【登山の達人】mmdaichiさん、63座制覇の快挙！

2024年、mmdaichiさんは驚異的な成果を上げました。総活動時間260時間の中で、63座もの山を登頂し、移動距離は527.9kmに達しました。特筆すべきは、獲得標高35479mという数値です。この数字は、mmdaichiさんの努力と情熱を物語っています。

登山はただのスポーツではなく、自然との対話でもあります。mmdaichiさんの挑戦は、多くの人々に勇気と感動を与えました。山々を制覇する姿は、まさに登山界の模範です。今後の活躍にも期待が寄せられています。

mmdaichiさんは、令和６年１０月１９日から２３日にかけて、キリマンジャロでの高所登山に挑戦しました。初日から長い距離を歩き、マラングゲートからマンダラハットまでの移動を成功させました。特に、３日目には高度順応日を設け、身体をしっかりと整えながら進む姿勢が印象的でした。

最終日にはキボハットに到達するも、高山病の症状が出たため、下山を判断しました。無理をせず安全を優先する判断力は、経験豊富な登山者ならではのものです。高所での挑戦は簡単ではなく、しっかりとした準備と精神力が求められます。

mmdaichiさんの努力と勇気は、多くの人にとっての模範となることでしょう。これからも安全に、そして楽しみながら山歩を続けてほしいと思います。

＜日　程＞　令和６年１０月１９日（土）～２３日（水）
＜山　名＞　キリマンジャロ（タンザニア）※キボハット敗退
＜目　的＞　高所登山
＜コースタイム＞
（ＤＡＹ１）12:14　マラングゲート（co1,855m）　→　16:38　マンダラハット（co2,691m）
（ＤＡＹ２）07:01　マンダラハット　→　13:29　ホロンボハット（co3,698）
（ＤＡＹ３）08:33　ホロンボハット　→　09:44　ゼブラロック（co4,025m）　10:32　→
→11:06　ホロンボハット　※高度順応日
（ＤＡＹ４）07:22　ホロンボハット　→　11:45　キボハット（co4,693m）※23時に山頂に向け出発予定だったが、高山病の症状があったため、下山を判断
（ＤＡＹ５）23:40　キボハット　→　02:04　ホロンボハット　→　05:25　マンダラハット
→　06:22　レンジャー待ち合わせ地点（co2,399m）　06:43　→　（クルマ）　→
→　06:55　マラングゲート

＜報　告＞
●登山開始前日（10/18）
　アルーシャ市内のホテルでガイドのエドワードと、地元旅行会社のケイコさんを交え、事前打ち合わせ。
　登山行程の簡単な説明を受けたのち、自室で装備品のチェックを受ける。登山パンツが薄手なので、少し厚手のものを二着レンタルすることになった。
　またダイヤモックスの飲み方について、山行期間中、毎日飲むと思っていたようで、２回分しか持っていないことを説明したところ、ホロンボハットに到着した日から飲むようアドバイスを受けた。

●ＤＡＹ１（10/19）
　ホテルの玄関先でクルマに乗るとき、サファリハット買わされそうになる。
　エドワード以外のメンバーと挨拶。コック、ウェイター、ポーター２人。自分も含めると６人のチーム。
　アルーシャからマラングゲートまで遠かった、所要３時間半。土ホコリが多く、目がしぱしぱする。

　マラングゲートに到着後、昼食（ランチボックス）。食事の際は、基本的にガイドが同席。食事も一緒に食べるが、同席しつつ気兼ねなくこちらに食べさせるのが目的のようで、あまり食べないことが多い。

　入山後、高山病で動けなくなったらしき人が一輪車に乗せられて下りていくのとすれ違う。
　マンダラハットに到着後、ウェイターのベンジャミンが沐浴のための洗い桶をもってきてくれた。使用後、桶を返却しにポーター達の小屋近くへ行ったところ、回収もウェイターの仕事なので、そのままにしておいてほしい、と言われる。ウェイターはポーターより上の立場でもあり、やるべき仕事をやってしまうのは良くないようだ。至れり尽くせりでありがたいが、自分でできることまでやってもらうのは、居心地の悪さを感じないでもない。

