11:12
18.1 km
1478 m
【北ア】板戸岳・双六南峰🏔️小池新道・大ノマ乗越・北西尾根↗️↘️新穂高登山口起点ピストン 2日目
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 (長野, 岐阜, 富山)
2023.05.03(水) 日帰り
🔳ルート ▲双六冬期小屋~双六岳~冬期小屋~弓折岳~大ノマ乗越~大ノマ岳~秩父平~支尾根乗越~北西尾根~標高点2473m~▲三角点2434.9m~板戸岳~▲三角点2434.9m~標高点2473m~支尾根乗越~秩父平~大ノマ岳(テント泊) 🔳アクセス状況 ▲双六冬期小屋からの為、無し 🔳ルート状況 ▲双六冬期小屋~双六岳~冬期小屋~弓折岳~大ノマ乗越(1日目の逆ルートになりポイントのみ) 弓折岳から大ノマ乗越への急傾斜の尾根の下りに注意。 ▲大ノマ乗越~大ノマ岳~秩父平 乗越から急登の標高差200mの登り返しになります。大ノマ岳からは尾根沿いではなくトラバース気味に秩父平へ。 ▲秩父平~支尾根乗越~北西尾根(秩父平からノートレース) 秩父平より秩父岩からの支尾根をトラバースします。傾斜はそれほど急斜面ではないですが、支尾根上には雪庇の張り出しが有り注意が必要(時期にもよります) 支尾根への取付きは雪庇が切れた傾斜が緩い場所を狙い尾根上へ。樹林も見られる幅広気味の支尾根を乗越し、再度トラバースし北西尾根に取付きます。残雪の状況にも寄りますが、谷地形をトラバースしますので雪崩等に注意。 ▲北西尾根~標高点2473m~▲三角点2434.9m~板戸岳 北西尾根から幅広いの緩やかな傾斜の下り基調になり▲三角点2434.9m付近からシラビソの樹林帯へ。最低鞍部2180mまで下り残雪も少なくなりヤブの露出有り。鞍部からは、かろうじて残雪が繋がり板戸岳へ。山頂部には残雪はなく背の低い笹原状態、北アの山々の素晴らしい展望が広がります。 ▲帰路(ポイントのみ) 基本的に自身の踏み跡を辿りますが、登り基調になります。一番のポイントは北西尾根~支尾根乗越~秩父平のトラバース時の滑落・雪崩・尾根上部からのブロック崩壊。支尾根乗越~秩父平間は、慎重に克つ敏速に通過したい箇所です。 🔳出合った方 ▲全行程無し→0人 🔳テント場 大ノマ岳山頂付近、北アの素晴らしいロケーションです。 🔳レポ 2日目、板戸岳へのアタックです。まずは双六岳で日の出劇場の鑑賞、アルプスの山々がモルゲンに染まり槍穂高の景色は圧巻ですね。小屋に戻る途中でつがいの雷鳥に遭遇。まだ、白い羽が残っており良いタイミングで出逢えましたよ。小屋で荷物をまとめ秩父平へ。お天気もばっちりで板戸岳へのアタック条件としては申し分なく秩父平へ。秩父平から秩父岩への一般ルートは完全に残雪の下になり、直登するにはリスクが有るため支尾根から廻り込み北西尾根に取付く事に、さぁ~ここからが核心部。事前の下調べで、ここの通過は雪庇や雪ブロックの崩壊リスクが有り、今回はタイミング良く安定した状態だったようで、少しブロックが落ちた跡が有りました。慎重かつ敏速にトラバースし支尾根に乗り上げます。支尾根を乗越し更に谷を横断の為、急斜面をトラバースです。刺激を与えずにそろりそろりと、目の前に北西尾根が迫り乗り上げホッと一息。後方の秩父岩からの急斜面の尾根を見ると~これは下るにはリスクが高過ぎる(壁) こちらのルートで正解だったと。北西尾根からは傾斜も緩やか尾根になり、下り基調で最低鞍部へ向かいます。三角点2434.9m付近からシラビソの樹林帯に変化し更に標高を下げ鞍部付近は笹ヤブの露出も。これは~ヤブ漕ぎも出て来るかと思われましたが上手い具合に残雪が繋がり板戸岳へ。山頂直下から残雪が途切れ、山頂部は低い笹原の平坦部になり▲三角点も、私を向かえるようにハッキリと姿を現してくれてます。周囲の眺望も素晴らしく槍・双六・黒部五郎・笠等の北アの山々の展望、ヤブ山とは思えない眺望が広がります。そして途中の行程も含め▲三角点以外にはコースサインや山名板等の人的な物は一切見当たりませんでした。一時の山頂を堪能し戻りに入ります。登頂には、まだ半分ですので気を引き締めて歩みを進め、特に北西尾根から秩父平に至るルートは気温も上がり残雪の条件も変化しているので慎重に、そして敏速に悪場を通過し秩父平へ。当初は秩父平でテン泊予定でしたが、ロケーションがイマイチ。後半での疲れも有りましたが大ノマ岳まで登り返し(←キツかった) やはり山頂からのロケーションは最高ですね。本日は双六からのモルゲンに始まり雷鳥との出逢い、10年ぶり?板戸岳への登頂と充実した山行となりました。まだアーベンと明日のモルゲン劇場も有りますので楽しみ。テントを設営し、ちょっと遅い昼寝に。 ▲注意 残雪の残り方で難度が変化します。確実なルーフィや読図が必要となって来る場面も訪れますので安易に軌跡だけを頼りに入山は控えるようにお願いいたします。