【登山界の新星、Blue Sky Blueさんが33座制覇！】

2024年、登山者Blue Sky Blueさんが驚異的な成果を上げました。総活動時間259時間の中で、33座の山々を登頂し、移動距離は277.5kmを記録しました。特に、獲得標高22718mは、多くの登山者にとって憧れの数字です。

Blue Sky Blueさんの挑戦は、ただの趣味を超え、登山界に新たな風を吹き込んでいます。精力的な活動を通じて、登山の楽しさや自然の美しさを広める姿勢には、多くの人々が感銘を受けています。これからのさらなる挑戦に期待が寄せられています。

Blue Sky Blueさんは、雲取山への道のりを見事に歩き通しました。東京都最高峰である雲取山は、多くの登山者にとって憧れの地であり、その挑戦は並大抵のものではありません。特に、七ッ石山や小雲取山を経由しながら、25kgのザックを背負い、体力を消耗しながらも冷静にテント泊を選んだその判断力は素晴らしいものです。 

また、雨の中での山頂への思い切った決断は、Blue Sky Blueさんの冒険心を象徴しています。美味しい食事を楽しみながら、山の自然と向き合う姿勢は、多くの人々に感動を与えています。 

このように、Blue Sky Blueさんの山歩に対する情熱と努力は、他の登山者にとっての励みとなることでしょう。これからもその素晴らしい活動を続けて、さらなる高みを目指してほしいです。

　谷川岳が消化不良だったので、思い立って、雲取山に出掛けた。

　都民なのにまだ一度も登っていない、東京都最高峰、今まで気になってはいたものの、なかなかチャンスに恵まれなかった。それが、土曜の午前中、何の気なしにYAMAPで行程を結んでみたら、今から出掛けてもどこかでテント泊すれば行ってこられるな、という事で、気が付いたら奥多摩駅に降りたっていました。

　小袖登山口にたどり着いたのが14:00、ザックが25kg、勾配がなだらかそうだったので、歩荷トレーニングとした。
　七ツ石小屋についたのが午後4時過ぎ、このまま雲取山に向かっても6時過ぎには着くな？と思ったけど、雲行きが怪しかったこと、ここまでソコソコ体力を消耗したことなど、不安要素があったのでここでテント泊にしました。

　久しぶりに米を炊いて、チキンガーリックと玉ねぎと目玉焼き‼️そして、黒ラベルと白ワイン🍻クー‼️たまらん❗

　夜通し雨だったので、翌日はのんびり朝御飯食べて下山しようと思っていたんだけど、急に山頂まで行ってみたくなり方向転換した。

　山頂ははたしてガスの中だった。やっぱり雲取山は雲の中じゃなくっちゃね‼️

　山荘で、ビールとカップラーメンで腹ごしらえ。沢やかな水で作ったカップラーメンは気分が良かった‼️と、mont-bellのリゾッタとシリアルバー×三本食べました。

　ここからの下山は、ピッチを120歩/分で歩くことにし、電子メトロノームを120回/分にセットしスタート。

　事故は、七ツ石山の巻き道で起こった。
　あれ？と思ったときには斜面を転がり落ちていた。転がりながらすぐ止まるとおもっていたんだけど、重いザックに惰性がついて中々止まらなかった。
　
　止まってから直ぐに登り返したんだけど、携帯がすっ飛んでることに気が付いて、もう一度降りて探したところ、電子メトロノームのピッピ音がしてたので直ぐに見つかりました。

　因果関係こそ分からないが、山行途中でビールを飲むのは止めようと思った。

　擦過傷のみだと分かったので、それからも速度を緩めることなく下山しました。何ヵ所か打ち身があったので、時間がたってそれらが痛み出すと厄介だなと思ったので急ぎました。

　色々反省すべき点の多い山行だったけど、楽しかった❗

雲取山。命あってのモノだね😉😉😉

　厳冬季西穂高岳西尾根を計画するも、穂高平小屋まで行ったところで計画変更し、新穂高ロープウェイまで戻り西穂山荘へ。テン泊しようとするも心折れ結局山荘泊となりました。

