活動データ
タイム
10:00
距離
0m
のぼり
0m
くだり
0m
活動詳細
すべて見る★行程ダイジェスト★ ※全行程ドライブです ホテルサンオーシャン→喫茶サン→道の駅日和佐→宍喰駅→甲浦駅→室戸世界ジオパークセンター→道の駅キラメッセ室戸→海の駅とろむ→室戸スカイライン→モンマート室戸→海陽町内→果樹オーナーの宿。 碧→たらいうどん 山のせ 松茂店→鳴門北インター→(鳴門大橋)→淡路島南インター→淡路島内〔福良~洲本~淡路〕→淡路インター→(明石海峡大橋)→垂水インター→《帰宅》 歩き遍路や自転車遍路ぐらいしか経験しないと思うのですが、お接待を受けるというのは、とても嬉しいですよね。そして、四国遍路特有の文化であると思うのです。 自分がされて嬉しいことなら、自分もすればよいのです。そんなわけで、お接待です。 ボクは過去に2回、同じようにお接待をしたことがありますが、今回も、室戸路を選びました。過去2回はまだ足摺までも行っていないときでしたが、結願した今でも、室戸路は難路だと思っています。だからこそ、ここでと。それに、室戸が大好きだということもありますが。 多分ないんじゃないかな?という、『お接待』の活動日記、始まり始まり~。 他に入れるところもないので、結願祝賀会前後の写真などもこちらに入れますね~。 【お接待って?】 そもそも、『お接待』ってご存知ですか?取引先とゴルフ行ったりするやつじゃないですよ。四国遍路の『お接待』は、「道中、お遍路さんに対して地元の人々から食べ物や飲み物、手ぬぐいや善根宿、ときには現金を渡す無償の提供がなされる伝統。」(Wikipediaー四国八十八箇所より抜粋)です。仏教的背景で言えば『喜捨』にあたります。 四国遍路では、お接待はお遍路さん本人にという意味もありますが、同行二人のお大師様にという意味もあるので、基本的には断らないということになっています。(ただし、例えば女性の独り歩きの送迎や善根宿は要注意ですが。) 四国遍路も今では様々な回り方がありますが、お接待はお接待所など、固定の場所や札所でのものなどを除けば、道中受けられるのは、歩きか、せいぜい自転車に限られます。それだけに、歩きや自転車の醍醐味でもあり、心に深く残る思い出にもなります。 【現地にお金を落とす】 遍路を続けるには費用がかかります。これはとても悩ましいところではあるのですが、ボクはなるべく、現地でお金を落とすように心がけています。四国の全体が活性化していないと、遍路道の維持も難しいからです。 そんなわけで、この朝は現地のチェーンではない喫茶店でモーニングをと思いました。 Googleさんで調べて、最初、『よもぎ田cafe』さんに向かったのですが、年末だからかお休み。残念。 そんなわけで、阿南の喫茶サンさんに行きました。もう、見るからに昭和レトロ~な感じで、昭和生まれは落ち着く空間です。モーニングはトースト、目玉焼き、サラダです。喫茶店さんですから、コーヒーも美味しいし落ち着きました。サンさん(ボクもさん付けすると、りょーさんさん(笑))は、ランチやディナーも結構充実しているみたいで…というか、むしろ気になるメニューがいっぱい有りました。 こうやって、現地でお金を落とすようにしています。 【日和佐へ】 道の駅日和佐は、遍路8日目に、がっちゃんがお接待に迎えに来てくれたところでもあり、切幡寺で知り合った自転車遍路さんと再会した場所でもあり、9日目の車中前泊地でもあります。 薬王寺といえば、やはり多宝塔ですよね。日和佐のシンボルだなぁと思うのです。そして、ここは温泉がありますしね。良いところです。 【牟岐への道】 日和佐から牟岐へは、国道55号線沿いを15kmほど、延々と進みます。ボクの持っている地図編第11版ではそうなっていますが、四国のみちとしては海沿いを行くルートもあるようですね。 なにしろ15km間、谷あいの道をJR牟岐線と並行していくのですが、こんなに長かったっけ?と思っていました。距離だけで言えば、室戸への何もない9km区間より長いんですからね。それでも多分、そんなに苦しんだ記憶が無いのは、日和佐で十分補給しているのと、最初の方の区間だからだと思います。 【なかなか縁がない】 鯖大師の鯖瀬に、さばせ大福があって、ずっと食べてみたいと思っているのですが、全然縁がないんですよね~。この日もお休み。ま、何度も行くうちに縁がありますでしょうか。 日和佐から室戸へは、歩きさんがどれぐらいおられるかの偵察を兼ねています。とは言え、車道から見える道ばかりではないので、目についた方しかおられないということもないのですが。 