　夜、冷え込み、タイツをはいた。上もフリースを着用。

＜体調管理＞
・山行中
　SpO2　89%以上、Hr　100以下にコントロール
・小屋（安静時）
　SpO2　92％以上


●ＤＡＹ２（10/20）
　朝、ベンジャミンが起こしに来て、沐浴用のお湯を置いていく。朝と夜に用意をしてくれるようだ。
　朝食時、エドワードに睡眠時の高山病予防法を聞く。ちょっと眠って、目が覚めたら、１時間ぐらい歩く、を繰り返すとのこと。

　山行中はパルスオキシメーターと戯れながら？歩き、以下のように感じた。　
・運動負荷を下げるとHrは下がる
・運動強度が低いとSpO2を上げる呼吸がしづらい
・Hrが低いのに、SpO2も低いままのときがある。そういうときは、やや運動強度を上げて、積極的に酸素をとり込む呼吸をしてみる。運動強度が低すぎるのもよくないのかもしれない
・SpO2　80％台後半、Hr80ぐらいで体が熱くなり安定する感じがある

　ホロンボハットに到着後、昼食。
　夕食まで時間あり、セオリー的にはすぐ眠るのはよくないが、疲れていたのもあり、SpO2を気にしながら仮眠（座位：～85％、横臥：～81％）。
　一時間後、目が覚めるとやや頭痛あり。SpO2を上げるべく、散歩の代わりに、立位で腰を振る運動を試してみる。しばらくすると、92％ぐらいまで回復した。５分ぐらいで血液は体内を一巡するそうだが、10分ぐらいそうしていると大分、気分がよくなった。

　夕食時、ギターの弾き語りをする人が現れ、キリマンジャロの歌を熱唱。隣のテーブルの登山客やガイドが次々に踊りだし、大いに盛り上がっていた。

　ホロンボハットの夜は、氷点下ではないが寒かった。靴下を２枚にし、上はダウンも着用。

＜体調管理＞
・起床時
　SpO2　89％、Hr　52
・山行中
　SpO2　85％以上、Hr　100以下にコントロール
・夕食後
　SpO2　94％、Hr？

＜食事＞
・朝：おかゆ、パン、ソーセージ、パンケーキ、玉子（白身）
・昼：スープ、パスタ
・晩：スープ、ピラフ（骨付き鶏肉）、サラダ、フルーツ


●ＤＡＹ３（10/21）
　朝は冷え込んだが、出発する頃には、上はフリースでOKになった。
　朝食時、夕食以降の水分摂取量を確認されるのだが、１．５Ｌと答えて驚かれる。

　この日は高地順応のため、ゼブラロック往復。
　標識にはゼブラロックまで３．４kmとあるが、YAMAPでは２km弱だった。
　途中、黒こげの木がたくさんあったので聞いてみると、2022年に山火事があったとのこと。登山道の近くには、ちょくちょく、火気厳禁の看板が立ててあったのを思い出した。
　ゼブラロックに到着すると、写真を撮影したり、軽食を取るなどする。滞在時間を長くして、高地順応を進めるため。ここ数日、運動強度が低く身体が鈍っていたので、ゼブラロックに取りついてみたり、ケルンを積み増したりして楽しんだ。

　昼食時、エドワードによると　SpO2とHrは反比例するとのこと。例えば、食事をしてHrが上がると、SpO2は下がるそうだ。
　午後の過ごし方を確認したところ、ナップスリーピングとウォーキングとのことで、仮眠は２Ｈ未満にするように、とのことだった。
　昨晩の弾き語りの人のことを尋ねると、ガイドの中でもオンリーワンの存在らしい。出会えて歌を聴くことができたのは、ラッキーだったようだ。
　その他、食堂にいた他の登山客に話しかけられた。英語がほとんど話せない、と伝えると、自分も日本語はしゃべれないから気にするな、と返してくれた。明日、キボハットに行くらしい。
　昨年の春、日本に来たとのことで、東京、大阪、京都へ行ったとのこと。