新穂高温泉ロープウェイ駐車場
　↓
穂高平小屋
　天候判断の結果引き返すことに決めた。天候判断は、西穂高岳の情報がなかったので、奥穂高岳(西穂の北側)と、笠ヶ岳(西穂の西側)と、焼岳(西穂の南側)の天候状況と、高層天気図により、翌日の早朝から昼過ぎの西穂高岳周辺の状況を予測した。風速15m以上の暴風と、降雪と、-15℃以下の低温となること、気圧の谷が支配的になること、5500m上空の-35℃の寒気団が南下することを総合的に考えた。
　雪の状態は、悪くなかったが、翌朝には相当量の新雪が積もる予測だったので、雪崩のリスクも考えた。
　西穂山荘でテン泊し、翌朝、行けるところまで行くことにした。
　↓
新穂高ロープウェイ下の駅
　↓
新穂高ロープウェイ山頂駅
　↓
西穂山荘(泊)

西穂山荘
　↓
丸山
　↓
西穂山荘
　↓
新穂高ロープウェイ山頂駅
　↓
新穂高ロープウェイ下の駅
　↓
駐車場
　↓
ひらゆの森
　ここは三度目の訪問だった。こんないは広く清潔&床暖房ポカポカです。泉質も良く、湯温も適温で、長くゆったりと楽しむことができました。
　↓
槍の郷(泊)
　ここは、大当たりの温泉宿でした。五つある温泉が全て貸切露天風呂となっており、そのうちの二つは内湯も付いている豪華さだった。
　折からの雪に辺りは真っ白であり、のんびりと雪見温泉を楽しみました。
　夕食も朝食も、全て地のものばかりでとても美味しくいただきました。山奥なのにマグロの刺身が出たり、ベーコンエッグを固形燃料で焼くなどといった不粋なものではなく、ああ、新穂高温泉に来たな☺️と思わせられる献立でした。

槍の郷
　↓
帰宅

あー、楽しかった‼️

西穂高岳西尾根中止 & 西穂山荘からのアタック撤退。。♨️温泉三昧でマッタリしました

☕ 小同心クラックルートは、「日本登山大系」によるとルートグレードがⅣ−(よんまいなす)とのことで、ぼぼ垂直だがフリクションが効きまくる岩質 & ステップやホールドだらけ、さして難しいところはない。どこを登ってもドン詰まることはなさそうで、50mロープで３ピッチだ。困難なところは、強いていえばクライミングジムのホールドみたいなガバの安定性が信用ならない点だろうか。２ｃｍほどのステップが、そこに爪先をかけ立ち乗ったあと次のハンドホールドを探している途中でポッコリ崩れたり、つかもうとした岩が周辺の組織ごと崩壊しそうになったりと、八ヶ岳特有の不安定さがちょっとしたスパイスだった。

☕ ほぼ無風かつ、柔らかな秋の日差しが心地よく、街並みをおおい隠す雲海のむこうに、雪化粧前の北アルプスの面々が居並んでいる。いつまでも眺めていたい景色だ。

☕ 途中のテラスで景色を眺めながら行動食をとったりロープワークの練習をしたりと、のんびりしながらトップアウトすると雄大な景色がお出迎えだ。シューズを履き替えてさらに進みワンピッチほど岩登りをこなすと、ひょっこり横岳の標識のそばに出た。

 ☕ 最高のコンディション下でのクライミングでした。

☕ 硫黄岳山荘に泊まった。翌朝早出なので夕食のみとした。外から見るとなんの変哲もない小屋だけど、内装は素晴らしかった。数年掛けてリニューアルしたとのこと、どこもかしこもピカピカだった。談話室、食堂、階段、トイレなど、本当にピカピカだった。シャワー(500円)もある！　寝床(大部屋)にはめいめいにライトとコンセントがある。Wi-Fiも24時間稼働だ。

☕ 食事も良かった。鱈のムニエル、チキンのトマト煮はローズマリーがいい香り。食事が終わる頃を見計らって持ってきてくれたのはは冷たいババロア❗美味しさと気遣いにビックリ❗

☕ 翌朝はの日の出、硫黄岳山頂でむかえた。空は晴れ渡り、北アルプス、中央アルプス、南アルプスがよく見えた。とくに御嶽山の存在感が凄かった。
　
☕ 赤岳鉱泉について朝ごはんをとった。湧水でカップラーメン、湧水でコーヒー。どちらもスッキリ美味しかった。せっかくなので陶器のカップを持っていきました。保温力、口当たりの良さはやっぱりこれですよね。

♨️ 〆はもみの湯♨️でまったり。とてもいいお湯でした。紅葉した樹々の中での露天風呂でリフレッシュ出来ました。

あー、楽しかった❗❗

小同心登った天気景色最高硫黄岳山荘素敵湧水コーヒー美味〆温泉よもぎの湯♨️(トップ📸は大同心)

