13:19
25.4 km
1510 m
残雪の燧ヶ岳(大清水から)-2024-04-20
尾瀬・燧ヶ岳 (福島, 群馬, 栃木)
2024.04.20(土) 日帰り
先週、アヤメ平で拾ったデジカメを届けに沼田警察署へ。と言うわけで、今週も行き先は尾瀬群馬側。大清水登山口でスキーヤーから聞いた大清水〜燧ヶ岳ピストンを歩きでやってみるとどうなるか。 大清水から一ノ瀬までは、夏はバスが運行される広い車道だが、一ノ瀬に近づくに従って、全面雪に。一ノ瀬からは山道。三平峠から少し下ると、真っ白い尾瀬沼が。尾瀬沼だけなら、これが近いんだ。 さすがに尾瀬沼の上を歩くのは危なそうなので、普通に湖岸を歩いて長英新道登山口へ。このルートは去年5月に下山で利用。湖畔でははっきりしていた足跡が不明瞭になり、ピンクテープと木の幹に塗られた赤ペンキを見ながら緩斜面を登る。傾斜がやや急になってきたからだろうか、チェーンスパイクでも滑りはしないが足元にやや力が伝わっていないように感じ、12本爪アイゼンに履き替えると、足元が安定して登りやすくなった。やはり面倒くさがってはダメだ。 急斜面に変わる頃から樹木がまばらになり、尾瀬沼が下に見え、頂上付近のガスがきれいに晴れた。12時頃には下山開始したいので、夏ルートは無視して、まずは柴安グラへ。 面倒がらずに一旦凹地へ下ってから柴安グラと俎グラの間の鞍部へ直登すればよかったのだが、俎グラ南面の雪の急斜面を恐る恐るトラバースしてしまった。すでにあった足跡を辿ったのだが、その足跡の持ち主は、途中で一度滑落してしまった跡が残っていた。 鞍部の後は、去年も恐怖した柴安グラのスノーリッジに対峙。ピッケルのシャフトを一番深く刺して、そこを支点にすれば、去年ほども怖くなかった。去年はピッケルを持ってこなかったのかな? 雲は少なくなかったが、周囲の山の展望は完璧。誰もいないのは、時間帯が遅いからなのかな?12時は回ったが、せっかくなので、同じやり方でスノーリッジを下りて俎グラへ。周辺の山の景色はそれほど変わらないのに、両方ともの山頂に立ちたくなるのは、一方からもう一方を見たいからと気付いた。 ナデッ窪ルートで下りて、尾瀬沼南岸を通って帰ることも考えたが、去年の5月に嫁さんと残雪のナデッ窪ルートを登って、結構怖い目をさせてしまったこと、その次の週にナデッ窪ルート利用禁止の看板が設置されたのを発見して自らYAMAPに投稿したこと、スキーヤーには下れても踏み抜きがあるかも知れないことなどを考えて、順当に来たルートで下りることにした。 樹林帯に入って、ピンクテープと赤ペンキを頼りに緩斜面を下っていたが、朝よりも明らかに雪が柔らかくなっていたので、YAMAP画面を見ながら朝の自分の踏み跡を探しているうちに、尾瀬沼よりもかなり大江湿原よりの場所に下りてしまった。 朝ここまでかかった時間で考えると、下山は18頃か。もう暗くはないが、家族に心配をかけるので、急ごう。と思いつつも、尾瀬沼から見上げる燧ヶ岳の姿が美しく、何度も立ち止まる。また雪が消えたら来るからね。 途中の駐在所はどこもパトロール中で不在。今まで気になっていた満州飯店で夕飯とし、沼田警察署にデジカメを届けた。小山帰宅は深夜。距離と時間からしても、最近では一番ハードな山行だった。 後記:翌日、この記録を書こうとしたら、デジカメの持ち主からメッセージ着信。YAMAPPERさんだったが、これまであまり記録をアップしていなかったので、私は見つけられなかったようだ。ちょうど一週間遅れで私の先週の記録を見て連絡してこられたようだ。一安心😊