨が降り出す…結局もう太陽を見ることはなかった。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  写真ではそう見えないがカール壁が本当に壁のように迫って来る。
 雨が止む。このあとレインウェアを着たり脱いだりを三、四回繰り返すことになる。
 写真ではそう見えないがカール壁が本当に壁のように迫って来る。  雨が止む。このあとレインウェアを着たり脱いだりを三、四回繰り返すことになる。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  夏にはコバイケイソウが一面に咲き乱れる。風もなく気持ち良い。
 夏にはコバイケイソウが一面に咲き乱れる。風もなく気持ち良い。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  カール壁を超えると、一気に濃いガスと霧雨、強風!
 意地で山頂へ。
 カール壁を超えると、一気に濃いガスと霧雨、強風!  意地で山頂へ。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  中俣乗越ヘの下り。
 晴れていれば、右に雲ノ平、薬師岳
、遥か北には立山連峰と赤牛から始まる後立山連峰の連なりを眺めながらの歩きに…
 残念だ!
 中俣乗越ヘの下り。  晴れていれば、右に雲ノ平、薬師岳 、遥か北には立山連峰と赤牛から始まる後立山連峰の連なりを眺めながらの歩きに…  残念だ!
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  眺めが無いので、小さいけど厄介な岩峰赤木岳の山頂に登ってみるとこんな謎の祠があった。
 眺めが無いので、小さいけど厄介な岩峰赤木岳の山頂に登ってみるとこんな謎の祠があった。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  右には沢登りで有名な美しい赤木沢が見えるんですよ…晴れてれば。
 右には沢登りで有名な美しい赤木沢が見えるんですよ…晴れてれば。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  北ノ俣岳北には太郎山へと続く池塘の点在する高原がある。
 北ノ俣岳北には太郎山へと続く池塘の点在する高原がある。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  天気が悪いと団体行動をする雷鳥、こういうときは全く鳴かないので、ガスの中から突然現われる。4羽もいる。
 天気が悪いと団体行動をする雷鳥、こういうときは全く鳴かないので、ガスの中から突然現われる。4羽もいる。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  まぁ丸々と肥えている、もうすぐ冬なんだ。
 10月初めに黒部に来たら、ひと晩で雪が積もって撤退したことあるから。
 まぁ丸々と肥えている、もうすぐ冬なんだ。  10月初めに黒部に来たら、ひと晩で雪が積もって撤退したことあるから。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  シラタマノキ(*)の実を食べているらしい。
*白いサロンパスの薫りのする木ノ実、熟すと光沢が無くなり、食べると甘みの薄いハッカ飴の味がする。
 シラタマノキ(*)の実を食べているらしい。 *白いサロンパスの薫りのする木ノ実、熟すと光沢が無くなり、食べると甘みの薄いハッカ飴の味がする。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  …何処にでも団体行動苦手なのが居るものだなぁ。
 …何処にでも団体行動苦手なのが居るものだなぁ。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  意外にも草紅葉は進んでいる。
 ペースを抑えているので脚は重いが大丈夫、ただ時間がかかっている。
 意外にも草紅葉は進んでいる。  ペースを抑えているので脚は重いが大丈夫、ただ時間がかかっている。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  晴れていればこの向こうに雲ノ平が見える。
 晴れていればこの向こうに雲ノ平が見える。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  不自然に離れたところにある太郎山山頂。
 不自然に離れたところにある太郎山山頂。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  長かった!でも体は大丈夫。本当に昨日のあれば何だったんだろう?
 とにかく食べる。
 長かった!でも体は大丈夫。本当に昨日のあれば何だったんだろう?  とにかく食べる。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地   <3日目、大外れの天気予報>
 写真は最近出たプロテインブランサンド、なぜこれかというと…
 テント泊縦走はセオリー通り2日、3日、4日と伸ばしていった。家財道具一切(!)担いで山越え谷越えしているから、きっと筋肉がつくと思っていたら…なんか弱っている?