雲取山（くもとりやま・くもとりさん）は、東京都・埼玉県・山梨県の境界にある標高2,017.13mの山。

雲取山・鷹ノ巣山・七ツ石山

Blue Sky Blueさんの活動日記が多くの人々に支持される理由は、その具体的な情報提供と体験の共有にあります。特に、梅雨明け十日の前穂高岳北尾根のルートを詳細に描写し、過去の経験との比較を通じて成長を感じさせる内容が魅力的です。また、技術的な訓練や装備の軽量化に挑む姿勢は、他の登山者にとっても参考になるポイントです。

さらに、登攀中の具体的な状況やルートの説明も、実際に訪れる人々にとって貴重な情報です。このように、Blue Sky Blueさんは自らの経験をもとに、他の登山者に対して有益な情報を提供しており、その姿勢が多くの人々に感動を与えています。これからも素晴らしい活動日記を期待しています。

　梅雨明け十日の前穂高岳北尾根は、伝説のクラシックルートの名に恥じぬ、最高のルートだった‼️( 五六のコルから上のみ登った )

※上高地→明神は、かっぱ橋を渡って梓川右岸を迂回する。通常の道は、大雨による被害により通行不可。

　昨年は、重登山靴、30kgのザック、おまけに奥又白池から五六のコルへのルート取りを誤り、ほうほうの体で撤退したのだったが、今回はマルチピッチを訓練し、ザックも60L＝800gのblueiceを新調して、軽量化にも努めて臨んだ。

　テント泊装備の全装での登攀だったが、ザック重量(ギア+ロープ+クライミングシューズ等)を20kgに押さえることに成功した。飲料水4kg込みね☺️

【 北尾根の五峰から上について 】
　※ 北尾根上部に向いて右手が涸沢側、左手が奥又白側。五→四→三と、山頂にすすむにつれて数字が小さくなり、一峰は前穂高岳本峰だ。

　五峰は、高度感を除けばとくに問題のない区間だ。ダラダラと登って少し下れば四五のコルへと至る。

　四峰は、稜線上の大岩の下を涸沢側から奥又白側へトラバースすると、歩きやすい小道のような踏みあとが現れる。10mほど進み、折り返して右上すると稜線に出る。ここで涸沢側を巻いて、そのままほぼ稜線通しで進むとピークに出る。
　三四のコルでロープを出し、ハーネスを装着しクライミングシューズに履き替える。

　三峰は、下辺にギザギザのあるフレークが目印、その下に１Ｐの支点をとる。
　「よろしくお願いします‼️」
互いに元気よく声を掛け合い、集中力を高める。ここは、スタートして間もなく奥又白側へルートをとるので、ビレイヤーからはブラインドになる。しかも屈曲したラインとなるので、コミュニケーションをしっかりとらないと、お互いの不安を増幅させてしまう。アクシデントによりトランシーバーが使用不能、大声を出しても、いたずらにエコーがかかってうまく届かない。しかも三峰のなかでももっとも高度感のあるピッチなので嫌が上にも緊張が高まるのだ。
　三峰２Ｐは、上部にチョックストーンのある怖いチムニーを通り、フェースをやり過ごした辺りでピッチを切った。チムニーのなかは、際どいバランスでとどまっている岩が折り重なっていて、その上に体重をかけて登ってゆく。どれかひとつでも岩がズレでもしたら、私は墜落し、巨岩とともにセカンドの頭上にふりそそぐのだ😱
　この辺りの岩は、一つ一つが大きいうえにビミョーなバランスで重なりあっている。孫達がキャーキャー言いながら遊んでいたジェンガのようだ。クライミングスキルとしてはそれほどのものは要求されないが、所々怖い箇所があって最後まで気がぬけない。

　二峰は、見方によっては三峰と繋がっていて、パートナーが「あれが三峰のピークか」と尋ねたほどだ。さしたるポイントもなく懸垂下降点にたどり着く。10m程度の下降で一二のコルに降り立てば、あとは本峰へのラッシュだ‼️

