神秘の低山「鷹取山」東逗子駅~六浦駅

2023.01.29(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
3 時間 36
休憩時間
42
距離
6.3 km
のぼり / くだり
329 / 335 m
2
4
2
25
24
1 5

活動詳細

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2023年1月29日、神奈川県横須賀市の低山「鷹取山」に登りました。JR東逗子駅から鷹取山山頂を経由して京急六浦駅へ抜けるルートです。標高が低く歩行距離も少ない山ですが、雰囲気の良い古刹「神武寺」や垂直に削られた岩だらけの山頂など見どころ満載で、登山初心者の方にもおすすめの山です。 【お知らせ】 登山道の様子やルート詳細の解説動画を公開しました。ぜひご覧ください。 ★【ルート解説】神秘の低山「鷹取山」JR東逗子駅から京急六浦駅へ歩く、初心者にもおすすめのルート https://youtu.be/virhbS5Evbs ★ひとり登山チャンネル https://www.youtube.com/channel/UCMIE12AHq1elXrToA88tqAg 【登山口までのアクセス】 JR横須賀線の「東逗子駅」から一般道を5分ほど歩くと、右手に登山口である神武寺入口の石柱が現れます。東逗子駅付近にはコンビニやヨークマートなどがあり利便性が高いです。鷹取山には京急の追浜駅や田浦駅、神武寺駅、六浦駅など、様々な駅から山頂を目指すルートがあります。ただし、神武寺駅からのルート(逗子中学校から神武寺境内区間)は倒木のため2023年1月現在通行禁止となっています。 また、東逗子駅や追浜駅付近の駐車場を利用すればマイカー登山も楽しめます。 【ルート概要】 ①東逗子駅~神武寺(CT:30分) JR東逗子駅の脇にある踏切を越え、一般道を5分ほど歩きます。やがて右に「神武寺」入口の石柱と「鷹取山登山口」の標識が出てきます。ここから登山スタート。民家の裏の舗装された階段を登ると、いつしか道は山道に変わります。歴史を感じる石畳の道、人の手で山の斜面を掘削して作った道を15分ほど歩くと、神武寺の総門に到着します。総門の手前には現在通行止めの神武寺駅から登るルートへの分岐やトイレがあります。また、このポイントの少し手前には「こんぴらやま」に繋がる分岐もあります。 総門をくぐると神武寺の境内。神武寺は、奈良時代に創建された山岳信仰の寺です。鐘楼や薬師堂、かながわの名木百選である「なんじゃもんじゃ」の木などがあり、古い山寺らしい神秘的な雰囲気が楽しめます。 ②神武寺~鷹取山山頂(CT:30分) 薬師堂の左に続く石畳の道を登っていき、ピークに置かれた石碑を越えると尾根道が始まります。すぐに出てくる分岐を左に進めば鷹取山への最短コースですが、右に進むと「神武寺山」のピークである岩に登ることができます。この岩の上からは葉山の二子山や乳頭山などの山々、ヨットの浮かぶ相模湾を眺めることができます。 神武寺山から少し進んで行くと、左から細い道が合流する「十州望」というポイントに到着します。ここからは富士山や箱根の山々が一望できます。そこから4つの鉄塔を通過しながら尾根道を進んできます。3つ目の鉄塔を越えた辺りから岩場が増え、標識のない分岐が出てきます。 右の狭い岩の隙間を進むルートは尾根の南斜面をトラバースする鎖場ルート、左は尾根上を直進するルートです。右の鎖場はそれほど危険ではありませんが、雨の後などは滑らないように注意が必要です。左の尾根ルートを進むとピークに4つ目の鉄塔があり、そこから横須賀港の軍艦や、鷹取山山頂の展望台、尾根の真下を走る横浜横須賀道路などが見えます。 そのすぐ先、後で行く六浦駅へのルートに繋がる道が左から合流し、さらに進むと突然クライミング練習場になっている垂直の壁の横に飛び出します。 ③鷹取山山頂~六浦駅(CT:1時間半) 鷹取山山頂は、かつて凝灰岩を切り出すために人の手によって掘削された独特の地形をしています。クライミングの練習場になっている垂直の岩壁が林立し、トイレやベンチがある公園や、昭和の彫刻家によって掘られた磨崖仏(まがいぶつ)、そして頂上の展望台などがあり、休憩やランチにうってつけの山頂です。山頂のすぐ横には湘南鷹取の住宅地や小学校があり、誰もが遊びに来られる公園のようになっています。展望台からは東京や横浜のビル群、東京湾の向こうに房総半島、富士山や丹沢の山々などが眺められます。 トイレや管理棟がある広場から追浜駅方面に向けて遊歩道を少し下ると、左に山道の入口が出てきます。ここから数10m入ると仏像壁画群があります。岸壁や洞窟の壁にたくさんの仏像が彫られており、見ごたえがあります。 壁画群を抜けて進むと分岐に到着し、ここを右の「六浦駅」方面に進むと人の気配が少ないマイナーなルートが始まります。ここからは次々に分岐が出てきて迷いやすい区間ですが、しばらくは湘南鷹取の住宅地に沿って進みます。「たかとり22」の看板がある分岐に小さな看板があり、左が神武寺駅、右が六浦駅となっています。六浦駅へはどちらからでも行けますが、左に進んだ方が山歩きが長く楽しめそうだったので左に進みました。 鉄塔の下をくぐり、ごみ処理場と墓地の間の細い尾根を上を進みます。墓地の脇の階段を登り「谷戸川橋」で横浜横須賀道路を渡って舗装路の階段を下ると、六浦の住宅地に出ます。ここから住宅地を数分歩けば京急の六浦駅に到着します。 【感想】 鷹取山は山頂が住宅地のすぐ側にあり、標高差もコースタイムも少ない低山で、子連れでもピクニック気分で楽しむこともできるほどカジュアルな山です。にもかかわらず、今回歩いたコースには「登山ならでは」の楽しみが沢山詰まっていました。 ・東逗子駅から数分歩いただけで山深い雰囲気が楽しめる。 ・神武寺や山頂の磨崖仏、仏像壁画群など、神秘的な山寺の雰囲気が楽しめる。 ・横須賀の軍港や富士山などの眺望が楽しめる場所が沢山ある。 ・クライミング練習場にもなっている垂直の岩壁が林立していて迫力がある。 さらに、色々な駅からアクセスしたり、色々なコース取りができるのも楽しい山です。三浦アルプスや鎌倉アルプスと繋げて歩くなど、ルートの拡張性もあります。登山初心者から上級者まで楽しめる素晴らしい山だと思います。 漫画「孤高の人」の前半で描かれている岩壁のある山のモデルになっている山でもあります。聖地巡礼にもぜひ。

