最短コースで登る丹沢山【塩水橋開通記念】

2023.03.29(水) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 23
休憩時間
42
距離
12.3 km
のぼり / くだり
1473 / 1476 m
2
49
45
1 29
2 27
1

活動詳細

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2023年3月29日、神奈川県の日本百名山「丹沢山」に登りました。最短コースで登ることができる「塩水橋」登山口から天王寺尾根を経由して登頂、下山は塩水林道を経由して塩水橋へ戻る周回ルートです。 【お知らせ】 登山道の様子やルート詳細の解説動画を公開しました。ぜひご覧ください。 ★【ルート解説】最短コースで登る丹沢山(塩水橋~天王寺尾根~塩水林道周回) https://youtu.be/mCpW4EnEJR4 ★ひとり登山チャンネル https://www.youtube.com/channel/UCMIE12AHq1elXrToA88tqAg 【登山口までのアクセス】 秦野からヤビツ峠を越えて宮ケ瀬湖へ続く県道70号線に架かる塩水橋が登山口となります。東京側から向かう場合は宮ケ瀬湖から約15分、秦野側から向かう場合は国道246号線の「名古木」信号から車で約45分程度で塩水橋に到着します。宮ケ瀬湖側は2019年の台風19号の被害により通行止めとなり、2022年3月に一旦解除されましたが、工事のため全面通行止めになっていました。5台程停められる駐車場へも入れない状況でした。そして、2023年3月27日、ついに県道70号線が全線開通しました。 現在はどちらからでもアクセスできますが、県道70号線は大部分がすれ違い困難な山道であり、さらにヤビツ峠周辺は冬季は凍結しやすいので、宮ケ瀬湖側から行く方が楽です。 【駐車場情報】 ★塩水橋付近の駐車スペース 県道70号線の塩水橋の付近、塩水林道のゲートを挟んだ北側に5台程停められる駐車場あり。無料。トイレ無し。塩水橋を挟んだ宮ケ瀬湖側にも2台程停められるスペースあり。土休日はすぐ満車になる。 ゲートの秦野側に8台程度停められる路肩のスペースあり。(迷惑駐車はお止めくださいという看板が立っているが、黙認されているようです。)ここ以外の路肩はすれ違い用なので駐車不可。林道のゲートを塞ぐような駐車は不可。 【ルート概要】 ①塩水橋~天王寺峠(CT:1時間) 塩水橋から県道70号線を秦野方面に少し進んだところにある塩水林道のゲートの脇を抜け、舗装された塩水林道を400mほど歩きます。やがて右手に分岐となる橋が現れます。右の橋は塩水林道経由で丹沢山7.4㎞、左は本谷林道経由で丹沢山6.2㎞です。登りは最短コースである左へ進み、下山は右の塩水林道から下ることにしました。 本谷川に沿って続く本谷林道を30分歩くと左手に吊橋が見えてきます。吊橋の手前の右側に天王寺峠への登山口があり、ここから天王寺尾根に取り付きます。ここまで続いた舗装路は山道に変わります。針葉樹林の中の急な階段や沢筋を行く荒れ気味の道を標高差150mほど登ると、尾根上のコルに飛び出します。ここが天王寺峠です。 ②天王寺峠~天王寺尾根分岐(CT:2時間) 天王寺峠から天王寺分岐までは、尾根上に続く一本道を2時間程歩きます。