　ノーザイル & アプローチシューズで軽快に一峰を詰め、前穂高岳の平らな山頂に躍り出る。二年越しのラブコールが受け入れられた瞬間に、感無量😭

【 そのあとのこと 】
　前穂高岳山頂で、ひとしきり感慨をかみしめたのち紀美子平へと下山路に着く。ここで、あまりにもパートナーの疲労度が著しかったので、ビバークすることとした。
　水もたっぷり残っていて、食事、行動食もあったので、安心してテントを設営し、泥のように眠りに落ちた。
　深夜、風が強くなってきて、何度もテントが吹き飛ばされそうになったけど、アライテントは極めて優秀、寝ている身体が持ち上げられそうになるほどの風でも、二本のポールがしなやかにしなって風を受け流すのだ。風を受けたテントの側面が、寝ている顔にくっつくほど倒れこんでくるのには初めのうちはビクビクしていたが、一晩中荒れ狂う嵐にポールは耐え抜き、パートナーはとなりで高イビキだった😃

　翌日も風は残り、雨も降り出したが、天気図を見ても好転の兆しは午後になりそうだったので取りあえず下山を開始した。
　重太郎新道はなかなかの山道で、きのうの時点でここを下っていたら、遭難ギリギリまで追い込まれてたんじゃないかって思えるくらいだった。

　熊の出没を受けて現在閉鎖されているテント場を通って岳沢小屋に着いた。カレーを食べてゆっくりしたあと上高地に降りた。

　下山日が日曜だったこともあり、上高地は多くの観光客で賑わっていた。毎度のことながら、喧騒の避暑地は、そのなかに身を置くことを強烈に意識せざるをえない、というか、疎外感を感じてしまう。二日前の早朝、バスを降り、スタートを切ったときの上高地は、登山者の我々を確かに受け入れてくれていた。しかし、好天に恵まれた日曜日の昼間の上高地は、優しく飼い慣らされた自然を楽しむ観光客のものだった。
　こんなことがあった。かっぱ橋を通りすぎ、バスターミナルに向かっていると、道端の草むらに向かって人だかりが出来ている。みんな手に手にスマホを構えている。視線の先をたどると果たしてそこには猿の親子がいたのだった。
　徳沢や横尾辺りでは猿をよく見かけるが、登山者ならもう慣れっこになっているので改めてカメラを構えることはそうはない。ふれあい動物園の入場者のような振る舞いはしないのだ。
　
　あかんだなに戻り、平湯の温泉で垢を落とし、家路に着きました。

　あー、楽しかった‼️

　

前穂高岳北尾根へ一年越しのラブコール❤️

　前夜より降っていた雨も早朝には止み、10時過ぎには絶好の登山日和となった。
　上から六歳、四歳、二歳の孫をつれて、東京 高尾山へ行ってきた。
　最も人が少なくて自然に満ちて変化に富んだコースであろう六号路を進んだ。

　早朝が雨降りだったので空いているだろうとたかをくくっていたのだが、年間登山者数300万人超の高尾山の登山口周辺は、尋常じゃないほどの人出だった。何人かの年配の女性に、話しかけられ、褒められた孫たちは無頓着だったが、父親と間違えられた私は否応なく気分上々となった。
　道はしっとりと濡れていて、所々ぬかるんではいたものの、川辺に降りられたり、太い木の間を登ったり、わずかだが水の流れる沢を歩いたりと、孫達にとっては山頂までの登山道の全行程が遊び場だった。
　小枝を拾ったり、草むらに入り込んだり、身をのりだして崖を覗いたり、小石を投げたり、急に走り出したり、奇声を上げたり、岩を見れば登りたがり、少しでも高いところからは飛び降りたがり、キノコには触りたがり、道の真ん中で突然しゃがみこんだり、崖の上を歩きたがり等々、、。 危険行為禁止行為のオンパレード‼️しかも、三人同時ならまだしも、テンでバラバラに動くので、コントロールするのに疲れ果ててしまう。。まあ、それが楽しいんだけれど。

　コースタイムの倍以上の時間をかけてやっとこさ山頂にたどり着いた。ダッコやオンブをせがんだシーンは一度もなくみんな無事に元気よく記念写真を撮ることができた。この元気は下山まで切れることがなく、その無尽蔵のエネルギーというか、制御の効かない狂気というか、下りのケーブルカーに乗り込む頃( 16時過ぎ )には、こっちの意識が朦朧としてきた。

　下山後は京王線高尾山口駅裏の極楽湯に浸かり汗を流して家路に着いた。

　あー、楽しかった‼️

　


孫3人の不規則な行動パターンで身も心もボロボロクタクタになったけど、楽しかった😃

槍ヶ岳（やりがたけ）は、飛騨山脈南部にある標高3,180mの山である。山域は中部山岳国立公園に指定されており、日本で5番目に高い山である。長野県松本市・大町市・岐阜県高山市の境界にある。初登攀は中田又重郎と修行僧の播隆上人。日本百名山、新日本百名山及び花の百名山に選定されている。通称「槍」。