【宍喰駅イセエビ駅長】 海部を過ぎると、那佐湾。この湾沿いの道がとっても美しい。そして、湾の奥に、ボクのお遍路仲間界隈で妙に人気のある『豚皇(トンファン)』があります。町中華って、良いですよね。 阿佐海岸鉄道の宍喰駅は、同鉄道唯一の駅員常駐駅です。駅長はイセエビです(笑)イセエビ駅長の元気な様子もそうですが、ここではグッズ販売もあります。世界初のDMVが走る阿佐海岸鉄道ですから、鉄分補給に良いのではないでしょうか?ボクは娘たちにステッカーを買って帰りました。 【変形ロボはロマンです】 ボクが歩いた頃の甲浦駅は、DMVのための工事の最中でした。まだ、気動車が現役だったころです。今の甲浦駅は、モードチェンジしてバス化した後に、地上のバス停のようなところに停まります。前の駅舎は入れなくなっていました。こうなったのか~と、しばし見学。時刻表を見ると、あと5分ほどで来るではないですか!グッドタイミング! 他に見学されていた方が詳しいようで、制限6kmだからゆっくりとやってきました。そして、一旦停止。前方が下り、鉄道用の車輪が格納されると、前方が少し持ち上がって、タイヤに切り替わる感じです。ものの数十秒であっという間に走り去っていきます。 歩いて思っていたことですが、観光などを考えれば、当然、室戸まで鉄道が伸ばせるのが理想なのだとは思うのですが、あの途中の区間、どう考えても鉄道敷設は無理ですよね…。かと言って、トンネル掘り抜くほど予算もかけられないでしょう。そういう意味ではDMVは夢がありますよね。各地の廃線区間も、軌道を撤去していなければ、活用できる未来があるかもしれませんしね。 今は室戸行きは一日1便だけですが、いずれ、海部駅でバトンタッチする形で、「特急むろと」が室戸まで行けるようになったら良いのにな~と思います。同じ仕組みが可能なら、特急「あしずり」が足摺まで行く日も来るかもしれませんしね! 【最初のお接待】 ドライブイン夫婦岩が大好きで、いつも寄っています。ここは、その日上がった魚から良いものを厳選して、美味しい刺身を食べさせてくれます。女将さんもとても優しい。でも、金曜日は定休日なんですよね。ここの自販機で温かい飲み物を確保して、一旦引き返しました。途中見かけたお遍路さんにお接待しようと思ったからです。 こちらがザッと走り去っていくのでよくわからなかったのですが、戻ってみればずいぶん若いお嬢さんでした。今日は室戸までということで、時間と地点を考えれば大丈夫だと思ったので、気をつけてと別れました。難しいところはもう突破済みでしたからね。 【難化する室戸路】 室戸路の何が難しいかというと、補給ポイントが極端に少ないことです。都会ぐらしに慣れてしまっている人からすれば、約9kmに渡って自販機すらないというのは、想像し難いと思うのです。 コンビニは、宍喰のセブンイレブンを過ぎると、次は23km先のモンマート室戸までありません。その先は、またしても23km先、ヤマザキYショップ室戸店までありません。お遍路さんにはお伝えしたのですが、実はその先も難しく、羽根にあったヤマザキYショップが閉店したので、ヤマザキYショップ室戸店から先も、23km先のローソン奈半利町店までコンビニがありません。食料品店は時々の集落にありますが、確実を期するなら開いているか確認しておく必要があります。寄ったことはないですが、野根スーパーさんは良さそうですよ。 野根の先、伏越ノ鼻BS付近の自販機を過ぎると、その先、入木の出口まで、12.9kmほど、自販機がありません。 伏越ノ鼻BSから入木BS間(淀ヶ磯橋・水尻)は、以前はバス停標もありませんでした。潮風ですぐにダメになるからだそうです。今はラミネートされた表示のようなものはありますが、見逃してしまうと場所が分からなくなります。この区間はバスに手を振れば止まってくれるそうですが。 【食事場所の難しさ】 室戸世界ジオパークセンターは、岬を経由せずに室戸市街に直接アクセスする県道202号線の手前にあります。駐車場、自販機、トイレ、バス停が有り、この付近の拠点施設です。カフェの営業があるのですが、コロナの影響か、お弁当販売に切り替わったようです。売り切れたり、お弁当販売が中止されていると、食事場所に困りますね。ここでカレー食べたのが思い出なんですけどね~。500円でお手頃だったんですよね~。 手前のドライブイン夫婦岩が開いていればオススメできますが、その先は、民宿もされている「サンフィッシュまんぼう」さんに行かないとお店がないです。 