木に囲まれた尾根で、南側は植林された針葉樹、北側は広葉樹が多いです。木々の隙間から大山や丹沢三峰が眺められるポイントもあります。 アップダウンを繰り返しながら1時間ほど進むと「モチゴヤノ頭」というピークに到着します。ここが天王寺尾根のほぼ中間地点です。モチゴヤノ頭通過直後は少し岩場がありますが、大部分はアセビやブナに囲まれた明るい尾根道です。やがて丹沢らしい木の階段が現れ、「檜ノタツマ」というピークに登り切って少し進むと塩水林道経由のルートが合流する「天王寺尾根分岐」に到着します。下山はこの分岐を塩水林道方面に下る予定です。 ③天王寺尾根分岐~丹沢山(CT:45分) 分岐を丹沢山方面に直進し、きれいなブナに囲まれたなだらかな尾根道を歩きます。木の階段を登っていくと、尾根の左右が崩落し展望が開けた場所「大崩ノタツマ」に出ます。鉄のハシゴや鎖が設置された岩場を乗り越え、丹沢三峰や相州アルプスなどの東丹沢の山々や東京方面の市街地の眺めを楽しみながら明るい尾根上を進みます。 明るいブナの尾根の上に続く丹沢らしい木道や階段を進むと、右手に丹沢三峰を経由して宮ケ瀬湖に下る分岐が現れます。この分岐を通過し、比較的平坦な道を5分ほど進むと丹沢山山頂に到着します。 丹沢山山頂には宿泊もできる立派な「みやま山荘」があり、今日のルート上唯一のトイレもあります。山頂の西側には広大な丹沢山塊の山々の向こうに富士山の姿が眺められます。また、山頂から北側に続く道を少し下ると、延々と続く丹沢主脈の笹の道の先に、神奈川最高峰の蛭ヶ岳の姿が認められます。 ④丹沢山~塩水林道経由~塩水橋(CT:約2時間半) 丹沢山山頂から天王寺尾根分岐まで来た道を戻ります。天王寺尾根分岐を堂平方面に左折し、塩水林道まで標高差400m以上ある斜面を1時間程かけて下ります。途中、沢を渡る箇所がありますが、水もなく道標がしっかり整備されているので安心です。 沢を渡ってから、植林された針葉樹林の中を延々と下っていきます。やがて舗装された塩水林道に出たら、あとはゴールの塩水橋まで舗装された林道歩きです。ですが、大きく湾曲した長い舗装路を一部ショートカットすることができます。塩水林道に出た所にある堂平雨量計小屋の右脇の踏み跡に入り、細い山道を下って沢を渡ると再び塩水林道に出られます。舗装路歩きに比べれば歩きにくいですが20分ほど時間を短縮することができます。ただし、かなりの急傾斜が続く道なので、こちらから登る場合は距離が増えたとしても舗装路を歩く方が楽かもしれません。 長い塩水林道をひたすら歩いていくと本谷林道との分岐、そして塩水橋のゲートに戻ることができます。 【感想】 最短コースで登る丹沢山。最短とはいえ累計標高差は1400m越え、距離は13㎞、コースタイム7時間と、なかなか登りごたえのあるコースでした。単調な林道歩きが長々と続く区間もありますが、山頂まで続く天王寺尾根は美しいブナ林や周囲の眺望が楽しめる上、木道や鎖場など道に変化もあり、すばらしい尾根歩きを楽しむことができます。塔ノ岳経由で登るルートとは違って人も少なく、静かで山深い雰囲気を味わうことのできるルートでもあります。 登山口である塩水橋へはマイカーか徒歩でアクセスする必要がありますが、県道70号が全線開通した今こそチャンス。百名山ハンターの方にもおすすめのコースです。

塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 塩水橋脇の駐車スペース。5台程駐車可。また、橋の反対にも2台程駐車できるスペースあり。
塩水橋脇の駐車スペース。5台程駐車可。また、橋の反対にも2台程駐車できるスペースあり。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 ゲートの秦野側の路肩は8台程停められるスペースあり。駐車場ではないが、黙認されているそう。
ゲートの秦野側の路肩は8台程停められるスペースあり。駐車場ではないが、黙認されているそう。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 塩水林道のゲートを抜けて奥へ進む。
塩水林道のゲートを抜けて奥へ進む。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 右は塩水林道。左は本谷林道。左から登り右から下山する。
右は塩水林道。左は本谷林道。左から登り右から下山する。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 春の訪れを感じながら林道を行く。
春の訪れを感じながら林道を行く。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 吊橋が見えてきたら右側に登山口あり。
吊橋が見えてきたら右側に登山口あり。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 これが登山口「本谷林道出会」。ここから山道が始まる。
これが登山口「本谷林道出会」。ここから山道が始まる。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 早速急な階段が現れる。
早速急な階段が現れる。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 沢沿いの荒れた道を登っていく。
沢沿いの荒れた道を登っていく。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 沢に沿って木の桟道を行く。
沢に沿って木の桟道を行く。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 沢沿いの道を詰めていくと尾根の上部が見えてくる。
沢沿いの道を詰めていくと尾根の上部が見えてくる。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 尾根上に乗り上げた所が天王寺峠。ここからひたすら尾根上の道を行く。
尾根上に乗り上げた所が天王寺峠。ここからひたすら尾根上の道を行く。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 天王寺尾根は基本的に登りが多い。特に前半はわりと疲れる尾根歩きだ。
天王寺尾根は基本的に登りが多い。特に前半はわりと疲れる尾根歩きだ。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 木の切れ目から大山が見えた。
木の切れ目から大山が見えた。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 尾根の北側には丹沢三峰が見える。
尾根の北側には丹沢三峰が見える。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 道標がふんだんに設置されている。
道標がふんだんに設置されている。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 根っこの急登を登る。
根っこの急登を登る。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 立ち枯れたブナにコケやキノコが育っていた。
立ち枯れたブナにコケやキノコが育っていた。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 登山道周りにはアセビの花が沢山咲いていた。
登山道周りにはアセビの花が沢山咲いていた。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 天王寺尾根分岐到着。下山はここから堂平方面に下る。
天王寺尾根分岐到着。下山はここから堂平方面に下る。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 苔むした大木に寄生するようにヒメシャラが生えていた。
苔むした大木に寄生するようにヒメシャラが生えていた。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 丹沢らしい木段が続く。
丹沢らしい木段が続く。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 木段を登ると鎖とハシゴが現れた。左右は切れ落ちた崩落地だ。
木段を登ると鎖とハシゴが現れた。左右は切れ落ちた崩落地だ。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 ハシゴをクリアすると短い鎖場あり。
ハシゴをクリアすると短い鎖場あり。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 気持ちのいい木道が続く。
気持ちのいい木道が続く。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 この木段を登り切ると、宮ケ瀬湖からの登山道に突き当る。
この木段を登り切ると、宮ケ瀬湖からの登山道に突き当る。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 丹沢三峰を経由して宮ケ瀬湖から登るルートに出た。ここを右に進めば山頂はすぐそこ。
丹沢三峰を経由して宮ケ瀬湖から登るルートに出た。ここを右に進めば山頂はすぐそこ。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 最後の木道を歩いていく。
最後の木道を歩いていく。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 丹沢山山頂到着。
丹沢山山頂到着。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 蛭ヶ岳方面に続く丹沢主脈の笹の道。蛭ヶ岳は残念ながら雲の中。
蛭ヶ岳方面に続く丹沢主脈の笹の道。蛭ヶ岳は残念ながら雲の中。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 丹沢山山頂から眺める塔ノ岳。山頂には尊仏山荘が。
丹沢山山頂から眺める塔ノ岳。山頂には尊仏山荘が。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 丹沢山頂のみやま山荘。宿泊もできる。
丹沢山頂のみやま山荘。宿泊もできる。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 みやま山荘の向かいにはトイレもある。
みやま山荘の向かいにはトイレもある。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 山頂を後にし、来た道を下っていく。
山頂を後にし、来た道を下っていく。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 鎖場に戻ってきた。天王寺尾根の先には絶景が広がる。
鎖場に戻ってきた。天王寺尾根の先には絶景が広がる。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 天王寺尾根分岐から堂平へ向かう。丹沢三峰を正面に見ながら明るい森を下る。
天王寺尾根分岐から堂平へ向かう。丹沢三峰を正面に見ながら明るい森を下る。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 電線をくぐるポイントあり。
電線をくぐるポイントあり。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 ここで枯沢を渡る。道標がしっかり設置されている。
ここで枯沢を渡る。道標がしっかり設置されている。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 沢を渡った後は暗い植林帯をひたすら下る。
沢を渡った後は暗い植林帯をひたすら下る。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 塩水林道に出た。向かいには堂平雨量計測計小屋が見える。小屋の右脇の小道に入ると舗装路歩きを20分ショートカットできる。
塩水林道に出た。向かいには堂平雨量計測計小屋が見える。小屋の右脇の小道に入ると舗装路歩きを20分ショートカットできる。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 かなりの急傾斜が続くショートカットルート。登りは舗装路がいいかも。
かなりの急傾斜が続くショートカットルート。登りは舗装路がいいかも。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 2本の倒木を越えて下っていく。
2本の倒木を越えて下っていく。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 ショートカットルートの最後は渡渉あり。大きな岩を飛び渡り、対岸に見える舗装路へ進む。
ショートカットルートの最後は渡渉あり。大きな岩を飛び渡り、対岸に見える舗装路へ進む。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 春の花や新芽を楽しみながら林道を下る。
春の花や新芽を楽しみながら林道を下る。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 木々が色鮮やかに笑う。林道歩きも楽しい季節。
木々が色鮮やかに笑う。林道歩きも楽しい季節。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 フサフサとした花がぶら下がる。
フサフサとした花がぶら下がる。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 色々なフサフサが目を引く。
色々なフサフサが目を引く。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 本谷林道との合流地点に戻ってきた。向こうには古い橋が見える。
本谷林道との合流地点に戻ってきた。向こうには古い橋が見える。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 塩水林道ゲートに到着。
塩水林道ゲートに到着。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 平日にもかかわらず駐車場は満車。路肩のスペースも大盛況。
平日にもかかわらず駐車場は満車。路肩のスペースも大盛況。

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