槍ヶ岳・穂高岳・上高地

Blue Sky Blueさんは、北岳という標高3192ｍの山を登るという大きな挑戦を果たしました。二度目の挑戦となる今回は、バットレス第四尾根からのアプローチで、記憶を辿りながらの山歩となったことでしょう。山道を進む中で感じた感傷や、南アルプスの森林のたくましさに触れ、自然との一体感を深めた様子が伝わってきます。

特に、朽ちた階段の残骸を見つけたときの感慨深さは、人生の振り返りとも言える貴重な体験だったと思います。新旧が共存するその場所で、Blue Sky Blueさんは、自身の成長と共に自然の美しさを再認識したことでしょう。

このような高い標高の山を登ったBlue Sky Blueさんの勇気と努力は本当に素晴らしいと感じます。これからも挑戦を続け、さらなる高みを目指してほしいです。

🥹四尾根終了点の靴ぬぎ場に置き忘れたおニューのＴＣプロを白根御池小屋まで届けてくれた方❗本当にありがとうございます❗お名前がわからないのでこの場にて御礼申し上げます❗🥹
　🧗 🧗 🧗 🧗 🧗 🧗 🧗 🧗 🧗 🧗 🧗

　三十余年前、大学時代の後輩と二人で登った北岳、二度目となる今回はバットレス第四尾根から挑むこととなった。途切れとぎれとなった記憶の断片が、山道を進むにつれて思い出されてきた。それは、時代の脚色がかかったものとはいえ、ある意味自分の人生の振りかえりと言えなくもない。真新しく整備された木造の階段のすぐわきに、朽ちた階段の残骸を認めるたび、懐かしいような感傷が去来する。しかし、この南アルプスの森林のたくましさは何だろう。死んで倒れた樹々さえ、コケや菌糸によって森の一部として再生されている。そこには新旧がなく、あるのはただ常に生きいきとした今だけである。

🟧７日（土）前泊として芦安バス停の目の前にある「白峰会館」（市営）に投宿した。ここは基本的に素泊まりのみで食事はレストランにてとる。特定の日は早朝４時から出来立ての定食を提供している。

🟧８日（日）乗り合いタクシーにて広河原に移動し、白根御池小屋へ進む。なかなかの急登だったが随所に木製の階段が整備されていて助かった。

🟧９日（月）３時出発、Ｂガリー大滝から入りＣガリーを渡りヒドゥンスラブを乗り越えて、第四尾根取付きに着く。
　最終ピッチを抜け出したのは夕方の六時だった。一般登山道に出て北岳山頂で写真を撮り、北岳肩の小屋へと向かった。はたして到着したのは夜八時を少し回っていた頃だった。


🟧１０日（火）三時頃に目が覚めて表に出ると、一片の雲もない、文字通りの満天の星空だった。四方に視界をさえぎるものは、本邦第二の高峰、北岳のみである。天頂の天の河を見上げていると、自分がひとり宇宙の中に浮いているかのような錯覚にとらわれる。それほど星が多く、明るく周囲を包んでいる。
　北の方角にはＷ形のカシオペア座、そこから北極星の見当をつけて視線を進めると北斗七星のひしゃくが傾いている。南の空には、気のはやいオリオンが腰飾りも誇らしげに弓をグイと引き絞っている。オリオンの肩と、仔犬座、おおいぬ座の一等星が、端正な冬の大三角をつくっている。
　何万年もの時を超えてこの北岳に届いた星々のかそけき囁きに、いっとき、耳を傾けていた。

　肩の小屋をあとにして、御池小屋経由で広河原へ向かう。少し前に顔を出した陽の光が、辺り一帯に広がる雲海をキラキラと輝かせていた。登山道はその雲海に飲み込まれるべく下へ下へと我々をいざなうようだ。
　メボソムシクイ（野鳥）の声が聞こえると、もうそこは御池小屋近くの樹林帯となっていた。

　小屋前のテーブルで朝食をとる。肩の小屋で作ってもらったお弁当と、野戦飯盒で炊いたご飯を食べた。米炊きは、前回北鎌尾根で失敗したので、慣れた飯盒にて調理した。慣れた、といっても今回は今まで飯盒で炊いていた方法ではなく蒸し炊きという炊飯方法を試してみた。結果は上々芯も残らずふっくらおいしく炊けました。肩の小屋弁当は、食後ドリンクとして野菜ジュースがついた豪華版でこちらもおいしくいただきました。

