霧ヶ峰は長野県茅野市・諏訪市・諏訪町にまたがる火山で、最高峰は標高1,925mの車山(くるまやま)です。霧ヶ峰という名前は車山からの溶岩でできた高原一帯の名称で、霧の発生が多いことからその名が付きました。
爽快なドライブルート「ビーナスライン」が車山高原を貫くように走っているため、ドライブルートとしても楽しめる一方、駐車場から短時間で高原ハイキングを楽しめるアクセスの良さも魅力です。
ちなみに、車山高原と同じ霧ヶ峰エリアにある八島ヶ原湿原は、八千穂高原(北八ヶ岳)の白樺林などと共に、「恋人の聖地プロジェクト」により「恋人の聖地」の一つに認定されています。
5月下旬にはコバイケイソウ、6月中旬にはレンゲツツジ、7月中旬にはあたり一面をニッコウキスゲの大群落が埋め尽くします。中でもニッコウキスゲは車山を代表する絶景の一つで、黄色い花が一面を埋め尽くすように群生する姿は圧巻。「ニッコウキスゲの道」という遊歩道も整備されています。
車山湿原は霧ヶ峰最高峰の車山(1,925m)と蝶々深山(ちょうちょうみやま, 1,836m)の間にある高層湿原で、国の天然記念物に指定されている三大湿原(八島湿原、踊り場湿原、車山湿原)の中の一つです。
散策路からはレンゲツツジ、コバイケイソウ、アキノキリンソウ、マツムシソウ、ウメバチソウ等の高山植物を多く見ることができます。
また車山山頂からは浅間山連峰~蓼科山〜八ヶ岳連峰〜富士山〜南アルプス〜中央アルプス〜木曾御獄山~北アルプス〜美ヶ原の360°の大パノラマが広がります。
ビーナスラインの車山肩の駐車場から徒歩7分の場所には1956年創業の有名な山小屋「ころぼっくるひゅって」があります。
ここに立ち寄ったら食べてみたいのが名物のボルシチ。キャンプアニメ「ゆるキャン」で登場したこともあってより一層人気が高まっています。他にはカフェメニューも充実しており、サイフォンコーヒーも美味しいと評判です。
天気の良い日はテラス席で食べると日常の喧騒を忘れ、山歩で疲れた体が癒やされますよ。宿泊は1日限定2組でできるので、山の中でゆっくりとした時間を過ごしたい場合はいかがでしょうか。