夏色 de 反復横跳び
白草山・寺田小屋山
(岐阜, 長野)
2022.05.29(日)
日帰り
体が1つしかなく、車も1台しかない私なので、登山の計画を立てるときには、自動的にピストンか周回になる(おっと自転車や電車のときもあった…)。
行きと同じ道を復路にたどると損したような気になる私は、何というか、一種の貧乏性なのだろう。
なので、歩くルートを考えるときは、なるべく周回コースになるように工夫してみる。ちょうどよい道がない場合、時には一般登山道でない、バリエーションルートになる場合も少なくない。
今回歩いたルートは、寺田小屋山と白草山という2つのpeakを周回するコースとして紹介されていたのだが、よく見ると周回ではない。峠を起点として左右にピストンする、いわば「反復横跳び」であった。
例えば、仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳。大川入山と蛇峠山。茶臼山と萩太郎山みたいなやつである。
まずは、R41を北上。下呂に向かいます。温泉街に吸い込まれそうになる、オッサンのくたびれ心に喝を入れ、その手前を歯を食いしばるようにして、北東に入っていきます💪。
登山口がすでに標高1000mというお得な地点から北上です。あまりに快適な林道を調子に乗って進むうちに、鋭角に曲がる入山口を見落とし、しばらく進んでしまいました😅。
気を取り直して、寺田小屋山peakからの稜線に向かって突き上げる谷を登ってゆきます。そこからはもう頂上は目と鼻の先なのでした。2つばかし小peakを越えるのです🚶。地形図にはそこに電波塔があるのですが、実際には何もなく、その礎石が跡を残すのみでした。
完全なる思い込みで、peak付近に「寺田小屋」なる小屋があると思い込んでいた私😅。でもよく考えてみたらそんなわけはなく、人々がここにpeakを見付けて名前を付けた方が、そこに山小屋ができるよりも前に決まってるのです😁。
さらに衝撃的な事実を紹介すると、そもそも山小屋はなく、では何故にこんな山名になっているのかが気になるところなのでした😳。
穏やかに広がるpeakからは、真下に下呂の町が見下ろせます。反対側に目を移すと、山並みの端っこに恵那山が顔をのぞかせていました😊。
往路をたどっていくと頂上手前の小peakから、行きに気付かなかった御嶽がド~ン!さすが、この周辺はどこからでもこの霊山が望めるのであります😘。
起点となるポイントに戻ったら、涼しげな流れの脇でお弁当です。
暑くも無く、もちろん寒くもなく。幸せな時間が流れていきます😌。
さて!今度は白草山へ向けてしゅっぱぁぁつ‼️
まずは舗装路が風化したような林道をてくてく登ります。右側には沢。ストレスフリーな道を快適に歩いてゆくのです💨。しばらく行くと「工事中🚧迂回路へどうぞ」的な看板が。仮設の橋に導かれて右折、沢を渡ります。本来ならばもう少し上流まで進んで、谷が合流する個所で、支流沿いの斜面に取り付くようです👀
合流地点で顔を洗い、2.300mほどトラバース気味に高度を上げると、白草山からの稜線に遭遇😄。笹原の向こうに白草山直下のなだらかな尾根が見てとれます。
だらだらと高度を上げたら、箱岩山との分岐に到着です🎵
どちらに行こうかな~と迷いますが、まずは白草山へGOですね☝。
50mほど歩くと周囲が開けます。
ぐはっ😆😆😂
御嶽が。
今までみたことのない端正さで、目の前に鎮座。
絶妙の距離感です。
以前、御嶽の展望で有名な小秀山よりかの霊山を望んだときには、確かに大迫力でしたが、少しだけ「近過ぎ?」と思ったのでした。今回のこの距離感は絶妙💖。唯一にして、無比なのでした。前景が笹原なのも、また一興。この、御嶽を左手に見ながらの白草山までのプロムナードには、言葉を奪う幸福感があるのです。
ぐはっ😆😆😂😂😍😍
白草山peak。至福の絶景なり。
眼前に御嶽山。かすかに噴煙たなびく、独立峰ならではの威容に改めて胸を打たれます。
その左手には乗鞍が顔を出しているのです😚。この2峰は、どこから見ても並んで見えるので、安定感がありますね🌟🌟。
頑張って目を凝らすと、はるか遠くにかすかな山並み。特に際立って2つのとんがりpeakが目に入ります🌟🌟。
一つは分かりやすいお馴染みの形。槍ヶ岳でございます。もう一つがなかなか分かりにくいのですが、その場所や形からおそらくは、笠ヶ岳でしょうか👀。
カップルも大はしゃぎ、おじさまもご満悦。久し振りに山で人に会えた喜びに、ワタクシも幸せ気分なのでありました😄。
さて、箱岩山にも足を伸ばしましょう。白草山のお向かいなので、まだpeak付近でお昼&お散歩をしているカップルさんたちも手に取るように見えるのです😚。
よく刈られた笹の小道を10分ほどで箱岩peak🎶。こっちはまたかわいらしい頂上で、ほっこりします😌。遠くに本当に遠くにうっすら見える視力検査のようなのは、これもまた霊峰。白山なのです。
peakをあとにして、分岐に戻ります。名残惜しくて、少しだけ白草山の方へ顔を出し…。再会を約束して沢沿いの道へ降りてゆきます👣
空はいつの間にかの夏色。反復横跳びしつつ、霊峰&名峰を二度楽しめた下呂の佳山の林道を、ゆっくりゆっくり下ってくのでした。