この日も食事場所に困り、道の駅キラメッセ室戸の「食遊 鯨の郷」へ行ったのですが、満員で順番待ち。海の駅とろむへ行き、そこで食事にありつけました。こちらも14:30ラストオーダーだったので危なかったです。後で調べたところ、海の駅とろむの元々の運営事業者は実店舗営業をやめていて、同所には食事をした「室玄」さんがあるのみとなっています。 室玄さんでようやくありつけた食事は、カルボナーラとホットサンドのセットだったのですが、入口の看板を見ずに入り、店内のメニュー表にもなかったので、普通のカフェメニューを想像していました。ところが運ばれてきたものはパスタもホットサンドも真っ黒!なんじゃコリャ!と思いましたが、とりあえず食べてみました。ごく普通に美味しかったです(笑)後で聞くと、これは土佐備長炭を使ったメニューだそうです。デトックス効果があるそうな。思いがけず地元のマニアックな食事ができたのは良かったのかも。 海の駅とろむから室戸スカイラインへ向かう途中、またお接待。愛知から来られた方。野根からの何もない区間、何も知らずに突入し、途中、仕方がないので川の水を飲んだそう!奈半利への道も厳しいので準備に気をつけてとお伝えしました。 【室戸スカイライン】 室戸スカイラインは、最御崎寺へ向かって絶壁にへばりついています。何分、遮るものがないので、絶景です。実はここ、遍路道だったりするのです。歩くと下を見たら結構怖いですけどね。ようやく室戸岬へたどり着いたのもつかの間、はるか遠くの足摺岬を思いながら、太平洋と高知の広さに圧倒される場所で、ボクはとても好きな場所です。 高知は修業の道場。人生で言えば青年期。これからの期待と不安と、ないまぜになった高揚感を感じる場所だと思っています。 【お接待も難しい】 徳島方向へ戻りながらお接待していきます。行きに見かけた若い女の子と会うことはなかったので、歩き道を行っていたか、到着して岬の方か、お接待も縁だったりします。お大師様が必要な方に必要なタイミングで遣わされるのだと、ボクは思っています。 お遍路さんを見つけると、手前で、前後の安全を確認して車を停め、向かってこられるのを待ちます。その間に、お渡しするものを準備しておきます。今回は、温かい飲み物と、後半はポケットサイズのチョコレートを準備しました。歩きなので、邪魔になるものは困るだろうという考えです。夏場は、よく冷えたスポーツドリンク。これはものすごーく喜ばれます。お賽銭用にためている5円玉を10枚ほど袋に入れてお渡しすることもあります。 そう考えると、お接待もなかなか難しいのです。やってみると、そのありがたさがよく分かるというものです。そして、お遍路しているからこそ、どんなものが良いかと気がつくこともあります。お遍路経験があれば、情報もとても喜ばれます。先に書いたように室戸路は補給ポイントをパスしてしまうと、その先とても困ることが多いので、よくよくお伝えしています。(室戸~奈半利間は自分も困ったんですよね…。) ジオパークセンターの少し先で、若い男性のお接待。同じような体型でちょっと親近感。頑張って! 伏越ノ鼻手前の休憩所で自転車遍路さんにお接待。聞けば、自転車と歩きの組み合わせだそうですが、断念したそう。前回はオール自転車。その時に、歩きしか行けない道があったから、再挑戦。ところが、鶴林寺へ自転車を背負って登って、「これは無理だ」と諦めたそうです。色んな方法を試みる方がおられますね。ボクの「車併用シャクトリムシ方式」をお伝えすると、とても興味を持っておられました。前後の公共交通機関の悩みはあるものの、折りたたみなら自転車も積めますしね。 宍喰の先で、女性の歩き遍路お二人組にお接待。時間は15:30頃でしたが、生見まで行けますかね?と訊ねられたので、大丈夫とお伝えして、この先の情報もお伝えしました。今回は室戸で区切るそうですが、奈半利までの道のこともお伝えしました。 この日「お接待する側」として学んだこと。温かい飲み物は喜ばれますが、蓋の締まらない缶入り飲料は敬遠されるということ。温かい飲み物といえば、コーンポタージュ、疲れた身体におしるこを準備していたのですが、よく考えたら捨てる場所に困るんですよね。見事にその2本が売れ残りました。お接待も、奥が深いのです。 日没の関係もあって、これにてお接待終了。実際、このあとはお目にかからなかったです。モーメントで徒歩6、自転車1と書いたのですが、徒歩5でしたね。それとも1人忘れちゃったかな? 【思い出巡り】 こうしてお接待していると、思い出巡りにもなりますし、また歩きたいなと思ったりします。 