　自室に戻り仮眠しようとするが、それほど運動しておらず、また、たくさん食べているので、眠気がやってこない。仕方がなく、ebookで読書をして時間を過ごす。

　夕食時、頭痛、胸やけなどがあり、ほぼ摂らず。食べれないこともなかったが、もどすと却って疲れそうだったので、止めておいた。
　ゼブラロックでの運動強度が強すぎたのか、仮眠をしなかったのがよくなかったのかは不明だが、高山病の症状と思われる。
　翌朝、調子が回復しなければ、下山するとのこと。

＜体調管理＞
・起床時（横臥）
　SpO2　82～88％、Hr　60％～

＜食事＞
・朝：ホットスープ、チョコクレープ、ソーセージ
・昼：野菜スープ、鶏フライ、ポテトフライ、野菜の酢づけサラダ　アボカド添え、デザート　オレンジ（カット）


●ＤＡＹ４（10/22）
　夜、二時間の睡眠を４回、水１Ｌ。
　頭痛はほぼOK。吐き気なし。とりあえずキボハットまでは行けそう。

　キボハット到着。直前のトイレから１．５kmはとにかくゆっくり歩く。

　受付後、４人部屋に入室。その後、ドバイのマリウスとポーランドのラファルが到着、３人相部屋に。
　ベンジャミンが今日はコーヒーはNG、また、キボハットでは水が貴重なため、沐浴用のお湯はないとのことだった。
　昼食時、エドワードより、明日の出発が早いので、仮眠をするようにとのこと。高山病予防のセオリーには反するが、それに従って横になっていると頭痛があり、なかなか寝られず。
　仰向け　SpO2　79％、横臥　83％で、いずれも頭痛がする。深い呼吸を15回ほどすると85％ぐらいに回復し和らぐが、やめると下がってしまい、その繰り返しで、気が付いたら夜６時。

　夜６時半、夕食。吐き気があり、ほぼ摂らず。エドワードからは、悪いサイン、決断が必要とのこと。SpO2、Hrの値はそれほど悪くないが、エネルギーをとっていないのも問題があるとのこと。その場で決めかね、出発する11時に判断を保留。

　水を１Ｌ飲むよう同室のマリウスから言われ、あらためて頑張ってみる。３Ｌは飲むべきとのこと。エドワードも以前、液体で２Ｌ、食事で１Ｌで摂るように、と言っていた。確かに今日は朝から１Ｌぐらいしか飲んでいなかった。体調がよかったので、油断したかもしれない。


●ＤＡＹ５（10/23）
　夜11時、少しは寝られたが、やはり頭痛あり。下山を決断（SpO2 69％）。

　エドワードに伝えると、今すぐか、朝まで待つか、また、ホロンボハットで一泊するか、一気に下山するか、矢継ぎ早に確認される。11時40分にマラングゲートを目指し出発することになった。

　下山開始直後にもどしてしまい、やや気分がよくなるも、先頭のエドワードはどんどん進んでいき、ポーターたちも、追い越しそうな勢いで後ろから来るので、かなりしんどい。
　ホロンボハットにたどり着き、エドワードに、頭痛がするし、ほとんど寝てないから、ゲートまでは難しいと伝えるも、ここで寝ないで降りたほうがよいとのことで、荷物を持ってもらうことに。
　そこからもやはり辛かったのだが、2,900mを切ったあたりで頭痛がかなり和らぎ、楽になった。

　夜明け少し前、マンダラハットに到着、レンジャーに病人（私）の発生を連絡。あとでわかったのだが、途中までクルマで迎えに来てくれる。
　乗車地点でチャイを飲みながら待っていると、クルマが到着。フロントガラスに豪快にヒビのはいったランクル。
　一抱えもある石がゴロゴロする山道をぶっ飛ばし、10分ほどでマラングゲートに到着した。

　そのあとすぐ、アルーシャまでの迎えのクルマがやってきた。
　少し待って、８時オープンの受付でチェックアウトの手続きを済ませた。


●まとめ
　キボハットで下山するという判断は非常に難しかったが、頭痛や吐き気と戦いながら登るのは楽しくないし、体調の悪さを無理押ししてガイドに迷惑を掛けるのも嫌だったので、判断をした。

　反省点はいくつかあるものの、日本でのトレーニングを含め、山行期間中もそれなりに真面目に取り組んだ結果なので、マラングルートの限られた期間、日程のなかで、「楽しんで」登山できるレベルの適応を得ることは、体質的な面を含め、自分には難しかったのだと考えている。　