 納得行かないので色々調べると…
結論を言うと、
「カロリー、特にタンパク質が足りない状態で長い運動をすると、寝ている間に筋肉が減る!、特に足の筋肉が顕著」
 人間の体は体脂肪より筋肉を優先して分解するらしい。納得行かない!
 テント泊縦走だと必要カロリーは5000〜7000kCal、こんな食料運べないし、食べられない!(*)対策は2つ。
1.タンパク質だけは必要量を補う。
 重い運動の場合、目安は体重✕1.5g程度
2.ごまかす
 人間の代謝機能はアレなので、運動中や直後に血糖値を上げてやると筋肉に手を付けにくくなる。上手くいくと体脂肪を消費し易くなる(これをケトン体質化と言う)。
 この食品一パックでタンパク質20グラム!今まではクリーム玄米ブラン(一パックでタンパク質10グラム)を朝食にしていたが、今回はこれ!
 ビタミン、食物繊維もありほぼ完全食品!やたらと硬いクリーム玄米ブランより食べやすい。
 実際、一日に水とこれ四パック食べればカロリー以外は完全!…だけど切なすぎるかな…
 オススメ!
 ダイエット食品コーナーでひっそり売られています。
(*)最初の田中陽希さんのグレートトラバースで一番驚いたのが、多分1万kCalに迫る栄養とタンパクを毎日食べて吸収していたこと(普通の人の四、五倍!想像してみて!)そういうところにプロの凄みがある。
  <3日目、大外れの天気予報>  写真は最近出たプロテインブランサンド、なぜこれかというと…  テント泊縦走はセオリー通り2日、3日、4日と伸ばしていった。家財道具一切(!)担いで山越え谷越えしているから、きっと筋肉がつくと思っていたら…なんか弱っている?  納得行かないので色々調べると… 結論を言うと、 「カロリー、特にタンパク質が足りない状態で長い運動をすると、寝ている間に筋肉が減る!、特に足の筋肉が顕著」  人間の体は体脂肪より筋肉を優先して分解するらしい。納得行かない!  テント泊縦走だと必要カロリーは5000〜7000kCal、こんな食料運べないし、食べられない!(*)対策は2つ。 1.タンパク質だけは必要量を補う。  重い運動の場合、目安は体重✕1.5g程度 2.ごまかす  人間の代謝機能はアレなので、運動中や直後に血糖値を上げてやると筋肉に手を付けにくくなる。上手くいくと体脂肪を消費し易くなる(これをケトン体質化と言う)。  この食品一パックでタンパク質20グラム!今まではクリーム玄米ブラン(一パックでタンパク質10グラム)を朝食にしていたが、今回はこれ!  ビタミン、食物繊維もありほぼ完全食品!やたらと硬いクリーム玄米ブランより食べやすい。  実際、一日に水とこれ四パック食べればカロリー以外は完全!…だけど切なすぎるかな…  オススメ!  ダイエット食品コーナーでひっそり売られています。 (*)最初の田中陽希さんのグレートトラバースで一番驚いたのが、多分1万kCalに迫る栄養とタンパクを毎日食べて吸収していたこと(普通の人の四、五倍!想像してみて!)そういうところにプロの凄みがある。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  夜はずっと小雨、本降り止むのを待って朝活は5時から。
 奇跡期に繋がったネットでの天クラは9時からB、せめて今日は雲ノ平でとおそいスタート
 直ぐに8羽もの雷鳥の大家族(?)に遭う、流石に珍しい!サザエさん一家より多い(増えてないよね?)。まさにゾロゾロ木道を歩いている。
 夜はずっと小雨、本降り止むのを待って朝活は5時から。  奇跡期に繋がったネットでの天クラは9時からB、せめて今日は雲ノ平でとおそいスタート  直ぐに8羽もの雷鳥の大家族(?)に遭う、流石に珍しい!サザエさん一家より多い(増えてないよね?)。まさにゾロゾロ木道を歩いている。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  誰が波平かサザエさんかはわからない。
 誰が波平かサザエさんかはわからない。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  「あの人あんな大荷物持って歩いているよ」「きっと夜逃げね」なんてな
 「あの人あんな大荷物持って歩いているよ」「きっと夜逃げね」なんてな
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  カツオ発見!
