登山

★移動手段 公共交通機関
【往路】
・特急あずさ
　新宿7:00発〜小淵沢駅8:53着
・小淵沢タクシー ¥3.900
　小淵沢駅〜富士見高原 網笠山･西岳登山口
【復路】
・小淵沢タクシー ¥3.800
　ホテル八峯苑鹿の湯〜小淵沢駅
・特急あずさ
　茅野駅14:30発〜新宿駅16:25着

◇目的
・厳冬期の権現岳へ

◆気温
・10〜-15度
・画像で別途記載

◇宿泊先
・青年小屋 冬季避難小屋

◆日帰り風呂
・ホテル八峯苑鹿の湯 ¥900
　https://happoen.jp/

◇(株)小淵沢タクシー ℡0551-36-2525

遠い居酒屋こと青年小屋
そこの冬季避難小屋で一泊二日をして、権現岳へ行ってきました

アプローチとして
本来は天女山からの前三ツ頭か三ツ頭でビバークの予定だったが冬型気圧配置で風が強そうだったので計画を変更
時計回りで西岳から青年小屋へ
青年小屋では冬季に利用可能な避難小屋があるのでそこにテント本体のみを設営して一晩過ごした

万が一、満員だった場合はテント場で設営予定だったが翌日平日な休日には誰もおらず、スノーショベルがただの重しなったが外より風がなく幾分暖かいので良しとする。
それでも室温-15度ではあったが…

計画変更に伴い、一つ懸念点が
天女山からのアプローチならeasyなんだが青年小屋からだとギボシを通る岩稜帯からの鎖場、トラバースをしてナイフリッジを歩く事になる。それだけならまぁ良いが、三連休前後の冬型気圧と南岸低気圧で記録が当然出てこない。となるとトレースなしのラッセルとなる可能性が非常に高い…ん〜…veryhardなんだが？
しかし三ツ頭のビバークで風に悩ませるのも嫌だし雪が少ないとブロックも作れないから絶対困る気がする…とりあえず青年小屋へ行って、雪の深さ見ながら行ける所まで行くか…

day1
初日は晴れたり曇ったり、明日アタックする権現岳の天気は微妙そうだが、翌日の天気予報では冬型の快晴なので期待大だ(風は強いけど無視)

時間を持て余してるので網笠山に登ろうかと思ったけど帰りに通るし、意外に山頂まで急登なので若干だるくなって小屋に引き篭もった。電波がないので溜まったアニメをひたすらみる。Netflix様ありがとう〜(Arcane season2•攻殻機動隊･全修見てた)

夜中に起きて夜空をみた
今日は満月、ヘッデンが要らない程明るい
だけども満点の星空に冬の八ヶ岳の美しさに見惚れてしまった。毎年見てる気がするが、天の川が無くても冬の八ヶ岳の空は本当に綺麗だ

と同時にナイトハイクで権現岳をとりに行くべきだと判断できなかった自分を恨む

day2
起きて空の様子を伺う
夜中の満点の星空から月明かりを道標にと思っていたが、様子がおかしい…明らかに曇ってる
どの天気アプリでも晴れだし、14日は徐々に冬型が落ち着くから晴れるはずなんだが？
まぁいい、日が出れば晴れてくるだろう。2年前の冬季の赤岳も同じ感じだったので、出発する事にした。
樹林帯を抜ける時に陽がさすように調整したが、気持ち赤くなるだけで一向に空が明るくならない。このパターンかよ…と流石に舌打ちした

岩陵帯に入った時のアプローチは手こずった
トレースがない上にホワイトアウトしてるので手掛かりが見当たらない。少し困ったが、もう経験頼りに脚を進める。風に吹きさらしながらも鎖を発見、ルートミスせずアプローチ成功。
これさえ見つかれば…！
振り返り、自分のトレースを確認。どうせ消えそうだけどこの目視が大事だ！

核心部の鎖場、トラバースが続く
正直危惧していた程ではなかった
ピッケルでいくつか鎖をかき出したが
まぁこんなもんかというのが感想

ただやはり厄介だったのが、入山者がいなかった為、ラッセルになった事だ。鎖場トラバースなんかどうでもいい。埋まる所は膝上、この膝上のラッセルが体力を相当奪った。真っ白だし風強いしラッセルだし…若干心折れそう