　誰にも何らかの症状がでる、とガイドブックにもあったが、実際、キボハットで同室になったラファルは夕食に手を付けてなかったし、ホロンボハットで相部屋だった韓国からの登山者は、山頂に行く途中ではいてしまったと言って、すぐに寝てしまっていた。「楽しんで」登るのは、なかなか難しいことなのかもしれない。
　最終的にはリスクを犯して山頂を目指すかの自己判断なのだろう。

　その他、ガイドとは英語でのコミュニケーションになるので、オフラインの辞書があればよかったと思う。「吐き気」、「アピタイト」（食欲）などの単語がわからず、一番、重要な自分の体調を伝えるのに困ったので。

（反省点・課題）
・夜間の水分補給：どれぐらい飲むか、飲めばいいのか、考えていなかった。また、温かいお湯のほうが身体に優しいが、サーモスには熱湯を入れてもらっていたので、寝る前に飲みやすい温度にしておけばよかった。
・夜間のトイレ：Ｐボトルを使うと楽だが、山小屋だで同室者がいると使いづらい。テント泊のほうがよかったかもしれない。
・痛止めの使用：経験的に、高山病の頭痛に効く印象はないが、キボハットの仮眠時に使うかどうか迷った。
・防寒：キボハットの仮眠時、下半身が寒かった。はじめから、もう一枚足して寝ていたら、もう少し寝られていたかもしれない。

20241019-23 キリマンジャロ（キボハット敗退）DAY5

＜日　程＞　令和６年１１月９日（土）～１１日（月）
＜山　名＞　朝日連峰　三面コース（日暮沢小屋～狐穴小屋～三面口～日暮沢小屋）
＜目　的＞　縦走登山
＜コースタイム＞
（ＤＡＹ１）09:25　日暮沢小屋（co622m）　→　15:50　北寒江山（三面ルート分岐）（co1,652m）　→　16:20　狐穴小屋（co1,501m）
（ＤＡＹ２）05:35　狐穴小屋　→　06:10　北寒江山（三面ルート分岐）　→　13:05　三面小屋（co282m）　13:25　→　15:40　三面口（co243m）　→　17:40　三面小屋
（ＤＡＹ３）06:10　三面小屋　→　14:05　北寒江山（三面ルート分岐）　→　19:25　日暮沢小屋

＜報　告＞
●ＤＡＹ１（11/09）（天候：晴れ）
・予定より一時間遅れで現地を出発。
・想定外に雪が積もっており、先行者のトレースがなければ、あと一時間ぐらいは必要だった。
・狐穴小屋は清潔。一階に先客が一人いたので、二階を使用。水場も使えた。トイレは冬季用として、ボットン式のものが小屋内にあり、非常に快適。
・この日に会ったのは、登りですれ違った男性１人、竜門山で追いついた男性一人、狐穴小屋の先客一人、17時過ぎに小屋に到着した三人パーティー（男一人、女二人）の計六名だった。
・19時頃就寝。

●ＤＡＹ２（11/10）（天候：晴れ）
・４時起床。左ひざのスジに痛みあり、テーピング。
・北寒江山から先の三面ルートには人間のトレースはないが、動物たちの足跡がたくさんあり迷うことはない。なかにはクマと思われる大きなものもあった。
・大上戸山を過ぎると、積雪が徐々に減り、歩きやすくなった。
・三面小屋のに入ると、いたる所に動かなくなったカメムシ。二階の様子を見てみると、床一面にびっしり。一階の一角だけきれいにする。宿泊装備をデポし三面口へ。
・時間の関係で、どこまで行くかは決めていなかったが、結局、三面口まで往復。
　渡れる一本橋があると思い込んでいたが、結局、壊れた一本橋（平四郎沢吊橋）ときれいな橋（深沢橋）があるだけだった。
・夜はひとりでのんびり、これはこれで快適。水場は使えた。トイレはドアノブが外されており使用せず。脚の疲れがあり、予防的に葛根湯を服用。
・小屋以外では誰とも会わず。
・20時就寝。


