活動データ
タイム
07:58
距離
20.2km
のぼり
1159m
くだり
1268m
活動詳細
すべて見る・カバー写真 脊振山・金山峠縦走路に「白い砂(通称)」があります。快晴に恵まれて、「白い砂場」から雲仙岳がとても鮮明に見えました。「白い砂場」は、縦走路においては、鬼が鼻岩とともに休憩に最適な場所です。 脊振山系は、1億年以上前の海底隆起のときに花崗岩が変成岩を突き破ったことに始まったとの報告があります(s34629_20130321010942.pdf (saga.lg.jp)。砂の写真を撮影しながら観察し(最後の写真)、脊振山系の形成過程について調べてみました。 ・白い砂の起源 1億9千年から1億5千年前の海底隆起のときに、花崗岩が変成岩を突き破ってできたとのことです。その後、風化により、山頂がフラットになったのち、再隆起して現在の地形ができたと説明されています。 白い砂、鬼が鼻岩、および井原山、雷山、二丈岳の山頂付近はいずれも花崗岩の巨岩とフラットな場所がある点で共通しています。脊振山系全体が花崗岩で形成されているとのことです。 ・白い砂の粒径 残雪の白と比べると、場所による砂の色の違いがよく分かります。花崗岩の浸食、風化の進行の度合いには、寒暖差、風雨(酸性の雨が重要?) に影響されます。白い砂は標高が高く南面にあるので、昼夜の寒暖差が大きいと推定されます。また、背の高い樹林が周囲にないので、風雨にさらされやすい環境にあります。そのため、花崗岩の風化が進んだと考えらえます。 小石のサイズが大きいほど表面の反射率が高くなります。サイズが小さくなるにつれて灰色に近い色になっています。白い砂場の浸化がさらに進むと、白い砂というより茶色の砂に変わります。その頃に人類がいるかどうか? ・コバノミツバツツジ、ツクシシャクナゲ、オオキツネノカミソリ 唐人の舞付近、椎原峠付近のコバノミツバツツジの蕾の成長は、井原山と同様に昨年よりは良好です。 ツクシシャクナゲはまだ蕾を観察できませんでした。葉の状況から、昨年と同様の開花状況になると推定されます。数年前の群落の開花は遠いように思いました。 オオキツネノカミソリは、残雪を被りながら、順調に成長していました。 ・早春前の登山の魅力 広葉樹の葉が落ち、背の高い草が枯れているので、夏季と比べると、展望が開けている場所がかなり増えています。 朝晩の気温が低いので、椎原の霜を被った田園風景、霜柱、残雪の中の草木など、花は無くても、自然観察を楽しめます。 ・切れそうな綱 鬼ケ鼻岩と猟師岩山の間にある巨岩には綱が付けられています。写真の真ん中は擦り切れそうです。注意が必要です。
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