薬師岳

しばらく新潟の山🏔️に通ってたから久々の北ア🙋 去年は3月に黒部五郎岳に行ったので今年は薬師岳へ😆 22時スタートでご来光🌅を稜線で見るつもりだったけど塾の送迎の日だったので0時過ぎにスタート🎵 40km以上をソロで歩くのは久々だったので正直不安がありましたが🥺そんなことも忘れるくらい貸し切りの稜線歩きが素晴らしい‼️の一言😍 さすが薬師の標高👏で展望はどこを見渡しても抜群🙆✨ とにかく長いコース🤣ですが来季もリピ確定🥰 今回も最高の山歩きが出来て幸せです💕

七倉山の帰り道、富山から見た真っ白な薬師岳が目に焼き付いてしまい、テン泊で行ってきました。 好天の週末でしたが、山中ですれ違ったのは二人だけでした。

書きたいことは大体Instagramに書いたので、良ければ合わせてご覧ください。 ここではインスタで書いてないこと書いてみます。 ▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎ 「岳の薬師」と呼ばれ有峰村の人々から信仰されていた北アルプス薬師岳。 1000年の歴史を持つ有峰村は、ダム湖建設のため1920年ころに解村となりました。 そして1960年のダム湖完成に伴い、湖の底に沈んでその姿は跡形もなくなりました。 解村と時を同じくして、北アルプスに魅せられ、ドキュメンタリー映画を作った方がいます。 愛知の実業家で「伊藤孝一さん」という方です。 莫大な資金を投じて小屋などを建設し、厳冬期の北アルプス縦走をカメラに収めた偉人です。 その撮影の際に薬師岳に登られたのが「厳冬期初登記録」とされています。 1924年2月、つまり今からちょうど100年前。 僕はこの忘れ去られた村「有峰村」の人々が薬師岳登拝に使用し、また伊藤孝一氏の厳冬期初登にも使われた歴史ある登山道を辿ってみることにしました。 ◯ 悠久の古道「太郎道」 ◯ 幻の峠「小畑尾峠」 その登拝道は太郎道と呼ばれました。 今の折立からの登山道は「太郎坂」なので、別物です。折立が開通する前に使用されていたルートです。 ちなみに太郎平小屋代表の五十嶋博文さんは、この道を通ったことがあるらしいです。 現在の文献や資料などに引かれている参考ルートは、五十嶋さんの証言を元に引かれているそうです。 ルートについてはログをご覧ください。 小畑尾峠から先がクラシックルートです。 本来は有峰湖岸からアプローチしたいところですが、起点が湖の底であることと、飛越トンネルが閉鎖されているので東谷線にアプローチしにくいことから、寺地山経由でのアプローチにしました。 ▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎▪︎ さて、前置きはこの辺にして山行の様子をお伝えします。 行程は2泊３日でした。テント泊です。 . . . 【1日目】 除雪終了点(和佐府橋)〜飛越新道登山口〜寺地山手前 林道は荷物をソリに乗せてハーネスで引っ張り、肩を温存しました。 トンネルに向かって右の谷からハイクアップ。 尾根に乗っかりしばらくしてから雨が降り始め、やがて暴風雨になりましたので寺地山手前で、ビバークしました。 雨は一夜中降り続け、することがなくてずっと寝てました。 . . . 【2日目】 朝起きると雨が吹雪に変わり、装備品がすべて凍っていました。 スキーブーツだけはシュラフに入れていたので大丈夫でしたが、枕元に置いてた手拭いすらガチガチに凍ってました。 テントのポールが凍って抜けなかったり、ポールが折り畳めなかったり、いろいろ手こずってスタートが遅くなりましたが、天気が回復してきました。 ——————————————————————— ▶︎小畑尾峠(おばたおとうげ) 寺地山からは複雑な尾根を慎重に降りて、また少し登り返して、有峰湖に並行する広い尾根に乗っかりました。 ここがいわゆる幻の峠「小畑尾峠」です。 薬師岳登拝道を語る上で、必ず出てくる名前です。 地図で言うと新ノ又谷・檜谷間の尾根を登り詰めた先にあります。 文献では標高1802m地点とありますが、現在の地形図でいうと1800mあたりと考えられます。 と言うことで、そこまで行きました。 樹林はなく荒地になっており、平らです。 何となく「ここを通った」というのが分かるような気がする地形です。 100年前、伊藤氏たちもここから薬師岳を仰ぎ見たのでしょうか。 ———————————————————————- ▶︎太郎道 小畑尾峠から一旦、東側の谷「真川」に降ります。 