16:51
23.8 km
2735 m
五竜岳から八峰キレットを越えて鹿島槍ヶ岳へ
鹿島槍ヶ岳・五竜岳(五龍岳)・唐松岳 (長野, 富山)
2023.10.13(金) 2 DAYS
因縁の八峰キレットをようやく歩けました(笑) 五竜から鹿島槍へと至る八峰キレット越えの道は、学生時代に何度か山行を計画するも、悪天やら何やらで、ずっと未踏になっていました。 そして、2019年に復帰してからも、悪天で3回、仕事で2回、計画が流れていて、なぜか一向に歩くことができずじまい。 実は、今回の山行も前週に雪が来てしまったせいで、中止すべきか否かで直前まで迷いました。前日に五竜山荘と種池山荘に電話で問い合わせたところ、前週の降雪以降、歩いている登山者がほとんどいないと思われ、山小屋でもルートの情報がないとのこと。天気は問題がないので、こうなったら現地で判断するしかない。 1日目。 テレキャビンの始発に乗ってアルプス平へ。この日の五竜山荘への登山客は少なく、紅葉の遠見尾根を静かに歩くことができました。 稜線の雪は心配だけれども、久々に歩く晩秋から初冬にかけての静かで緊張感のある北アルプスも悪くない。 五竜山荘へは13時過ぎに着くも、かなり疲れていた(仕事で)ので、五竜山頂へは行かず、小屋で夕食まで昼寝を決め込むことにしました。 2日目。 まだ暗い5時に五竜山荘を出発。 五竜岳山頂までの道にはカチカチに凍った雪が残っており、雪の斜面をトラバースするところもあって、かなりいやらしい。この先もこんな雪道があるとすると、少し厄介だなと心配になる。 山頂の直下で夜明けを迎え、26年ぶりの五竜山頂で、しばし展望を楽しみました。 五竜岳から眺める八峰キレット越えの稜線にはあまり雪がなさそうで、ここで先へ進む決心を固める。山頂からキレット方面へ進むのは自分のみで、久々に静かな山歩きになりました。 キレット小屋の手前で、冷池方面から来た単独登山者と2人組パーティーとすれ違うと、この先、鹿島槍ヶ岳の巻き道から吊尾根にかけて雪が残っているところがあって、結構怖いと脅される・・・ これはやってしまったかと一瞬思いましたが、3人がここまで来ているということはたぶん大丈夫だと逆に安心しました(笑) 結局、八峰キレットはあっけなく終わり、心配していた鹿島槍ヶ岳北面の雪も日が高くなり緩んだおかげで難なく通過することができました。 ここでもう一つの懸案が。北アルプスには、この日の夜から再び降雪予報が出ていていました。 そこで、鹿島槍ヶ岳山頂で予定を変更。種池山荘の予約をキャンセルして当日中に扇沢へと下山してしまうことにしました(種池山荘さん、すみません)。 鹿島槍ヶ岳から爺ヶ岳、柏原新道にかけては、なるべく寄り道をせずに一気に下山。 扇沢からは、信濃大町行きの最終バスとJR大糸線でテレキャビンの駐車場まで戻りましたが、とにかく接続が悪く、実はこれが今回の山行で一番の難関でした(笑)