14:49
42.2 km
2703 m
神室連峰 主稜線北上縦走 八森山/火打岳/小又山/神室山(JR大堀駅〜金山町)
神室山・天狗森・火打岳 (秋田, 山形)
2023.11.03(金) 2 DAYS
■天候 Day1:快晴 Day2:朝方は快晴のち雨 ■アクセス 仙台市よりR457⇔R47(JR大堀駅) ■駐車場 JR大堀駅の駐車場を利用。10台は停められます。(無料、トイレ有り、無人駅) R47を挟んで反対側にセブンイレブンあり。 事前に最上町役場へ問い合わせ利用確認を行いました。 TEL:0233-43-2111 ■山交バス 金山町役場(10:02)→JR新庄駅(10:33) \400(モバイルSuica使えます) 平日は11本、休日は5本の便あり。以下Linkにて確認。 https://www.yamakobus.jp/busroute6/jc/#02 ■JR陸羽東線 JR新庄駅(12:58)→JR大堀駅(13:28) \510 一日5本。以下Linkにて確認。 https://www.jreast-timetable.jp/2311/timetable/tt0867/0867031.html#time_7 ■神室山避難小屋 1F入口にカムテン君が鎮座する箱に協力金を。 小屋には銀マット、毛布が豊富にあり。 ガスストーブもあるのでカセットガスがあると暖をとれます。 トイレはバイオトイレ。 ■神室連峰過去の縦走記録(参考) 2022/10/30-31 神室連峰主稜線縦走🐻 水晶森/前神室/神室/小又/火打/八森/杢蔵(神室ダム〜山屋口) https://yamap.com/activities/20654200 2018/10/21-22 神室連峰縦走 薬師原口~水晶森口(八森山~主稜線~水晶森) https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1625771.html 2017/8/5-6 神室連峰縦走 山屋口~役内口(杢蔵山、一杯森、槍ヶ先、火打岳、小又山、神室山) https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1216702.html 2016/9/2-3 神室山(神室連峰を南北縦走 新倉見口から役内口) https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-954085.html ■登山ポスト 薬師原登山口に登山ポストと登山カウンターあり。 以前は用紙もあったが今回は入っていませんでした。 登山届はYAMAPにて提出。 ■ルート状況 登山道はルート明鏡です。刈り払いされております。 登山道の整備ありがとうございます。 ●神室連峰南部主稜線(薬師原登山口/八森山/槍が先/火打岳) 薬師原登山口から直ぐに小さい渡渉あり。踏み跡沿いに進むと徐々に傾斜が増していきます。ロープ設置箇所もありますが使わずに進めます。視界が開けてくると目先に八森山が現れる。笹の朝露で濡れるのでゲイターあると良いです。八森山は分岐でそこから西に進むと西峰があり開けた休憩適地です。八森山からは主稜線の縦走路。八森山、烏帽子山、槍が先、中先、大尺山(ピークは踏まない)、火打岳と各ピークがあります。南部主稜線の各ピークの中でも後半の中先、大尺山、火打岳の3ピークが手強いです。稜線の東側、北上縦走だと右側が切れ落ちている箇所もあるので踏み抜きや転倒による滑落には注意して下さい。また早朝は朝露で良く滑ります。 ●神室連峰北部主稜線(火打岳/小又山/天狗森/神室山/有屋口) 火打岳直下、火打北峰直下が壁を降るような傾斜なので要注意です。北側斜面なので路面もなかなか乾かないので滑ります。小又山までは細かいアップダウンを繰り返しながら徐々に標高を上げながら小又山へ突き上げます。神室連峰最高峰の小又山からは南部と北部の主稜線の眺めが素晴らしいです。小又山から天狗森はそれほど距離はありませんが天狗森からは一気に降ってそこから神室山の根の先分岐まで一気に急登を登ります。根の先分岐からは山頂と避難小屋が近くに見え少し進めば神室山山頂に着きます。北部主稜線も南部と同じように東側が切れ落ちて箇所があるので同じように注意が必要です。山頂から北部は役内口の西ノ又ルートの分岐の次に有屋口への分岐があります。そのまま主稜線を進むと前神室山へと続きます。有屋口方面は九十九折りの落ち葉フカフカの歩き易いトレイルです。九十九折りが終わり沢沿いのルートとなり渡渉すると有屋口までは沢沿いに少しずつ降ります。沢沿いなのでヘツリもあるので滑らないように注意して下さい。 ●ロード歩き(JR大堀駅~薬師原登山口、有屋口~金山町役場) JR大堀駅~薬師原登山口 約6.6km 大堀駅からはR47と並行に町道を進みます。暫く歩くとR47に合流し、R47を進むと鵜杉駅の看板があります。暗いと看板が少し分かりづらいです。鵜杉駅へR47を右折するとそのまま道沿いに進みます。やがて街灯もなくなり真っ暗なロードとなりそのまま進むと薬師原登山口と新倉見登山口の分岐の看板があります。薬師原登山口はここから林道歩きです。薬師原登山口の大きい看板と駐車場から更に少し進むと登山ポストのある登山道入り口が右側にあります。 