 カツオ発見!
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  "波平"が警戒している?
 "波平"が警戒している?
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  こっちは全くお構いなしにお食事中。
 ほっこりしている場合じゃない!霧雨からやや雨が強くなる。
 こっちは全くお構いなしにお食事中。  ほっこりしている場合じゃない!霧雨からやや雨が強くなる。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  薬師沢西の橋、三箇所。薬師沢小屋が閉まると、取り外され渡渉となる。
 薬師沢西の橋、三箇所。薬師沢小屋が閉まると、取り外され渡渉となる。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  長い大岩の積み重なる急坂を延々と登った先のアラスカ庭園…です。
 長い大岩の積み重なる急坂を延々と登った先のアラスカ庭園…です。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  せめて空気感でも感じて!
 せめて空気感でも感じて!
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  奥日本庭園、晴れていれば向こうに水晶岳が…
 奥日本庭園、晴れていれば向こうに水晶岳が…
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  祖母岳のあるアルプス庭園、雰囲気はとても良い。それだけは味わえる。
 雨が予報に反して強くなる。
…まずい、これは雲ノ平で一泊どころではない。(計画ではゆっくり散歩する予定だつた、ザーザー降りの中では全ては遠い理想郷の話)
 二度目の予定変更。サバイバルになる、三股へ。
 祖母岳のあるアルプス庭園、雰囲気はとても良い。それだけは味わえる。  雨が予報に反して強くなる。 …まずい、これは雲ノ平で一泊どころではない。(計画ではゆっくり散歩する予定だつた、ザーザー降りの中では全ては遠い理想郷の話)  二度目の予定変更。サバイバルになる、三股へ。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  ガスの中でも映える天空の秘境。
 ガスの中でも映える天空の秘境。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  チングルマの草紅葉、雨の中で赤く輝くように美しい。
 チングルマの草紅葉、雨の中で赤く輝くように美しい。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  いつかまた晴れた日に!
 いつかまた晴れた日に!
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  きっと日本庭園を作る人達の理想形。
 きっと日本庭園を作る人達の理想形。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  強くなる雨の中でもしばらくだけは眺めていたい。
 強くなる雨の中でもしばらくだけは眺めていたい。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  水面の波紋までもが風流なんだから…。
 水面の波紋までもが風流なんだから…。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  天然の造形の美。
 天然の造形の美。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  いつまでも歩いていたいが、そうすると大変なことになるので急ぎ歩く。
 いつまでも歩いていたいが、そうすると大変なことになるので急ぎ歩く。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  サバイバル中なのにカメラまで構えて…
 サバイバル中なのにカメラまで構えて…
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  渇水で干乾びかけていた、天然の池塘が息を吹き返している。
 渇水で干乾びかけていた、天然の池塘が息を吹き返している。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  スイス庭園
 スイス庭園
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  巻道を通り祖父岳の日本庭園へ
いよいよ雨が激しくなる。黒部川源流の渡渉が心配になる。
 巻道を通り祖父岳の日本庭園へ いよいよ雨が激しくなる。黒部川源流の渡渉が心配になる。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  今回は本当良く雷鳥に遭う。二羽のペアの雄。
 今回は本当良く雷鳥に遭う。二羽のペアの雄。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  長老さん…と言いたくなる風格を持った雷鳥。
 長老さん…と言いたくなる風格を持った雷鳥。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  滑る石とドロの道をまた延々と下って黒部川源流の渡渉点。渡れる!ホッとする。
 滑る石とドロの道をまた延々と下って黒部川源流の渡渉点。渡れる!ホッとする。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  黒部川源流、すぐ先はもう石の原。
 黒部川源流、すぐ先はもう石の原。
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  三股の受付の方は、ずぶ濡れのテント野郎にも親切で、乾いたタオルは有り難かった!「まだ喫茶もやってますからそこで温かい飲み物でも…」というおすすめは遠慮する。
 カフェ香り漂い天国のように賑わう小屋を出て、雨とガスの中へ。土砂の上にテントを立てる。
 テントを張ったその瞬間から、結露が垂れて水がたまる。
 ジェットボイルの点火装置が湿気って点かない!ジェットライターも駄目!予備の普通のライターでやっと点火。湯を沸かし、インスタントカフェオレを淹れるとテント内がモヤで一杯になる。湿度100パーセント!