いやでもこれは全然行ける方のやつ！

気合いを入れて進んで権現小屋を見つけた時は安堵した

ここまできて晴れる兆しは一向にないのでササッと登頂して戻る事にした。
つか前来た時も権現岳はガスってたんだが
そんな事より出発前にみたwindy様では昼に近づくにつれ風が増してたので、問題が起こる前に戻る事にする。

さて擬宝珠への登り返し
ラッセルのせいで若干ヘトヘト気味
自分のトレースに足を乗せてももたれるし、まだまだ風が強い。気張る意外にないので自分のトレースを頼りに青年小屋へ戻った。

荷造りを済ませ外に出ると空が晴れつつあった
権現方向は微妙だが網笠山は晴天になりそうだ

網笠山の急登に重たいザックが堪えた

網笠山は爆風だった
先程一瞬晴れた権現〜赤岳はすぐにロストしてしまったが仕方ない、どんよりした灰色の雲がずっと連なっているからもう晴れる事はないだろう
でも網笠山の山頂標識と共に富士山から南アが綺麗に見えた。以前登頂した時よりも達成がある。誰もいないし、富士も綺麗だし…あぁこれだから冬山やめられねーんだわ

爆風も大概なので、すぐ撤収
穏やかな樹林帯をノロノロと歩きすれ違う人等に声をかけながら下山していった

枯葉だけの夏道が見えた
ここまで来ると気が楽になる

下山後は冷えた身体を温める
しっかり水風呂に浸かりまくって筋肉等を労った

帰り
小淵沢駅の展望エリアに寄った
快晴で気高い甲斐駒ヶ岳の姿と打って変わって、八ヶ岳だけは灰色の雲に覆われていた
ぁあ、今日はこういう日だったのか
若干残念だったが、雪山の良いトレーニングになったし、ソロとしてのレベルも上がった気がするので今日も良い山行だったと思う事にしよう

まぁでも
晴れた時の権現岳、冬の擬宝珠
やはりピークから見てみたいなとは思うな
いつかリベンジか…
そん時は天女山からの日帰りで充分だな

ではいつも読んで下さってる方
初めての方もココまで読んで下さって
ありがとうございます！
次回もお楽しみに
お疲れ様でした🛎️🏔️🥾

ｰｰｰメモｰｰｰ
レイヤリング
L1 Fine track ドライウォーム
L2 Millet ALPHA LIGHT SWEAT II JKT
L3 Millet BREATHEBARRIER TOI JKT
L4 mont-bellドロワットパーカ
アンダー
L1 Fine track ドライウォーム
L2 C3fit Impact Air Long Tights
L3 Fine track WINTER TREKKING PANTS
L4 mont-bell ALPパンツ

・権現岳では誰もあわず
・景色ゼロ！真っ白で何も見えなかった
・稜線上は爆風だった
・網笠山はアイゼンなしを推奨

八ヶ岳（やつがたけ、八ケ岳とも表記される）は、長野県の諏訪地域と佐久地域および山梨県の境にある山塊。南北30 km余りの山体で、大火山群である。深田久弥が選定した日本百名山の一つ。
「八ヶ岳」は特定の一峰を指して呼ぶ名前ではなく、長野県と山梨県にまたがる山々の総称であるが、その範囲は「夏沢峠以南のいわゆる南八ヶ岳のみ」「南八ヶ岳及び北八ヶ岳の領域（蓼科山を除いた領域）」「蓼科山まで含んだ八ヶ岳連峰全体」など様々な定義がある。日本百名山でいう八ヶ岳は南八ヶ岳のみを指す。八ヶ岳連峰では他に蓼科山も日本百名山に選ばれている。
「八ヶ岳」の由来は、「八百万」などと同じように、山々が多く連なる様子から「たくさん」という意味で「八」としたとも、幾重もの谷筋が見える姿から「谷戸（やと）」にちなんで名づけられたとも、文字通り八つの峰に見えるからとも、複数のいわれが存在する。

八ヶ岳（赤岳・硫黄岳・天狗岳）に関連する活動日記

厳冬期白闇の権現岳

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厳冬期白闇の権現岳