活動データ
タイム
05:49
距離
9.2km
のぼり
1297m
くだり
1304m
活動詳細
すべて見る2023年5月27日、日光を代表する山「男体山」に登りました。日本百名山、関東百名山、栃木百名山などに名を連ねる名峰であり、山岳信仰の対象として古くから登拝されてきた山です。 中禅寺湖のほとりにある「二荒山神社中宮祠」から山頂へ続く信仰の道を、標高差1200m以上ひたすら登り続け、日光の絶景が広がる山頂へ。帰りは同じ道を下る、合計コースタイム5時間30分程度の、男体山の登山道のうちで最も代表的なルートです。 【お知らせ】 登山道の様子やルート詳細の解説動画を公開しました。ぜひご覧ください。 ★【ルート解説】男体山 ~花と絶景が彩る日光の名峰へ~ 二荒山神社中宮祠登拝道往復ルート https://youtu.be/P3tboCyLEZo ★ひとり登山チャンネル https://www.youtube.com/channel/UCMIE12AHq1elXrToA88tqAg 【登山口までのアクセス】 東京方面から中禅寺湖畔の駐車場へ向かうには、 ①関越自動車道の沼田ICから国道120号 ②東北自動車道→日光宇都宮道路の清滝ICから国道120号 の2つの行き方があります。 ①は峠を越える必要があるので②から行くのが一般的ですが、東照宮付近やいろは坂が渋滞する紅葉シーズン等には①のルートだと渋滞を回避することができます。 【駐車場情報】 登山口である二荒山神社中宮祠付近には駐車場が複数あります。 ①二荒山神社中宮祠登山者専用駐車場…第1(宝物館裏)と第2(バス転回所奥)合わせて40台 トイレ有 無料 第1は奥まった所にありトイレも遠いので車中泊の場合は第2がおススメ ②二荒山神社南駐車場…30台 トイレ有 無料 湖畔の国道沿いに並ぶ駐車場(登山者は基本的に①を利用する) ③県営湖畔駐車場…第1と第2がある。200台以上 トイレ有 1回320円 7:00~22:00 ①と②が満車の時には利用価値あり 【ルート概要】 ①二荒山神社中宮祠~四合目(CT:1時間15分) 付近の駐車場に車を停め、朝6時に開門される二荒山神社中宮祠で入山料1000円を納めて記帳を済ませ、お守りをもらってから本殿の脇の登拝門より登山開始(ちなみにこのルートは入山期間が決められており、それ以外は入山禁止です。2023年は4月25日~11月11日)信仰の山のため手続きや料金等が必要ですので、その煩雑さを避けたい場合は反対側の志津峠から登ることもできます。こちらは登山者も少なく山頂への最短コースですが、山頂に着くまで展望がありません。 登拝門からしばらくはきれいに手入れされた階段が続きます。1合目の遙拝所を過ぎるといよいよ登山道が始まります。樹林帯の中、ひたすら続く急登に息と体温が一気に上がります。 三合目から四合目は舗装された林道をつづら折りに登っていきます。途中、曲がりくねった林道をショートカットして直登する踏み跡があり、YAMAPにも破線でルートが記されています。ですが、神社の方からすると舗装路が正規のルートであり、ショートカットルートは登らないで欲しいとのことでした。 ②四合目~男体山山頂(CT:2時間10分) しばらく林道を進んで行くと、鳥居と小屋のある四合目に到着します。そこから再び山道が始まります。ここからは基本的に斜面を直登していくルート。標高差900m以上の辛い登りとなります。 四合目から五合目の間は、笹の中の明るい道を登っていく区間です。登山道の周りにはシロヤシオやトウゴクミツバツツジが群生しており、花に包まれながら歩く幸せを感じることができます。また、背後の木々の隙間から中禅寺湖が見え隠れし始めます。 小さな避難小屋のある五合目を過ぎると、岩がゴロゴロした急登が延々と続きます。巨大な岩のある六合目、朽ちかけた避難小屋がある七合目を過ぎ、岩場をなおも登り続けると、右手に林道にエスケープできる道の分岐が現れます。鉄の鳥居と巨大な鎖が設置された岩場を過ぎると木造の建物が見えてきます。ここが八合目。「瀧尾神社」の社があります。 八合目を過ぎてからも岩場の直登は延々と続きますが、明るく、展望が楽しめる場所も増えていきます。岩場の直登が終わると、道は樹林帯の中へと入っていきます。岩場と比べると傾斜は緩やかですが、意外と体に堪える登りです。また、登山道保護のために置かれた大量の土のうや砂利の斜面に足を滑らせやすいです。 樹林帯の中の九合目を過ぎ5分ほど進むと、NHKの「グレートトラバース」で田中陽希さんが叫んだダケカンバ「嘆きの木」が左手にあります。番組を見た方は探しながら登るのもいいでしょう。 九合目から歩くこと10分。ついに森林限界を越え、周りに高い木がなくなります。そこから赤茶けた溶岩の道が山頂の鳥居まで続きます。 2つの鳥居を抜けた先には二荒山神社の奥宮の建物があり、そこを右に進めば天を衝く巨大な日本刀のオブジェと三角点がある頂上、左に進めば「二荒山大神の銅像」があり、その前を突き当りまで進めば「太郎山神社」の社があります。山頂から南西方向を見ると中禅寺湖や戦場ヶ原、その向こうに皇海山や日光白根山などの名峰の数々が、北側を見ると男体山の家族である女峰山や大真名子山、太郎山。その奥には尾瀬や東北の山々が遠望できます。 山頂は広く、休憩する場所に事欠きませんが、売店やトイレはありません。 ③男体山山頂~二荒山神社中宮祠(CT:2時間30分) 山頂からは来た道を下ります。登ってきた道ではありますが、急な岩場やガレ場を直線的に下っていく道です。転倒や落石に細心の注意を払って下る必要があります。また、時間帯によっては登ってくる方とのすれ違いが多く発生します。登り優先の原則を守り、譲り合いながら下りましょう。 【感想】 古くからの信仰の山、男体山。どこから見ても円錐形の山容は「下野富士」とも呼ばれています。その登山道も富士山と似ていて、とてもハードです。1200m以上を直登する道は、大部分が急登続きの険しい道です。それだけに絶景が楽しめる山頂に辿り着いた時の達成感は最高でした。 シロヤシオやトウゴクミツバツツジが咲き乱れている今の季節、花に囲まれながら登る幸せを感じることもできます。
動画
もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。