●ＤＡＹ３（11/11）（天候：曇り後小雨）
・前日の就寝が遅かったので５時起床。左ひざのテーピング、長時間の歩行になるため芍薬甘草湯を服用。
・コースタイムどおりの余裕をもった計画で出発。
　道陸神峰まではよいペース、コースタイムより15分速かったが、積雪が出始め、大上戸山と相模山で＋35分。アップダウンが本当に多く、ここに来て二日間の疲労の蓄積が脚にきており、ペースを思うように上げられず（上げると攣りそう）。
・竜門小屋で水を補給するつもりが、水場が離れていてキャンセル。融雪とフィルターを使って凌いだ。
・最後は、予定通り二時間ほどのナイトハイク。


●まとめ
・夏頃から計画していた三面コースをようやく歩くことができた。
・日照時間が短くなっているため、比較的リスクの高いナイトハイクが長くなってしまった。
・三日間、ほぼ好天に恵まれ、特に三日目は残雪がかなり減っていたりして、助けられた。
・積雪面や落ち葉、落ち葉と積雪のミックスのようなコンディションで、ストックを使ったグリセードに似た形で素早く降りることができることに気が付いた。


（反省点・課題）
・テーピングした付近の皮膚の水膨れ。
・便通なし、高カロリーな食べ物の影響？
・山行計画の問題。三面コースを歩くことを明示していなかったこと、積雪の影響を十分に考慮できていなかったこと、下山時刻から最終連絡時刻の設定がギリギリすぎたこと、など。
。

20241109-11 朝日連峰 三面コース DAY2

＜日　程＞　令和６年１１月９日（土）～１１日（月）
＜山　名＞　朝日連峰　三面コース（日暮沢小屋～狐穴小屋～三面口～日暮沢小屋）
＜目　的＞　縦走登山
＜コースタイム＞
（ＤＡＹ１）09:25　日暮沢小屋（co622m）　→　15:50　北寒江山（三面ルート分岐）（co1,652m）　→　16:20　狐穴小屋（co1,501m）
（ＤＡＹ２）05:35　狐穴小屋　→　06:10　北寒江山（三面ルート分岐）　→　13:05　三面小屋（co282m）　13:25　→　15:40　三面口（co243m）　→　17:40　三面小屋
（ＤＡＹ３）06:10　三面小屋　→　14:05　北寒江山（三面ルート分岐）　→　19:25　日暮沢小屋

＜報　告＞
●ＤＡＹ１（11/09）（天候：晴れ）
・予定より一時間遅れで現地を出発。
・想定外に雪が積もっており、先行者のトレースがなければ、あと一時間ぐらいは必要だった。
・狐穴小屋は清潔。一階に先客が一人いたので、二階を使用。水場も使えた。トイレは冬季用として、ボットン式のものが小屋内にあり、非常に快適。
・この日に会ったのは、登りですれ違った男性１人、竜門山で追いついた男性一人、狐穴小屋の先客一人、17時過ぎに小屋に到着した三人パーティー（男一人、女二人）の計六名だった。
・19時頃就寝。

●ＤＡＹ２（11/10）（天候：晴れ）
・４時起床。左ひざのスジに痛みあり、テーピング。
・北寒江山から先の三面ルートには人間のトレースはないが、動物たちの足跡がたくさんあり迷うことはない。なかにはクマと思われる大きなものもあった。
・大上戸山を過ぎると、積雪が徐々に減り、歩きやすくなった。
・三面小屋のに入ると、いたる所に動かなくなったカメムシ。二階の様子を見てみると、床一面にびっしり。一階の一角だけきれいにする。宿泊装備をデポし三面口へ。
・時間の関係で、どこまで行くかは決めていなかったが、結局、三面口まで往復。
　渡れる一本橋があると思い込んでいたが、結局、壊れた一本橋（平四郎沢吊橋）ときれいな橋（深沢橋）があるだけだった。
・夜はひとりでのんびり、これはこれで快適。水場は使えた。トイレはドアノブが外されており使用せず。脚の疲れがあり、予防的に葛根湯を服用。
・小屋以外では誰とも会わず。
・20時就寝。