鷹取山 JR東逗子駅を出発。駅前にコンビニあり。
JR東逗子駅を出発。駅前にコンビニあり。
鷹取山 駅から徒歩数分で登山口に到着
駅から徒歩数分で登山口に到着
鷹取山 歴史の深い神武寺の参道を歩く
歴史の深い神武寺の参道を歩く
鷹取山 総門手前にトイレと神武寺駅方面(現在通行止め)への分岐あり
総門手前にトイレと神武寺駅方面(現在通行止め)への分岐あり
鷹取山 逗子中学校、神武寺駅方面は倒木のため現在通行止め
逗子中学校、神武寺駅方面は倒木のため現在通行止め
鷹取山 立派な神武寺の総門
立派な神武寺の総門
鷹取山 素晴らしい雰囲気の山寺
素晴らしい雰囲気の山寺
鷹取山 薬師堂直下に並ぶ六地蔵
薬師堂直下に並ぶ六地蔵
鷹取山 薬師堂へ階段を登る。
薬師堂へ階段を登る。
鷹取山 薬師堂への門を抜ける
薬師堂への門を抜ける
鷹取山 かながわの名木百選「なんじゃもんじゃ」の木
かながわの名木百選「なんじゃもんじゃ」の木
鷹取山 神武寺境内を後にし、石畳の道を登っていく
神武寺境内を後にし、石畳の道を登っていく
鷹取山 神武寺山山頂。相模湾方面の展望が開けた。
神武寺山山頂。相模湾方面の展望が開けた。
鷹取山 ヨットの浮かぶ逗子海岸。向こうには伊豆半島が。
ヨットの浮かぶ逗子海岸。向こうには伊豆半島が。
鷹取山 左から道が合流する「十州望」振り向くと···
左から道が合流する「十州望」振り向くと···
鷹取山 富士山や箱根の山々を見渡すことができる。
富士山や箱根の山々を見渡すことができる。
鷹取山 この付近から道は岩だらけになってくる。狭い岩の隙間を抜けて進むと鎖場、左の尾根道を登れば展望抜群のピーク。
この付近から道は岩だらけになってくる。狭い岩の隙間を抜けて進むと鎖場、左の尾根道を登れば展望抜群のピーク。
鷹取山 狭い岩の隙間を進むと、ちょっとした鎖場が出てくる
狭い岩の隙間を進むと、ちょっとした鎖場が出てくる
鷹取山 4本目の鉄塔より、鷹取山山頂の展望台と横須賀港の軍艦を眺める。
4本目の鉄塔より、鷹取山山頂の展望台と横須賀港の軍艦を眺める。
鷹取山 岸壁の脇を進んでいくと、
岸壁の脇を進んでいくと、
鷹取山 垂直な岩壁がそびえ立つ山頂部に出る。
垂直な岩壁がそびえ立つ山頂部に出る。
鷹取山 岸壁の上に見える展望台に登ってみる。
岸壁の上に見える展望台に登ってみる。
鷹取山 山頂の展望台からは360度の絶景が楽しめる。
山頂の展望台からは360度の絶景が楽しめる。
鷹取山 展望台から見えるスカイツリーやベイブリッジ
展望台から見えるスカイツリーやベイブリッジ
鷹取山 人の手によって削り出された岸壁群の向こうには横須賀の軍港が見える。
人の手によって削り出された岸壁群の向こうには横須賀の軍港が見える。
鷹取山 乳頭山に向かって、横浜横須賀道路が伸びる。
乳頭山に向かって、横浜横須賀道路が伸びる。
鷹取山 展望台からは丹沢の山々も一望できる。
展望台からは丹沢の山々も一望できる。
鷹取山 かつて、この山の凝灰岩は建築資材として切り出されていたそう。それにより異様な世界が出来上がった。
かつて、この山の凝灰岩は建築資材として切り出されていたそう。それにより異様な世界が出来上がった。
鷹取山 人工的な垂壁にはクライマー達がハーケンを打ち込んだ跡が残る。昔からここはクライミングの練習場だ。
