仙丈ヶ岳・仙丈小屋(地蔵尾根)
仙丈ヶ岳・伊那荒倉岳
(長野, 山梨)
2024.04.13(土)
2 DAYS
雪のあるうちに登りたかった仙丈ヶ岳地蔵尾根に挑みました。
2月か3月のうちに登りたかったのですが、タイミングが合わず4月も半ばになりました。
【計画について】
自分の体力レベルでは日帰りはかなり厳しいと考え、今回は初めから泊まりでの計画です。
ここで考えられる選択肢は次の三通りです。
・松峰小屋の利用→直近の山行記録が見つかりやすい点は安心材料。ただし、山頂までの距離が長く、2日目の行程が大変そうではある。
・幕営適地でのテント泊→松峰小屋に続いて記録が見つかりやすく、万が一小屋が使用不可でも助かる。一方で荷物が最も多くなる。
・仙丈小屋の冬季避難小屋の利用→登山口からの距離は長いが山頂に近く、夕日・朝日を狙うなら有利。2日目の行程を短くできる点もいいが、山行記録の少なさに不安を覚える。
…片道なら一日で仙丈小屋まで行けるだろうと考え、仙丈小屋を目指すことにしました。
【天気と道の状態について】
平地では気温20度を越える予報で、日中は登山道も歩いていると暑いくらいでした。
風が吹いても寒くないので羽織も要らず、ベースレイヤー1枚で歩きました。
2700mを越えた稜線上も変わらず、休憩時も日差しに暑さを感じたくらいです。
(そうは言っても朝夕はさすがに寒く、防寒着必須です)
かなり雪解けが進んだようで、これより前の記録と比べれば雪はかなり少なかったと思います。
2000m付近から踏み固まった雪の残骸が凍結として現れ始め、2300m前後から断続的に雪道となりました。何度か足が沈む場面もありましたが、回数は稀なのでワカンは不要だと思いました。
森林限界下のトラバースや仙丈小屋へのカール下りなど、やや緊張感のある区間もありますが、雪は硬く締まって大変歩きやすい状態でした。
凍結を除けば、とても恵まれた条件だったと思います。
【体力度について】
日帰りの常念岳東尾根も大変でしたが、2日間での仙丈ヶ岳地蔵尾根も非常にしんどかったという印象です。
単純に水平距離が長く、標高差も大きいという点に加え、1900m-2100m付近と2300m台・2400m台で細かく上がって下がってを繰り返したことで、かなり気力体力を消耗したと思います。
2日間あることだし、急がず休憩しながら進もうと考えていたのですが、森林限界を越えたあたりで体力の限界を迎えました。少し進んでは立ち止まっての繰り返しです。
天気や道の状態もよく、泊まれる場所もしっかりしていたからこそ無事に済んだような気もします。
体力面や体力に基づく見通しについて反省点の多い山行となりました。