 スピンドルヒモをテント内に張り巡らし水を拭いたマイクロファイバータオルを干す。野戦キャンプ状態。
 ビニール袋に入れていたダウン類も置いているだけでどんどん湿っていく。
 とどめとばかりに、二百泊を超えたあたりから調子の悪かったテントのジッパーが両方壊れる!!濡れた状態での開閉が負担だったか…修理不能、このテントはここまで!
 悲しい…初心に戻って、また日帰り登山やろうか。
 流石に持っている洗濯ばさみは一つ。風通しの良すぎるベトベトのテント内で、じっとり湿ったダウンにくるまり震えながら浅く眠る。

 新たに書き加えますが、このとき何も"心配"はしていなかった、質は悪くとも休息を取り、起きたら状況を観て栄養取って、最善のルートを下る。それだけの事なので"心配"の余地などない。
 度重なる単独行で鍛えられたのは人事を尽くして天命を待つ図太さです。真冬の八ヶ岳で、地吹雪に進行を阻まれ、吹き溜まりを掘って張ったテントの中で、マヨネーズを付けた魚肉ソーセージを肴にインスタントカフェオレを鼻歌混じりに飲むようになった。
 「死ぬ心配は死ぬときにすればいい」(徳川家康)です。

   <4日目…雨中の敗走>
 午前一時前、雨がやや弱くなる。湿気った装備を収納し、ずぶ濡れのテントの最後の収納をし、出発。
 視界三メートルかそれ以下、雨風ともに強し、この条件であのだだっ広い巻道に入ると迷う。GPSなんて見てたら先にスマホが死ぬ。稜線ルートへ。 
 なんとなく人の歩いてそうなところを探して辿る、文字通り必死に!
 三俣蓮華岳の山頂三角点まで達したところで双六方面の道を見つけられない。最後の手段GPS、最小限の時間でで読図、地形判断。ヤブの縁をたどる。ルートあった!
 稜線ルートに入る。当然、強風強雨、分かっていた。黙々と泥道を辿り丸山を越える。稜線の風下側へ。風は弱いが道がとても分かりづらい。五センチの穴を開けた紙袋を被って歩いているような感じ。
 方向感覚を失わないように左右を見て、視覚データを頭の中で3Dマップに再構成して進む。
 双六岳山頂部は最強風なので巻道へ、一度だけ「ここは歩いたことがないから歩いてみよう」の経験が助けてくれる。中道も、巻き道同様アップダウンがあり、藪の中を何度か曲がりながら続く道。知らないと怖い!
 やっと双六山荘の明かり、助かった!
 その先で今回16羽目になる雷鳥のペアに会う、名前通り"嵐の申し子"でした。雷鳥に会えるのは嬉しいけど…。
 更に長い下り、でも明るくなる。心配した秩父沢の水量は大した事無し。こんな天気でも登ってくる方10数人!凄い!
