18:16
34.8 km
3297 m
鷲羽岳BC
槍ヶ岳・穂高岳・上高地 (長野, 岐阜, 富山)
2024.04.20(土) 日帰り
鷲羽岳が好きなんですよね。 夏に見た鷲羽池越しの槍ヶ岳。 この景色が目に焼き付いていて、雪のある季節にも行きたいなと思っていたことをふと思い出し、収めたはずのスキー板を引っ張り出して。行ってきました。 仕事終わりにそのまま新穂高へ直行。 日付が変わってまもなくスタート。 気温が低く、雪がガチガチでシールが効かない。 暗くて良く見えないけどデブリがすごい。 小池新道に乗っかり、シシウドヶ原から大ノマ乗越へ直登する。ところどころデブリ。 雪がカチカチでシートラ。 林道辺りにヘッデンがチラつく。後続がいる模様でしたが、会えませんでした。 大ノマ乗越へ乗り上げたら風が爆風。 マジで飛ばされそうでした。 横滑りで双六谷へ落としてひと安心。 ここで幕営中の知り合いに会いました。 こんなところで会うと(=´∀`)人(´∀`=) 昨年の御嶽山以来の再会。 これから下山らしいので早々にお別れ。 双六岳本峰と南峰の間の谷を詰めて双六岳。 南峰は今日の目的ではないのでスルー。 ここもまた爆風。自撮り棒が立たないので石を積み上げて固定し、ピクり。 三俣方面へ滑走し丸山へ登り返し。 夏道が出ているのでそちらを歩く。 雷鳥がたくさんで可愛くて、ついつい足が止まる。まだ冬毛なんですね。 っていうか、めっちゃ居ますね。 そうこうしているうちに三俣蓮華岳。 ここから見る鷲羽の存在感が圧倒的。 「鷲が羽を広げているように見える」という名前の由来の意味が、なんだか分かったような気がしました。 準備して即滑走。広大な斜面で、雪も緩んで気持ち良い。そのまま三俣山荘の横を通り過ぎて、ようやく鷲羽取り付き。 板をデポるか悩みましたが、下から眺めて「滑れそうな斜面があるな」と思ったので担いで行くことに。ダメだったら歩いて降りれば良いし。 鷲羽中腹からの振り返りの景色も好きです。 山荘越しの三俣蓮華岳。デカい。 昼頃、ようやく鷲羽岳登頂。 こんなに遠かったっけ? でも、見たかった景色を見られて大満足。 どの角度を切り取っても素晴らしい景色。 帰りも遠いので、自撮りと補給を済ませて下山路へ。とりあえず50mぐらい標高を下げて、目を付けていた斜面からドロップ。気持ち良いです。 続いて三俣蓮華登り返し。 変なとこトラバースしてえらい目に遭った。 素直にピークまで登り返せば良かったと大後悔。 双六は巻くことにしました。 巻道方面へ滑走して、双六小屋方面へ。 少し高い斜面をトラバースしてそのまま双六谷へ。 ラスボスは大ノマ乗越への登り返し。 これはマジで疲れました。 乗越からはご褒美滑走タイム。 行きは暗くて分かりづらかったけど、引くほどデカいデブリがあって、引きました。 デブリも頑張ってスキー履いたままフィジカルで乗り切ったんですが、薄々気付いてました。 歩いた方が早いって。 一番汚いドロドロのデブリの上で、一番コケたくない局面で、派手に転んでしまい全身ドロドロに。思わず「なんて日だ!」と叫んでしまいました。 林道も酷いデブリで、先行者のトレース「頑なにスキーを脱がないスタイル」に感化されて自分も頑張ってみましたが、正直歩いた方が絶対早かったです。 林道脇に売るほど生えていた「食べごろのフキノトウ」を採る気力も起きないくらいヘトヘトで、最後は板も脱いでトボトボ歩き倒しました。 新穂高へ無事下山。 指導センターにいた登山者グループと少しお話して、写真を撮ってもらいました。 鷲羽行ってきたことを伝えたら「プロの方ですか?」と聞かれたので、「趣味の方です(゚∀゚)キリッ」と答えておきました。 帰りにひがくの湯で人権回復。 館長さんに「インスタ見てます」と言われて、気持ち良くなりました。 ひがくの湯は最高です。 今回は久々のアルプスだったので、なんかめちゃくちゃ疲れました。 たぶんですけど、自分の脚なら歩いた方が早かったような気がします。 まぁ、これもまたトレーニングだと思うことにします。 ありがとう鷲羽。最高でした。