人工的な垂壁にはクライマー達がハーケンを打ち込んだ跡が残る。昔からここはクライミングの練習場だ。
鷹取山 山頂にはトイレやベンチもある。
山頂にはトイレやベンチもある。
鷹取山 山頂部を少し進んだところにある大迫力の磨崖仏。昭和の時代、彫刻家の方によって掘られた仏像。
山頂部を少し進んだところにある大迫力の磨崖仏。昭和の時代、彫刻家の方によって掘られた仏像。
鷹取山 ガンダーラの岩壁彫刻のような磨崖仏。顔のすぐ横にスズメバチの巣の跡が。
ガンダーラの岩壁彫刻のような磨崖仏。顔のすぐ横にスズメバチの巣の跡が。
鷹取山 岩のトンネルの先にもクライマーの方々が挑む岩壁が。
岩のトンネルの先にもクライマーの方々が挑む岩壁が。
鷹取山 山頂から住宅地に降りていく道の途中に、六浦駅へのルートの入り口がある。
山頂から住宅地に降りていく道の途中に、六浦駅へのルートの入り口がある。
鷹取山 山道に入るとすぐに「仏像壁画群」が出てくる。
山道に入るとすぐに「仏像壁画群」が出てくる。
鷹取山 仏像壁画群を過ぎるとすぐに分岐が出てくる。山頂の向こうから周回するルートが左から合流する。
仏像壁画群を過ぎるとすぐに分岐が出てくる。山頂の向こうから周回するルートが左から合流する。
鷹取山 ここから先は分岐だらけ。この分岐は右へ進む。標識がない分岐も多いので地図を確認する必要あり。
ここから先は分岐だらけ。この分岐は右へ進む。標識がない分岐も多いので地図を確認する必要あり。
鷹取山 この分岐には「←神武寺駅・六浦駅→」の小さな看板がある。今回は六浦駅に向かうが左に進む。
この分岐には「←神武寺駅・六浦駅→」の小さな看板がある。今回は六浦駅に向かうが左に進む。
鷹取山 鉄塔の下を通過する場所もある。
鉄塔の下を通過する場所もある。
鷹取山 ここにも標識がないが右に進む。左にも太い道が続いているが、逗子高校方面に下るルート。
ここにも標識がないが右に進む。左にも太い道が続いているが、逗子高校方面に下るルート。
鷹取山 直進する太い道が塞がれていて焦るが、右に登る細い道に進むのが正解。
直進する太い道が塞がれていて焦るが、右に登る細い道に進むのが正解。
鷹取山 ごみ処理場のすぐ横の尾根道を進んでいく。
ごみ処理場のすぐ横の尾根道を進んでいく。
鷹取山 尾根の右には広大な墓地が広がる。ごみ処理場と墓地の間の細い尾根の上を歩いてきた。
尾根の右には広大な墓地が広がる。ごみ処理場と墓地の間の細い尾根の上を歩いてきた。
鷹取山 神武寺駅との分岐に突き当る。ここを六浦方面へ右折。
神武寺駅との分岐に突き当る。ここを六浦方面へ右折。
鷹取山 墓地の脇の道を歩いていく。
墓地の脇の道を歩いていく。
鷹取山 横浜横須賀道路を渡る「谷戸川橋」を進む。
横浜横須賀道路を渡る「谷戸川橋」を進む。
鷹取山 高速道路を見下ろせるスポット
高速道路を見下ろせるスポット
鷹取山 橋を渡り切ったところにある階段を下ると、山歩きは終わり。
橋を渡り切ったところにある階段を下ると、山歩きは終わり。
鷹取山 階段を下ると六浦の住宅地に出る。ここから六浦駅までは一般道を数分歩く。
階段を下ると六浦の住宅地に出る。ここから六浦駅までは一般道を数分歩く。
鷹取山 このルートのゴール、京急六浦駅到着。
このルートのゴール、京急六浦駅到着。

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