宇佐市には、英彦山~八面山~宇佐神宮~六郷満山に至り、仏教文化の礎を築いた僧、法蓮ゆかりのお寺が残っています。 まずは、今でも地元の方々の信仰が厚い、鷹栖観音堂。 珍しくライトアップされていた、ちょうど2年前の写真。満開の桜のなか、幻想的な光景が浮かび上がっていました。法蓮のお寺には、懸け造りが多く、奥の院は岩に張り付くように建てられています。 背後が断崖絶壁の特異な場所にあり、創建当時から、お寺には川を渡って行くしかなかったようです。どうして、このような不便な場所に造られたのかは謎。 仏教は隣人を救うと言うよりも、修行により本人の心身を高めることに重きを置いているようですので、このような場所が求められたのでしょうか?今では、吊り橋が掛けられています。 正月には、鬼が松明を持ち川を渡る、鬼会が行われます。六郷満山の修正鬼会の原型だと思われます。鷹栖観音堂は、宇佐市を代表する桜名所でもあります。 ラストは、法蓮ゆかりのもうひとつの懸け造りである、小坂不動尊。駅館川の源流のひとつである、津房川が流れる断崖絶壁にあります。法蓮が刻んだと伝わる、巨大な不動明王が本尊ですが、何度にも及ぶ修復の末、現在では鉄人28号のような姿になっており微妙です。 ここでは、独特のおみくじを引くことが出来ますが、1/3が凶というシビアなものとして、ある意味有名です。豪快な川のせせらぎが、心地よいおすすめの場所です。 宇佐・くにさきの六郷満山には、奈良・京都のような大伽藍のお寺はありません。 しかしながら、修験の場所として、独特の仏教文化が山々に残っています。 先日、NHKのBSで、俳優の永山絢斗さんが、国東半島のロングトレイルを旅する、「絶景ハイクみ仏の道をゆく」が放送され、六郷満山の魅力が紹介されていました。

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