佐伯邦夫著『剱岳をどう登るか』1976年(S51年) もう50年近く前の古典である。大学山岳部の大量遭難時代で富山県の登山届出条例が制定された頃の出版。第三章が興味深い。現在のような高齢登山者の遭難は想定されていない。テント場周辺の汚れや岩登りの態度など、登山者のモラルを厳しく指摘している。一途な思いに身が引き締まる。 第三章 剱岳を語る 評論・随想 ●合宿はどうあるべきか ●三ノ窓雑感 ●登山届を難ず ●トランシーバーという元凶 ●富山県は分を知れ ●立山はスキー場ではない ●遭難碑はやめよう ●池ノ谷の開拓者石黒清蔵氏逝く 一般ルートとしては ●別山尾根 ●早月尾根 バリエーションルートとしては ●八ツ峰 ●源次郎尾根 ●長次郎谷 ●平蔵谷 ●北方稜線 ●池ノ谷 ●東大谷 ●東大谷中尾根 などがある。

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