活動データ
タイム
20:00
距離
40.4km
のぼり
3076m
くだり
3073m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る大峯千日回峰行を1日だけ達成し、見事、プチなんちゃって大阿闍梨になることが出来ました。 さすが、過去1300年間で2人だけしか満行していない荒行、大峯千日回峰行。『厳しい、シンドイ、ツラい、筋肉痛、もう止めたい、もう帰りたい、なんでこんなとこ来たんや』、の言葉がピッタリです。 NHKで放送された『慈眼寺住職:塩沼亮潤さんの大峯千日回峰行』から影響を受け、先輩に誘われるがままの大峯千日回峰行1日体験的な企画でした。しかし、空荷で楽に歩くのは少し違うと考え、10キロ近くの荷物を背負っての山歩き。ほんまに荒行でした。 『ついでに四無行もやらんか』とのお誘いがありましたが、お断りしました。『呑みたい、食べたい、寝たい、怠けたい』の根源的欲求が強すぎ、一無行も無理なので。 しかし、千日回峰行を9年掛けて満行し、さらに、四無行(寝ない、食べない、飲まない、横にならない、さらに20万編真言を唱える)を満行するなんてこと、なんぼ20代の若いとき中心であったとは言え、塩沼亮潤さん、やはり只者では無かったか。 テレビで見た時は、僕よりだいぶ若い人との印象を受けましたが、なんと同い年でした。 山道歩いている時はそんなでも無かったんですが、復路で吉野に着いてからアスファルトの上を延々歩いている時には、疲れも相まって、足裏の痛みや筋肉痛を騙しだましのヨチヨチ歩きとなってしまいました。 少し寝てからまた明日も0時からこれをやるんや、と思うとゾッとしました。コンカツ程度やったらナンとか出来るけど。 経過の報告 今回はこれまでに経験したことの無いロングコースです。 前日の飲酒もほどほどにして、土曜日仕事後に一時間程度仮眠を取り、21時半岩出市内集合。 京奈和自動車道を通って吉野へ。 吉野無料駐車場🅿️にて1時間程度の仮眠(全く寝れてません)を取り、ヘッデンを点けて金峯山寺を定刻の0時にスタート。 【大峯千日回峰行は0時に金峯山寺を出発します】 歩き始めは、暗くも満天の星🌟が瞬いている舗装路と山道。立ち止まると、少し肌寒いぐらいの気温で、登りではちょっと汗ばむ感じ。 二蔵宿でヘッデンを外し、難関大天井岳へ。ここで眠たさ最大。フラフラしながら歩きます。 深夜3時~5時半くらいまではとにかく眠たく、睡魔との闘いです。5時半を過ぎて、朝日を全身に浴びると、不思議と眠気は収まってきました。 眠気が残るなかでの大天井岳の急登のキツイこと。また、祠のある地点からは激登りです。この大天井岳が行きも帰りも大きく立ち塞がりました。 五番関まで来ると、登り基調ですが、急登からは解放されます。少しの曇り空のもと、景色を楽しみながら洞辻茶屋へ辿り着き、缶コーヒー(カロリー計算しているのでブラック)を頂きます。 山上ヶ岳の靡き的鎖場を登るなどのオカズをこなしたあとは、山頂のお花畑(笹原のみ、少しだけツツジあり)からの絶景と、西の覗きからの展望を楽しみます。 昼から晴れてくれたので、大峰の山々、竜口尾根、台高、稲村など全てが見渡せます。 来て良かった~✨地球に生まれて良かった~、です。 最近、曇天が続いていただけに、やっぱり何でも天気やでな、晴れてやんと❗でした。 あと、そらそうやなんですが、会ったりスレ違ったりするのは男性ばかりで女性は一人もいませんでした。女人結界門がありましたが、『女人禁制が解かれました』の都市伝説を信じた信心深い女性達が数人でも来てるのでは無いかとウッスラ期待していましたが、なかなかソコまではいかないようですね。 11時に復路のコースをたどり帰路につきます。怪我や筋肉痛、体調不良、眠気など無く快調な滑り出し。難関大天井岳も越えて、あとは四寸岩山を越えれば、楽な下りだけですわ。と考えていましたが、『大したことは無い』と、勝手に考えていた四寸岩山が疲れの出てきた我々の前に鋭く立ちはだかります。 ハーハー言いながらも、ナンとか四寸岩山登頂を果たし、あとは下るだけとなりましたが、この下りのシンドイこと。登りの時はあまり感じなかった激下りの傾斜。激下り斜面後は、アスファルトの硬い固い路面が疲れきった僕たちの足裏とふくらはぎをこれでもかと痛めつけてきます。『舗装路まで来たらこっちのもんや』と甘く考えていた自分の浅はかさを呪います。 通常は金峯山寺にお参りして合掌しての満行なんですが、あまりにも疲れはててしまい、下から山門に向かって手を合わせるだけとなりました。 駐車場到着後は売店前の長椅子に座り込みバタンキュー。何もする気が起こりません。ナンとかトイレを済ませ、自販機でお茶を飲んでから、汗だくの服を着替え先輩の車で岩出市内の集合場所へ。 帰りの車内では完落ちしてしまいグッスリ。 帰宅後も荷解き洗濯、晩御飯、ビールぐい飲みしてリビングで完落ち。 先輩と二人、『明日は二人とも筋肉痛で動けんやろなー』と言っていましたが、朝起きてみると、ふくらはぎに少しの強張りがありますが普通に歩けます。 LINE確認では先輩もそんな感じでした。 少しの足の強張りはありますが、名草山ぐらいなら楽勝で登れそうです。 ☆気を付けたこと 食べ過ぎない飲み過ぎない 5月27日天候晴れ 累計獲得標高3000mで総移動距離40キロ 1️⃣摂取カロリー 朝食も含めた行動中の摂取カロリーは2200キロカロリー 2️⃣塩分摂取は少なめ 朝食も含めた行動中の塩分摂取量は2g後半。 山行中の塩分摂取を推奨したりする人や媒体がありますが、よく解りません。 WHOジャパンは『5gを目指してください』と言っており、日本人の平均的体格の男性であれば、スポーツしていても1日の塩分摂取量は2g後半で足りるとしています。 ここ半年間は山行中にカップラーメンを食べず、塩分摂取量の少ない牛乳と菓子パンにしていますが、何の問題も出ていません。 3️⃣水分補給 水、牛乳、ブラックコーヒーで2リットル補給。いつもだいたい水だけ飲んでいます。 カロリー摂取は昼御飯時以外は一気食いするのでなく、お腹や内蔵に負担をかけないように少しずつ食べます。水分も一気飲みはしません。 あと、登山中のアルコールは厳禁です。 毎日の習慣的飲酒も確実に登山のパフォーマンスを下げます。 今回一緒に行った先輩には普段の飲酒習慣はありません。 下山時にゴミ拾いしましたが、少なかったのが嬉しいです。 また、大峰に行こうと思っています。
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