有屋口~金山町役場 約10.5km 有屋口から神室ダム沿いは落石が多いので注意。神室ダムの橋を渡りダム管理棟を過ぎて少し歩くと沢水を得られる箇所が左手にあります。そこからは只管道沿いに進むだけです。金山町役場までは概ね降りですが歩きの場合だと距離が長く感じます。役場は国道沿いではなく町の中にあるのでマップ見ながら歩くと良いでしょう。 ■水場 神室山避難小屋水場 小屋を出て正面下側に見える谷筋にあります。 ガレ場、ザレ場を距離200m程下ります。 手を使って登り/降りするので両手は自由にしてほいた方が良いです。 水場までの状況は写真にて。 ■感想 通算5回目となる大好きな神室連峰主稜線縦走を今年も歩く事が出来ました。過去4回は全て自転車を使用していたが今回は自転車を使用しない周回を考えてみました。JR新庄駅から神室ダム方面の金山町まで山交バスがあるので、それをうまく利用した縦走が出来ないか検討。金山町のコミュニティバスを使用して、より神室ダムへ近づく方法もあるがこれは山交バスと接続が悪い模様。天気予報によって今回のルートと今回の逆ルートどちらにでも対応出来るように検討し直前で今回のルートとしてみました。因みに、逆ルートになると新庄駅東口に車を置いて朝に山交バスで金山町へ移動→歩いて神室ダム→水晶森経由で避難小屋泊→主稜線縦走→新倉見or薬師原へ下山→歩きで鵜杉駅→新庄駅の算段でした。これは来年以降にでもとっておこう。そんなこんなでスタートは車を置けるJR大堀駅から。以前もここから薬師原まで歩いた事はあるのでロードは問題なし。天気予報は晴れだったが15m程の強風予報でテンクラはC…。晴れだし気温は高そうだが防寒装備は怠らずに持って歩き出したが、ほぼ風なし。稜線に上がったら強くなるかな?と思っていたがそれでも微風。天気予報が良い方向に外れて晩秋の絶好の登山日和となりました。ただ朝晩は冷えるのでその点は注意と八森山周辺は朝露に濡れるのでゲイターなどの対策は必須かなと思います。私は濡れるの前提で替えの靴下4足分持って縦走中に2回交換しました。八森山から少し北へ歩いた所からの縦走路の眺めが素晴らしく神室山はまだ視界に入らない長い長い稜線にワクワクが止まりませんでした。稜線の各ピークは細かいアップダウンがあり、それぞれが手強いが縦走を味わうようにゆっくり進みます。前半は八森山西峰、槍ヶ先、火打岳で景色を眺めながら食事も取りつつしっかり休憩しながら進みます。火打岳で誰かに会うかと思ったが土内方面からが上がって来る気配はなし。ここまでの細かい降りのポイントで朝露などで滑る事が多く、その度に踏ん張っていたせいか結構足に効いている感じがして小又山への縦走中についに足が攣ってしまった💦しかもハムストリングやらふくらはぎやら脛の脇辺りなど両足の色々な所を攣り始める…。時間はたっぷりあるのでその度に伸ばしたり休憩を入れながら進み小又山へ登頂。ここまで来ると神室山がグッと近くなるが最後の登り返しが遠目でもラスボス感を漂わせる。小又山から天狗森は割とすぐに着くが天狗森からは200m弱程一気に降り、250m程登り返す。やっぱり登りでまた攣ってしまい無理せずに休憩を入れる。登りきると根の先分岐でそこから山頂はすぐ。誰も居ない山頂からもう見えなくなってしまった八森山方面から続く縦走路をしみじみ眺める。何度歩いても神室連峰は最高!防寒ばかり意識していたら稜線歩きは風があまり無かったため思いのほか暑く水分の消費が激しく水1l、お湯500ml、アミノバイタルドリンク500ml、コーラ500ml×2を持参したが、コーラ500ml×1だけになっていた…。小屋に着いたら水場へ行き存分に水汲み。小屋泊も去年は1人だったが今年は10人以上で大盛況。ヤマッパーの方々との出合いで山談義やワイン、日本酒、しめ鯖、採れたてキノコ入りの絶品すき焼きなどなど美味いお酒と料理の数々も頂きとても楽しく過ごす事が出来ました。お話した方々ありがとうございます。2日目は御来光も難しいと思っていたが星も見える程晴れ渡っていて今回も山頂からの朝陽をたっぷり堪能することが出来た。天気予報は早い時間から雨予報なので、本来は水晶森経由で神室ダムへ下山予定だったが有屋口へ直接降りることに。有屋口へのルートは落ち葉が敷き詰められたフカフカのトレイルで気持ち良く、降る程に紅葉も綺麗だった。沢沿いに出たら勾配は緩やかになりやがて神室ダムへ出る。最後にダムから山頂を眺めたら金山町までロード歩き。というか歩いたら乗りたいバスが間に合わず2時間待ちになる。それは避けたいので走り始める。残り4km程で雨が降り始めて徐々に雨脚が強くなる…。負けじと距離の8割位はなんとか走りバスの時間に間に合った。寒さで風邪引きそうだったので即着替える。間もなくバスが来て雨の車窓からガスを纏った神室連峰を眺めながら新庄駅へ。陸羽東線の接続がいまいちで2時間30分程待ったがラーメン食べたり適当に時間を潰して過ごす。最後は鵜杉辺りで再び神室連峰を眺めてディーゼルエンジンの心地よい音を聞きながら大堀駅に到着し無事にバスとJRを使った神室連峰主稜線縦走を予定通り完了することが出来ました。自転車を使うのも良いが公共交通機関を使用した登山もちょっとした旅の感覚も味わえて良かったです。他にも異なった方法がないか調べて来年以降の縦走で試してみたいです。最後まで読んで頂きありがとうございます。