アルパインクライミングは基礎体力と登攀力を鍛える アルパインクライミングを行ううえでどのようにトレーニングすればよいか分からない、というのはとても根深い悩みです。 ランニングをしたり、筋トレをしたり、クライミングをしたり。 実践を積むのが最もよいトレーニングといわれますが、それをできるのはごく一握りの人たちです。 どうすればサラリーマンが効率よくトレーニングできるか。 いくつかのトレーニング本から、アルパインクライミングに必要なのは「基礎体力」と「登攀力」、それから鍛えるための「トレーニング理論」に分けて考えられると気がつきました。 サラリーマンクライマーは、この二つを中心にトレーニングを行っていけば良いのではないでしょうか? トレーニングの前に、「基礎体力」と「登攀力」はどのようなものか確認しておきます。 ▼活動の基本となる「基礎体力」 アルパインクライミングで基本となるのが「基礎体力」です。 重い荷物を背負って長時間行動に耐え、急な岩場や雪壁をスピーディーに抜けるために必要です。基礎体力がどれだけ備わっているかで、活動の範囲や挑戦できる場所が決まります。 「基礎体力」は、さらに「全身持久力」と「最大筋力」に細分されます。この二つはトレーニングをする上でとても重要なポイントです。 写真にあるように、まずは自分自身の今の基礎体力をテストしてみてください。 このテストは「登山の運動生理学とトレーニング学」(山本正嘉、東京新聞)に掲載されていたテストです。日本のトップクラスの登山家の体力を計測し、それをテストしたものです。 皆さんはどれだけできましたか? ▼困難なルートを攻略するための「登攀力」 アルパインクライミングの中で、ハイライトである壁を登るために必要になるのが登攀力です。 登攀力を伸ばすことで困難なルートを安全に、スピーディーに突破できます。 この登攀力も、さらに「クライミング能力」と「ロープやプロテクション技術」に細分されます。私の私感ですが、アルパインクライミングではクライミング能力よりもロープやプロテクション技術が登攀の是非を左右します。 アルパインクライミングにはパートナーがつきものです。困難なルートを突破するには、確実にビレイしてくれるパートナーは欠かせません。プロテクションのセットも、安心感を得るには必要です。素早いロープ捌きや支点のセットの確実性も必要です。 困難なルートを攻略するには、これらを合わせた登攀力が必要です。 ▼効率的に鍛えるために必要な現代トレーニング理論 効率的に鍛えるには現代トレーニング理論は欠かせません サラリーマンはトレーニング時間はあまり多く取れません。少ない時間の中で効率よく鍛えることが必要です。 具体的には、目標に向けたトレーニングの期分けとトレーニング方法です。この二つを元にトレーニングすることにより、効率よく鍛えます。

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。