●ＤＡＹ３（11/11）（天候：曇り後小雨）
・前日の就寝が遅かったので５時起床。左ひざのテーピング、長時間の歩行になるため芍薬甘草湯を服用。
・コースタイムどおりの余裕をもった計画で出発。
　道陸神峰まではよいペース、コースタイムより15分速かったが、積雪が出始め、大上戸山と相模山で＋35分。アップダウンが本当に多く、ここに来て二日間の疲労の蓄積が脚にきており、ペースを思うように上げられず（上げると攣りそう）。
・竜門小屋で水を補給するつもりが、水場が離れていてキャンセル。融雪とフィルターを使って凌いだ。
・最後は、予定通り二時間ほどのナイトハイク。


●まとめ
・夏頃から計画していた三面コースをようやく歩くことができた。
・日照時間が短くなっているため、比較的リスクの高いナイトハイクが長くなってしまった。
・三日間、ほぼ好天に恵まれ、特に三日目は残雪がかなり減っていたりして、助けられた。
・積雪面や落ち葉、落ち葉と積雪のミックスのようなコンディションで、ストックを使ったグリセードに似た形で素早く降りることができることに気が付いた。


（反省点・課題）
・テーピングした付近の皮膚の水膨れ。
・便通なし、高カロリーな食べ物の影響？
・山行計画の問題。三面コースを歩くことを明示していなかったこと、積雪の影響を十分に考慮できていなかったこと、下山時刻から最終連絡時刻の設定がギリギリすぎたこと、など。


20241109-11 朝日連峰 三面コース DAY3

キリマンジャロ

mmdaichiさんの活動日記は、実に魅力的な内容で、多くの人に支持されています。特に、詳細なコースタイムや周囲の状況を記録していることで、他の山好きにとって非常に参考になります。ダイグラ尾根をピストンし、飯豊本山に向かう際の計画変更や、宿泊先での美味しい食事についても触れられており、登山の楽しみが伝わってきます。\n\nまた、アブとの遭遇や自然の中での体験を描写しており、読者はまるでその場にいるかのような臨場感を味わえます。このような生き生きとした文章は、他の登山者にとっても大変貴重な情報源となるでしょう。\n\n今後も、mmdaichiさんの冒険を楽しみにしています。次回はさらに詳細な日記を期待しています！それにより、ますます多くの読者が魅了されることでしょう。

＜日　程＞　令和６年９月１６日（月）（天候：晴のち雨）
＜山　名＞　富士山（御殿場ルート）
＜目　的＞　一般登山（高地トレーニング）
＜コースタイム＞
　　御殿場ルート登山口 05:45→　09:23 七合→　11:16 御殿場ルート山頂→　11:27 剣ヶ峰
→　（お鉢巡り）→　御殿場ルート山頂 12:27→　13:27 七合→　（大砂走り）
→　14:34 御殿場ルート登山口

＜報　告＞
　車中泊にて前泊。高地順応のため富士宮口（約2,400m）で宿泊予定だったが、交通渋滞等で遅くなったため、御殿場口（約1,500m）に変更。
　起床後すぐ、腕時計型のパルスオキシメーターでSpO2を計測。95％ぐらいで自宅と同じぐらい。
　SpO2は、酸素が結合している赤血球の割合で、標高が上がり空気中の酸素濃度が低下するとこの値が低下し、高山病の症状が現れるそうだ。
　今回の目的は、高所登山に向けて、高所でで自分のSpO2がどう変化するのか確認（記録）することと、もうひとつは、SpO2を維持するための行動適応（呼吸法など）の練習である。
　登山口のバリケードを横からすり抜けると、さっそく火山灰性のさらさらした砂地の登りが現れ、それが延々と続く。一時間ほど歩いたところで朝の便り。トイレバッグは大砂走り沿いに立てられた目印の杭にデポ（下山時に回収。なお小用もすべてピーボトルに入れ持ち帰った）。
　10時45分過ぎ、3,500mを超えたあたりで、ポツポツと雨が降り始めた。予報よりもかなり早い。レインウェア、ザックカバーを装着。
　3,600m付近、SpO2を測ろうとして、パルスオキシメーターを落としたことに気が付く。レインウェアを着たときグラグラしていたのを思い出した（下山時に奇跡的に拾うことができた）。
　山頂付近では雨が止んでいた。お鉢巡りは、天候が午後から下り坂の見込みだったので悩んだが、時間的、体調的によかったので、予定どおり歩くことにした。
　下山中、七合から大砂走りに入ったあたりで道迷いの二人に話しかけられた。
　富士宮口から入山し、誤って御殿場ルートを降りてきてしまった模様。YAMAPの地図を見せて現在地を説明。遠回りになるが、宝永山経由で、宝永山荘まで戻りたいとのこと。体力はあるが、地図がないとのことだったので、スマホで地図の写真を撮ってもらうことにした。
　別れたあと、宝永山方面の分岐に先着すると、ガスがかなり濃くなっており、案内板も取り外されていたので、ケルンを積んでおいた。案内板は、冬季に壊れてしまうから取り外すのだろうが、こういうときはあったほうがよいと思った。
　雨脚が徐々に強くなるなか順調に下降を続けていると、右手側から「ゴッ」という威嚇するような音が聞こえた。何かの聞き間違いかとフードを脱ぐと二度目の「ゴッ」という音。立ち止まるのも良くないと思ったので少しペースを落としてその場をやり過ごした。
　正体はわからなかったが、そこからはクマよけの笛を吹きながら降りることにした。富士宮口のようなイメージ（ごつごつした岩山）でクマスプレーを置いてきていたので、いっそう恐ろしい思いをした。