 三股の受付の方は、ずぶ濡れのテント野郎にも親切で、乾いたタオルは有り難かった!「まだ喫茶もやってますからそこで温かい飲み物でも…」というおすすめは遠慮する。  カフェ香り漂い天国のように賑わう小屋を出て、雨とガスの中へ。土砂の上にテントを立てる。  テントを張ったその瞬間から、結露が垂れて水がたまる。  ジェットボイルの点火装置が湿気って点かない!ジェットライターも駄目!予備の普通のライターでやっと点火。湯を沸かし、インスタントカフェオレを淹れるとテント内がモヤで一杯になる。湿度100パーセント!  スピンドルヒモをテント内に張り巡らし水を拭いたマイクロファイバータオルを干す。野戦キャンプ状態。  ビニール袋に入れていたダウン類も置いているだけでどんどん湿っていく。  とどめとばかりに、二百泊を超えたあたりから調子の悪かったテントのジッパーが両方壊れる!!濡れた状態での開閉が負担だったか…修理不能、このテントはここまで!  悲しい…初心に戻って、また日帰り登山やろうか。  流石に持っている洗濯ばさみは一つ。風通しの良すぎるベトベトのテント内で、じっとり湿ったダウンにくるまり震えながら浅く眠る。  新たに書き加えますが、このとき何も"心配"はしていなかった、質は悪くとも休息を取り、起きたら状況を観て栄養取って、最善のルートを下る。それだけの事なので"心配"の余地などない。  度重なる単独行で鍛えられたのは人事を尽くして天命を待つ図太さです。真冬の八ヶ岳で、地吹雪に進行を阻まれ、吹き溜まりを掘って張ったテントの中で、マヨネーズを付けた魚肉ソーセージを肴にインスタントカフェオレを鼻歌混じりに飲むようになった。  「死ぬ心配は死ぬときにすればいい」(徳川家康)です。    <4日目…雨中の敗走>  午前一時前、雨がやや弱くなる。湿気った装備を収納し、ずぶ濡れのテントの最後の収納をし、出発。  視界三メートルかそれ以下、雨風ともに強し、この条件であのだだっ広い巻道に入ると迷う。GPSなんて見てたら先にスマホが死ぬ。稜線ルートへ。   なんとなく人の歩いてそうなところを探して辿る、文字通り必死に!  三俣蓮華岳の山頂三角点まで達したところで双六方面の道を見つけられない。最後の手段GPS、最小限の時間でで読図、地形判断。ヤブの縁をたどる。ルートあった!  稜線ルートに入る。当然、強風強雨、分かっていた。黙々と泥道を辿り丸山を越える。稜線の風下側へ。風は弱いが道がとても分かりづらい。五センチの穴を開けた紙袋を被って歩いているような感じ。  方向感覚を失わないように左右を見て、視覚データを頭の中で3Dマップに再構成して進む。  双六岳山頂部は最強風なので巻道へ、一度だけ「ここは歩いたことがないから歩いてみよう」の経験が助けてくれる。中道も、巻き道同様アップダウンがあり、藪の中を何度か曲がりながら続く道。知らないと怖い!  やっと双六山荘の明かり、助かった!  その先で今回16羽目になる雷鳥のペアに会う、名前通り"嵐の申し子"でした。雷鳥に会えるのは嬉しいけど…。  更に長い下り、でも明るくなる。心配した秩父沢の水量は大した事無し。こんな天気でも登ってくる方10数人!凄い!
槍ヶ岳・穂高岳・上高地  このままでは悔しすぎるので、2020年の10月7日朝、鷲羽から撮った写真で締めたい。
 モルゲンロートの双六岳と丸山の下に現われる世界一巨大な双六盤。"振り出し"から"上がり"まできれいに並んでいる。
 もちろん、双六岳の名はこれに由来する。
 今回はこれまで!
 ありがとう!
 このままでは悔しすぎるので、2020年の10月7日朝、鷲羽から撮った写真で締めたい。  モルゲンロートの双六岳と丸山の下に現われる世界一巨大な双六盤。"振り出し"から"上がり"まできれいに並んでいる。  もちろん、双六岳の名はこれに由来する。  今回はこれまで!  ありがとう!

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