・カバー写真 「林の中の妖精(冗談はようせい!) 舞岳の中腹に群生しているギンリョウソウの中の一輪の花です。 花弁が透明、鳥のような形が印象的です。 ・ツクシシャクナゲ 今回の多良山系登山の目的は、シャクナゲ群落の見事な開花を鑑賞することでした。 期待は大きく裏切られました! 開花しているシャクナゲの株の割合は、多分1%以下です。 蕾を付けている株は殆ど見られませんでした。 わずかな花や蕾がとても貴重に見えました。 ・コバノミツバツツジ 背振山、井原山のように大きな群生地は無く、舞岳、経ヶ岳、多良岳のあちこちに見られました。 井原山のツツジのように、枯れた蕾や病気に見える株はありませんが、花密度が低いのが特徴です。 土壌の栄養が不足していためではないでしょうか? 群生しないと、少ない栄養分を奪い合う必要がなく、また、病気が移りにくいメリットがあるかも知れません。 ・その他の草花 4月末は、春の草花の観察時期としては遅いかも知れません。Webサイトを見ると、多良山系の草花の種類は脊振山系と比べると、かなり少ないようです。火山の噴火でできた多良山系の山々は、土壌が薄いためと思われます。 笹ヶ岳から金泉寺に向かう縦走路には数種類の草花が咲いていて写真撮影を楽しみました。 ・雑感 頻繁に山歩きに行く脊振山系はプレートによる褶曲によって形成され、多良山系は主に火山の噴火によって形成されたと説明されています。 同じ種類の草花でも、地形が異なるので、草花の開花風景が異って見えるのが面白いです。 目的のシャクナゲは殆ど開花していませんでしたが、経ヶ岳、多良岳山頂からの眺望を楽しみ、多良山系に近い町から来られた方のお話が聞けて、楽しい旅行(大村市に1泊)でした。
舞岳の中腹から山頂近くの林の中にはギンリョウソウが群生していました。
大村駅近くのホテルから撮影しました。(福岡からは早朝に出発しても黒木行7:10のバスには間に合いません)
朝の萱瀬ダムから見える経ヶ岳、舞岳は経ヶ岳の手前に見えます。
黒木バス亭から登山口に向かうと木、道路脇にレンゲソウが咲いていました。
右が金泉寺・多良岳方向、左が舞岳方向の登山道です。
舞岳は急坂の連続でした。
舞岳山頂近くの急坂には縄がかけてありました。
山頂近くではツクシシャクナゲの木がたくさん見えましたが、花が見えません。
ようやくシャクナゲの蕾を見つけました。
シャクナゲが開花し始めていました。
左の写真とは違い、白に近い色のシャクナゲが開花していました。
蕾が枯れたシャクナゲです。このような株は少なく、殆ど蕾なしです(涙!)。
ウツギの仲間?
コバノミツバツツジは群生せず、あちこちに咲いていました。
珍しい紫色のミツバツツジがありました。
舞岳山頂近くから西岳方向を見ています。
舞岳山頂は木々に囲まれていて眺望はありません。
舞岳から経ヶ岳に向かいました。経ヶ岳の形は福岡や大村方向から見えるように尖がっていませんん。
舞岳から経ヶ岳に向かう途中、分岐点の進行方向を2回間違えました。標識は殆どなく、写真の標識は壊れています。
経ヶ岳山頂にようやく着きました。眺望は大変良いですが、残念ながら、霞んでいました。
経ヶ岳山頂から雲仙岳を眺望
経ヶ岳山頂から大村湾方向を眺望
多良岳山頂近くの崖に、珍しく花密度の高いミツバツツジが咲いていました。
多良岳山頂から経ヶ岳(右)を見ています。
写真集に掲載されているキランより紫色が薄いですが、キランと思われます。
ヒメレンゲ
白色のスミレの数は多く、名前を特定するのを躊躇しました。
ネコノメソウ
黒木への下山に向かうとき、金泉寺の前で僧侶の方がにっこり挨拶してくれました。
黒木登山口に下山しました。渓流で人が水浴びしているような風景です。