この区間で強烈な思い出になっているお接待をしてくださったお母さんのところを訪ねました。モンマート室戸で買った野根まんじゅうをお供えにお持ちしたのですが、実は知り合いだそうです(笑)狭いな、世間。結願の報告をしました。 今年は制限なく、息子さんご家族が帰郷されていて、「お接待していただいただけの赤の他人なんですよ~」とご挨拶。不思議なものです。 おせちの準備をしていたお母さん、コーヒーとお菓子と黒豆を出して下さいました。このお母さん料理上手なんですよね。黒豆がとても美味しかった。しばしお話していて、お父さんはこれからお仕事だそうで。お元気そうで良かった。 次はまた、白衣で来ますね~と。うん、やっぱり行かないと。 【果樹オーナーの宿。 碧】 果樹オーナーの宿。 碧さん(https://aoi-kajyu.com/)にも立ち寄りました。保護犬の「あけび」が驚くだろうと思って、お電話してからお伺いしました。あけび君に農家に農作物持っていくのどうなのかな?と思いながらも彼の大好きなさつまいもを。これはキラメッセ室戸で買ったもの。そして、猫のお姉さま2匹に、「チャオちゅーる」を。あとは、宿に泊まられるお遍路さんに色々。 碧さんはこのモーメント(https://yamap.com/moments/367690)に詳しく書いたとおり、ボクにとって劇的な出来事を共有していただいたお宿さん。女将さんの人柄と、遍路への思いの強いお宿さんなのです。 室戸路のお話をしていると、「あの道は、また行きたいと思う人と、もう二度と行きたくないからあそこは公共交通機関でという人と、極端に分かれる。」ということを教えて下さいました。とても面白いお話ですよね。ボクは、あの何もない道、じわじわとインフラが減ってどんどん難化している室戸路、また挑戦したいなと思う方です。何しろ1巡目最初の方は、身体もできてなかったし、準備も不十分でしたから、今の身体と経験で臨むとどうなるか、楽しみなんです。 遍路道維持もされていて、ボクも結願したら遍路道維持に参加したいと思っていたことをお伝えすると、機会があったらお声がけくださるそう。「時間があったらこの草刈ってやりたいな!」と思っていたその気持を実現する日も近いかもしれませんね。 【下見も兼ねられる】 お接待は思い出巡りにもなり、他の方から学ぶことも多いし、お接待する側の気持ちや難しさに気づけて、とても有意義です。そして、もう一つ。次の遍路の下見になるんですよね。案外記憶が曖昧なところがあったり、時間経過で状況の変わっているところがあったりしますので。 この日の帰りは、高速道路利用について検証しながら帰りました。「1回結願したら終わるんよね?」と相方様に言われていて、相方様はそう思っていたようです。でも、もはやボクにとってはお遍路は切り離せないもの。交通費・ガソリン代・宿代といった経費問題をクリアして、相方様の許可を受けられるようにしないといけません。そこで、「徳島や香川なら海峡の橋だけ使って、あとは一般道で良くない?」と考えて、実験してみました。 徳島→鳴門北インターは、国道55→11→28号線。年末なので検証が難しいですが、平日のラッシュアワーを避ければ、スムーズに行けそうな気がしました。徳島本町あたりはいつでも混みそうですけどね。 淡路島島内は、「徒歩で高野山」で歩く予定にしています。福良からの道はじわじわと上げていく道で、結構堪えそうだなぁと思っていました。 淡路インターから垂水インターまで明石海峡大橋を渡ると、垂水から一般道。ですが、垂水から布引あたりまで一般道に出るのに、この山間部のアップダウンの激しい区間は、ルートも含めて結構ややこしかったです。このあたり、よく混むのも知っていますので、垂水→須磨間は第二神明利用もありかもしれません。140円ですしね。 鳴門大橋と明石海峡大橋だけを使った場合、合計1,600円。第二神明を須磨まで加えても1,740円。鳴門北から須磨まで通すと3,050円になるので、橋だけ使うはありかもしれません。坂出北→児島は1,730円なのですが、龍野から先の岡山県境付近で案外信号があることなど加味すると、大阪からだと明石海峡経由の方が一般道使う場合は便利かもしれません。その分、時間を差し出すことになるのは言うまでもないのですが。 そんなわけで、お遍路される方は、ぜひ、お接待もいかがでしょうか? 四国遍路まとめページ→https://yamap.com/moments/485074
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