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このプロジェクトの概要
- 植生の90%が外来種に置き換わってしまった父島「洲崎村民の森」に、固有種・在来種を植樹し、小笠原らしい豊かな森を取り戻す自然再生活動を行います
- 伐採した外来種の樹木資源を100%利活用する取り組みを、木工体験等を通して行います
- クレジットカード(一口:300円〜)または5,000 DOMO でプロジェクトを支援できます
- 小笠原グリーン株式会社とNPO法人小笠原野生生物研究会が「Team Wood Recycle」を主催し、「洲崎村民の森」への植樹や木材資源の利活用を行いつつ、人々が集い、賑わいを創出する場をつくります
活動報告
ご支援のお礼と、今後の活動について
生物多様性が低下した洲崎村民の森を、小笠原らしい豊かな森に戻し、人々が集う場とするために
東京都心からはるか南、距離にして約1,000kmの太平洋上に浮かぶ、小笠原諸島。
行政区域は東京都小笠原村に属し、沖縄とほぼ同じ緯度に位置する小笠原諸島の気候は温暖で、冬季でも平均気温は約18℃(都心の冬季平均気温は約6℃)と、一年中南国の空気を感じることができます。
火山活動による海底隆起で誕生した大小30あまりの島々は、過去に一度も他の大陸と陸続きになったことがありません。そのため、風や海流、渡り鳥によって他の大陸や島々から運ばれてきた動植物は、長い時間をかけて島の環境に適応した種のみが生き残り、独自の進化を遂げました。
それぞれの島に多くの固有種や在来種の動植物が存在する特異な生態系は世界的にも貴重で、小笠原諸島は2011年に世界自然遺産に登録(*)されました。
美しい自然が残る小笠原諸島は、実は200年ほど前から人々が移住し、今では欧米系島民の子孫と日本人が共存して暮らす、日本国内では稀有な文化が育まれてきた場所でもあります。
人々が住まう地域(主に父島と母島の一部)は、江戸〜明治時代に日本の国策として進められてきた移住開拓、日本軍による要塞化などにより、太平洋戦争終戦までの約150年間に多くの自然改変がなされてきました。
今回のプロジェクト対象地となる父島の「洲崎」も例外ではありません。
洲崎には開墾に適した土地が広がり、多様な生物が生息する美しい干潟があったため、人々の生活を支える最良の立地として、移住者が最初に定住したエリアでした。
森林にあったさまざまな樹木(固有種・在来種)は、生活に必要な燃料を得るために、薪炭林(*)に適した外来種(アカギ等)に置き換えられ、太平洋戦争時代には、砲台や軍事用の施設の目隠しとなる外来種(ギンネム)が植えられ、干潟のあった洲崎の海岸部は、日本軍の飛行場用地とするために埋め立てられてしまいました。
父島の中で最も大きく自然環境が改変された洲崎は、現在では植生の90%が外来種に置き換わってしまったため、固有種オガサワラオオコウモリをはじめとする動物相(*)の餌(固有種・在来種の木の実)が減り、生息数が減少。小笠原らしい生物多様性が低下する要因のひとつとなっています。
洲崎本来の姿である、固有種や在来種の草木が広がり、それらを棲み家とし、餌とする鳥や動物たちが戻ってこれる森とするために。また、島内外の人々が自然の中で遊び、学び、憩いの場となる環境をつくっていく自然再生活動を行うために。
2022年、小笠原グリーン株式会社(*1)とNPO法人小笠原野生生物研究会(*2)は、林野庁から、国有林に指定されている森林部分の一部・約31,000平方メートル(東京ドーム0.7個分)を借り受け、植樹や木材資源の利活用を行いつつ、人々が集い、賑わいを創出する場所にしていくための協定を締結しました。
この協定締結をきっかけに、小笠原グリーン株式会社とNPO法人小笠原野生生物研究会が主催する、Team Wood Recycle(以後TWRと表記)が発足。
TWRは、外来樹種に被覆された「洲崎村民の森」を、固有種・在来種を植樹することで小笠原らしい豊かな森に戻すこと、伐採した外来種等の樹木資源を利活用していく住民参加型の活動を始めています。
本プロジェクトでは、TWRが「洲崎村民の森」で開催する、親子参加型の環境学習イベントに必要な固有種・在来種の苗木や、木材資源を利活用するための木工機材の購入費、そして専門性の高い森づくりの技術者や講師を誘致する費用を皆さまにご支援いただきたいと考えています。
洲崎村民の森を小笠原らしい森にしていくこと、また、木材資源を無駄にしない取り組みを行うことで、洲崎をより良い自然環境に整えていくためのTWRの活動支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
洲崎村民の森の再生計画と、木材資源循環の取り組みについて
TWRは現在、活動拠点である洲崎村民の森の自然再生を促すために、外来樹種の伐採や固有種・在来種の植樹を行いつつ、樹木資源(主に伐採した外来樹種)の利活用に関するさまざまな取り組みを進めています。
その一つとして、洲崎村民の森を約300平方メートルに区切り、毎年少しずつ自然再生させていく活動計画(外来種の伐採や植樹する苗決め)を、小笠原小学校の子どもたちと一緒に考える授業を行っています。
また、森づくり活動を進める上で発生した外来樹種などの樹木資源などは、無駄にすることなく、島民参加型のリサイクル活動や楽器、ペンや食器などを制作することで、木材資源100%の利活用を目指しています。
TWRが開催する、親子参加型環境学習イベントについて
TWRでは、親子参加型環境学習イベントに参加する島の子どもたちが「また行きたい!」と思ってもらえるようなワクワクする体験や人生を豊かにする森をつくり、次の世代につながる長期的な活動にしていきたいと考えています。
温かいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
≫ 【TWR】2022年12月に実施した、親子参加型環境学習イベント:YouTube
支援金の使い道
【目標金額:77万円】
- ・固有種、在来種苗木100株(小型苗)…250,000円
- ・親子参加型環境学習イベントの講師料…100,000円
- ・ランダムオービットサンダー10台…150,000円
- ・ベルトサンダー2台…40,000円
- ・木工旋盤2台…160,000円
- ・YAMAP FUNDING運営費…70,000円
支援の流れ
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プロジェクトを支援する(DOMO支援は1回限り)
クレジットカードによる現金支援(複数回支援可)、または5,000 DOMO(1回限り)にて、「小笠原諸島・父島の『洲崎村民の森』再生を目指して」を支援することができます。
支援金は、親子参加型環境学習イベントで行う植樹活動に必要な固有種・在来種の苗木購入費、伐採した外来樹種を利活用するために必要な木工機材の追加購入、専門性の高い森づくりの技術者や講師を誘致する費用に充てられます。
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プロジェクトの活動開始
2023年4月より、「小笠原諸島・父島の『洲崎村民の森』再生を目指して」がスタートします。
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活動報告のお知らせ
プロジェクトの進捗報告や調査結果を、公式アカウントとYAMAPのダイレクトメッセージにてお知らせします。