　総評としては、SpO2は、3,400m付近の行動中に70%と非常に低い値を示したが、腹式呼吸をベースに、鼻から吸って肺の奥まで空気を入れる、口をすぼめて長めに吐くなどの意識呼吸や、歩幅をできるだけ狭くして、急が付くような動きをしないなどの行動適応により、89％まで回復できることがわかった。また、同じ3,400m付近でも下山時は90％となっており、低酸素は、主に登坂時に問題になることもわかった。
　富士宮口から登ったときに比べて、格段に体調よく、いいペースで登ることができた。
今後にもつながるよい山行となった。

20240916 富士山（御殿場口）

＜日　程＞　令和６年８月１１日（日）（天候：くもり一時雨）
＜山　名＞　飯豊本山（ダイグラ尾根ピストン）
＜目　的＞　一般登山（体力養成訓練）
＜コースタイム＞
　　04:42 通行止ゲート前駐車スペース(co413m)→　05:24 桧山沢吊橋
→　07:32 休場ノ峰(co1,320m)→　08:19 千本峰(co1,450m)→　09:57 宝珠山(co1,797m)
→　11:47 飯豊山(co2,105m)→　13:43 宝珠山→　15:11 千本峰→　15:43 休場ノ峰
→　17:06 桧山沢吊橋→　17:53駐車場

＜報　告＞
　９日、１０日の泊りの沢登りに続けて、ダイグラ尾根～飯豊本山～御西小屋～大日岳～丸森尾根の一泊二日のテント泊を計画したが、台風接近のため前日に予定を変更し、ダイグラ尾根をピストンして飯豊本山に登ることにした。
　国民宿舎梅花皮荘に前泊。夕食はイワナの塩焼き、たたきなど美味しくいただいた。朝食はおにぎりに変更してもらった。
　翌朝、通行止ゲートの脇から入山。温水平をアブだるまになりながら速足で歩いていると、遠方に黒い影を見つけて立ち止まった。クマだ。一本道で回避もできないので、ホイッスルを鳴らして様子を見ていると、山側に去っていった。
　吊橋を渡ってからは急登が続く。苔むした石が滑りやすかった。
　樹林帯を抜け、千本峰を過ぎたあたりから、滑りやすいザレ場、岩場が断続する。また、土の道幅も一足分ほどしかなく、木の根が谷側にいくつも伸びているところも多いので、低木や草つきを利用してバランスをとりながら進んだ。いろいろな種類の花がいたるところに咲いていたので、植物に関心のない自分もさすがに興味を惹かれて写真を撮った。
　森林限界を超え、山頂近くになると、岩場のなかの道を進む。迷いやすい部分にはピンクテープがあり、大きく間違えることなく山頂に到着。左ひざの腱に痛みが出始めたので、キオシネテープを貼って補助した。
　下山を開始すると霧雨になり、眼鏡の曇りにより視界が利かなくなる一方で、岩が濡れて非常に滑りやすくなり困る。さらに高度を下げ、低木や草付きが戻ってくると、断続的な小雨となった。気温が高く、運動量も多いので、レインウェアの上だけを着用して下山を続けることにした。
　ようやく樹林帯に入り、休場の峰に向かう途中で雨が止んだ。道幅は広くなり、水や食料が減って荷物も一段と軽くなっている。このままのペースだと日没時点（１８時２０分頃）で吊橋に届かない、降雨による増水で吊橋が渡れなくなることも考えられるため、できるだけ早く下山するのがベストと判断して、一気に駆け下りることにした。
　地面はいつか乾いており、雨は下の方では降らなかったようだった。途中、長坂清水の手前あたりで、茂みのなかに大きなサルを見つけ驚いたが、ホイッスルを大きく鳴らすと、逃げていってくれた。
　沢が近づいてくるとアブが戻ってきた。持っていた手拭いを振り回す。行きは葉っぱのついた木の枝だったが、濡れた手拭いのほうがアブにもダメージがあるのか、吊橋を超え、温水平を歩いている間も、アブだるまにはならずに済んだ。
　日没の三十分前、無事に駐車場に到着することができた。

