一本松探検隊が行く 〜 妙光寺山・東光寺不動山・田中山・旗振山周回
三上山・鏡山
(滋賀)
2024.04.20(土)
日帰り
妙光寺山の山頂にぽつねんとたたずむ一本松。何度も、何度も探し求めた。にもかかわらず、未だにたどり着いていない。
『今日こそは一本松に行くで!』
『いいよ。そのあとは田中山、旗振山を周回ね』
妻と2人の一本松探検隊が行く!
これまでは妙光寺山にまず登って、山頂付近をウロウロしながら探したが一向に辿り着けなかった。ならば登山道無視して直登するのみ。野洲中学校からスタートなのだ。
活動ボタンも押さずにグイグイ行く。忘れてしまった。
磨崖仏を拝んで、雑木林の中を進んで行く。踏み跡がなくなったところから直登。とにかくどんな障害物があろうとも真っ直ぐ上を目指す。シダの海を踏分け、蜘蛛の巣を顔に受け、ひたすら登り続ける。
『おいてくな〜!迎えに来〜い!』
『引っ張り上げろ〜!手を貸せ〜!』
『もう嫌や〜。帰る〜!』
『ここで諦めるんか〜?行け〜!』
妻は後から好きなことばっかり言っている。シダの海をラッセルするのは大変なんだよ。足元が見えないから、踏み抜いて転んでズボンが破れた。ノースフェイスのマウンテンパンツを、1年も履かずにおシャカにしてしまった。高かったのに〜!
そんなこんなで、ようやく妙光寺山の山頂にたどり着いた。そして見つけた一本松。代償は大きかったが、3年越しの願いは叶った。
ただ、尾根道から割と近かったのは少し悲しかったなぁ。
そこから田中山・旗振山を周回。田中山へのザレザレの登り返しは日差しもキツくて、なかなか大変。
『お父さ〜ん、ポカリちょうだ〜い。お願〜い』妻が夢グループの通販の演歌歌手みたいな声をかけて来た。1ℓのペットボトル2本は私のザックに入っている。振り向いて、ニヤリと笑って、田中山の山頂まで走って逃げた。
田中山山頂でポカリを渡した。妻は一気にラッパ飲み。
『こんなことばっかりやってるから、バチが当たってズボン破くんじゃ〜!』
妻の怒声が田中山にこだました。黄色いかわいい花と山桜の向こうで三上山が笑ってた。