思った通りなかなか急峻で、比較的緩くて降りやすいところを探そうと思いましたが、面倒だったのでワカンに換装して直降しました。 ちなみにこのとき、雪に足を取られて転けて顔面から突っ込み、サングラスが折れました。 この先、片耳だけでサングラスかけてます🕶️w 真川まで降りると、暖冬の影響か沢は埋まっておらず、かろうじて繋がっていたスノーブリッジを渡って対岸へ。 そこから緩やかな尾根を登り、ひたすら森林限界を目指してシール登行です。 ほどなくして樹林帯を抜けると、一面雪の大斜面が広がって、背中には雲海が広がりました。 雲に浮かぶ寺地山は幻想的で、その奥に霊峰白山が顔を見せていました。 樹林帯を抜けた標高約2000mの高層湿原帯を昔の人は「池ノ段(いけのたん)」と呼んだそうです。 湿原は雪の下なので分かりませんでしたが、確かに緩やかな平原でした。 そして尾根を登り詰めた先が太郎山です。 そうです。この尾根は太郎山西面だったんです。 正確に言うと太郎山の少し南に登り詰める感じ。 合ってるとは思うんですが、定かではないです。 ここから正規の登山ルートに乗り、太郎平を経由して薬師岳に向かうこととなります。 この日は、薬師平でビバークしました。 頑張ったら登頂できなくもなかったんですが、日が暮れて景色もないだろうし、面白くないのでアタックは明日へ。 ちなみに古来執り行われていた登拝では、 「真川・コリカケバ(垢離掻け場)ノ谷、薬師の雪水で3回身を清めて登った」 とされています。 「コリカケバは薬師峠の手前あたり？」と推定されている方がおられますが、僕もそう思います。 太郎平から山頂間で身を清めるのに適した水場は、そう多くないと思います。 . . . 【3日目】 薬師平にテントをデポして、山頂へ。 ご来光とともに登頂、登拝いたしました。 昨年建て替えられた薬師如来尊堂は、力強く鎮座しておられました。 薬師如来様はおられませんが。 2022年に旧お堂を解体したときに出た木材で、御守りが作成されました。 今夏には太郎平小屋などでも一般販売され、収益の一部が登山道整備など山の保全に充てられますので、皆様ぜひご購入ください。 その御守りを奉納いたしました。 皆様の安全登山と、「頑張ろう北陸、頑張ろう能登」の想いを込めました。 こういう形でしか表現できませんが、1日も早い復興を心から願っています。 . . . 100年以上前に使用されていたルートを、一部ではありますがトレースして登拝しました。 この道の存在が、そして忘れ去られた村の歴史が現代に甦り、先人たちが築き繋いだ山の歴史が、また語り継がれれば良いなと思っています。 そしてこの先100年も、この景色がここにあることを願うばかりです。 . . . . . 下山はスキー滑走をメインでしたが、半分はシール歩行といった感じです。 パウダーとやらには出会えませんでした。 カリカリのバーンかグズグズのモナカ。 下山は飛越新道でした。 北ノ俣岳に寄り道を企てるも、手前でものすごい暴風雪に見舞われ登頂を断念し、震えながら大斜面のカチカチバーンを滑降してきました。 大斜面を滑り切ったらガスも抜け、視界が広がって小畑尾峠や太郎道を眺めみることができました。 寺地山の南斜面は大きく雪崩れて、剥がれていました。登り返しも多くて地味に辛かったです。 あとは自分とトレースを辿るだけでしたが、飛越トンネルから除雪終了点まで、スノーモービル？の跡があって高速道路でした。 和佐府橋でゴールしたところ、和佐府ゼッコ周回をしていた富山の山屋さんたちにお会いしました。 僕の車がずっと停まってるし、カチコチに凍っていたので「いつから山に入ってるのか？大丈夫か？」と心配してくれていたようです。 久しぶりに人に会ったので、お喋りが弾んでしまいました。ありがとうございました。 . . . このチャレンジを通して、北アルプス薬師岳の魅力がクローズアップされて、興味を持って頂ければ良いなと思います。 ご覧頂きありがとうございました。

11月13日より冬季閉鎖の有峰林道より滑り込みで折立→薬師岳登ってきました😊 当時はピーカン☀️にも関わらず⛰️で誰１人とも会わない完全貸切りの薬師岳👍🎶 北アの名峰を１日貸し切りは嬉しい反面、多少不安や緊張感はありましたが貴重な経験😄 大絶景の広がるの山頂では普段絶対にやらないヤッホ～～～～～～～～～～！を全力やる‼️(笑)　 晴天すぎて雷鳥には会えませんでしたが静かな薬師岳を満喫できました😌🎶 有峰林道 通行料金　2000円 オープン６時 クローズ20時 🚻　林道料金所　有 　　折立キャンプ場　不可 　　太郎平小屋　　不可