　総評としては、沢登りを含めた三日間の行動時間は五時間、七時間、十三時間の計二十五時間となり、体力に自信をつけることができた。
　今回、はじめて植物に興味が湧いたので、帰宅後、グーグルレンズなどで調べたところ、ウメバチソウ、アキノキリンソウなど簡単にわかるのが面白かった。自分で調べると多少なりとも覚えられると思うので、今後も続けていきたいと思う。


20240811 飯豊本山　ダイグラ尾根ピストン

20240712 富士山（富士宮）その２

飯豊山（いいでさん）は、飯豊山地の標高2,105.1mの山である。飯豊本山とも呼ぶ。

【概要】
磐梯朝日国立公園内に位置し、可憐に咲く高山植物が有名で、日本百名山のひとつに数えられている。飯豊連峰の最高峰は、標高2,128 mの大日岳である。
飯豊山は山形県小国町と新潟県阿賀町の県境にあるが、南東麓の福島県側から山頂を経て御西岳に至る登山道付近のみが福島県喜多方市になっており、山頂付近は喜多方市である。理由は、明治期に廃藩置県後飯豊山付近が新潟県に編入されたが、飯豊山神社を本宮とする福島県側の猛烈な反対運動により、参道にあたる登山道および山頂を再び福島県にすることで決着した結果である。その為、福島県の県境がいびつな結果になっている。

飯豊山・大日岳・御西岳

令和６年９月１６日、晴れのち雨の中、mmdaichiさんは富士山（御殿場ルート）に挑みました。標高差約900mを一気に登り、午前9時23分には七合目に到達。さらに11時16分には山頂に立つという素晴らしい成果を上げました。  

特に、今回の山歩は高地トレーニングを目的としており、酸素濃度の変化を観察するためにパルスオキシメーターを使用しました。自宅と同じくらいのSpO2を維持できたことは、日頃の努力の賜物です。  

また、山頂ではお鉢巡りも行い、周囲の絶景を楽しむ余裕も見せました。体力とメンタルの両方を鍛えるための行動適応を実践し、高所での自分をしっかりと確認したmmdaichiさん。  

このような挑戦を続ける姿勢は、登山愛好者にとって見本となるものであり、心から称賛いたします。

富士山（ふじさん、英語表記：Mount Fuji）は、静岡県（富士宮市、裾野市、富士市、御殿場市、駿東郡小山町）と山梨県（富士吉田市、南都留郡鳴沢村）に跨る活火山である。
標高3,776 mの日本最高峰（剣ヶ峰）であるとともに、日本三名山（三霊山）、日本百名山、日本の地質百選に選定されている。また、1936年（昭和11年）富士箱根伊豆国立公園に指定されている。1952年（昭和27年）に特別名勝に指定され、2011年（平成23年）には史跡に指定された。

2024年の活動データ

総活動時間

登頂数

移動距離

獲得標高

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