　広河原に着き、乗り合いタクシーに乗って芦安まで移動した。白峰会館にて、シャインマスカット（1200円）と巨峰（800円）を買った。

　金山沢温泉に立ち寄り、酸っぱくなった我がカラダをきれいに洗い流した。泉質は弱アルカリ性のぬるっとしたいい湯だった。市営の温泉施設なので、入湯料が安く、館内もとても清潔だった。気持ちよく過ごすことができました。

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
🟧クライミングパートについて
🟣白根御池小屋から二俣をへてパットレス沢への分岐まで
　　一般登山道を進む。

🟣Ｂガリー大滝（下部岸壁）取付きまで
　　草付きの中の明瞭な踏み跡をたどる。

🟣Ｂガリー大滝について
　　Ⅲ級二ピッチのやさしいパートだが、コンテとした。

🟣Ｃガリー横断について
　　前日、８パーティーほどの入山があったということである程度踏み固められた道ができていた。岩に赤いペンキで「４オネ↗」、「↗」とあるのをたどり、「４」とあるのがヒドゥンスラブの取り付き点だ。

🟣ヒドゥンスラブについて
　　緩傾斜であるが、苔が繁茂していて滑りやすい。

🟣つるりとしたクラックについて
　　つるりとしていない所にフリクションを効かせる。左のエッジがよく効く。途中からはフットジャムでグイグイ上に登り抜ける。

🟣三角垂壁について
　　途中までクラックに沿って立ち上がり半分まで上がったら右に回り込む。そこからは優しいスラブがはじまる。

🟣マッチ箱について
　　セカンドさんをビレイしているとき、マッチ箱のてっぺんの岩が変な音を出すことに気づいた。カカトでコツコツやると、なんだか岩の下が空洞になっているような、ポコポコといった音がする。この岩峰は、次のピッチでも分かるように四尾根本体の岩塊から剥がれている。懸垂下降して降り立ったスペースからマッチ箱の基部を見ると、岩には隙間が空いていて向こうの空が見えるのだ。何年後にはマッチ箱自体が崩落しているかもしれない。

🟣マッチ箱のコルからの登り返し
　　コーナークラックを登る。いったんマッチ箱の岩峰を見下ろす位置まで登り返したあと、やや左のルンゼにルートを取るためにトラバースする。浮いているようなフレークの上にそっと体重をかけて移動するのはいささか緊張した。

🟣枯れ木テラスについて
　　枯木のあるテラスではなく、テラス状の枯木という意味なのだろうが、ここに両足を置くにはあまりにも頼りないし、そうかといって三歩も進めば崩落した崖になっている。

🟣崩落箇所のトラバースについて
　　枯木テラスから、最終ピッチの開始点までのトラバースは、技術的困難はないけれども、手がかりの岩が剥がれやしないかと思うと良い気はしない。

🟣城塞ハング正面チムニーについて
　　思っていたほど難しそうじゃないなと感じながら登り始めたら２mぐらいのところで落ちた。気を取り直して気を入れ直して登り直したら、まあなんとかクリアできた。

※ 今回はエスケープルートがないルートだった。セカンドさんが進退極まったときのために五倍システムのプーリーを用意して臨んだ。どんな状態でも手際よくシステムを構築できるようにストップウォッチで計測しながら繰り返し練習した。実際の現場では手間取る事もあったけれど、三つ峠のゲレンデで有効だったので、セカンドさんの心理的余裕に貢献できたんじゃないかな。

あー楽しかった❗

30年ぶりの北岳、バットレス第四尾根から❗ＴＣプロを届けてくれた方❗ありがとうございます❗

北岳（きただけ）は、山梨県南アルプス市にある標高3,193mの山。日本第二の高峰である。

【概要】
富士山に次ぐ日本第二の高峰であり、火山でない山としては日本で最も高い。日本百名山、新・花の百名山及び山梨百名山に選定されており、同じく日本百名山の一峰の間ノ岳、日本二百名山の農鳥岳とともに白峰三山を構成する。「南アルプスの盟主」とも呼ばれる。野呂川 (早川の支流) の源流の山であり、山体は他の県と接しておらず山梨県内に含まれる。全山古生層の堆積岩から成る。山体の東側斜面は北岳バットレスと呼ばれる岩壁があり、登攀対象ともなっている。

2024年の活動データ

総活動時間

登頂数

移動距離

獲得標高

続きを見るにはYAMAPへのログインが必要です