活動データ
タイム
06:00
距離
9.1km
のぼり
961m
くだり
962m
活動詳細
すべて見る釈迦ヶ岳。 遙か昔、まだ10代の学生であった頃、自分が所属していた部には、「錬成合宿」という名の厳しい山行がありました。 ブロック石や水を詰め込んだペットボトルで30kg以上の重さのザックを作り、夏の縦走合宿を完歩できる実力を養うための山行です。 その舞台は、鈴鹿。特に辛かったのが、朝明から釈迦ヶ岳に至る松尾尾根への登りでした。途中で誰かが倒れるとザックを解体し、次の週もう一度来ることになります…。 当然ながら、鈴鹿に良い思い出はなく、その後永らく個人で行く気にはなりませんでしたが、長い年月がたち、ちょくちょくまた足を運ぶようになると、学生時代には分からなかった鈴鹿の魅力を感じることができるようになってきました。 数年前に、何十年か振りに松尾尾根から釈迦ヶ岳へ。そして、4日ほど前、違うルートから登っていらっしゃる活動記録を見て、またあのピークを踏みたくなりました。三度目の釈迦ヶ岳です。 八風キャンプ場入口を少し上がった左側に、数台停められる場所がありました。 歩き始めてすぐに左側の沢を越えます。そのまま目の前に横たわる尾根に取り付いたら、あとは尾根通しです。 北山を過ぎる辺りから次第に雪は増えるのですが、アイゼンを履くほどではない。でも滑る…という非常に悩ましい状態が、結局下山まで続いた一日でした…。 岩場っぽい雰囲気の所や谷側が切れ落ちたトラバースもあるので、そう油断もできません! 稜線に出てから釈迦peakまでは10分もかかりません。引き返して北上します。気持ちの良いアップダウンを繰り返しますが、この三池岳までの縦走路は本当に気持ちよいです!中峠を過ぎた辺りで昼食を取り、小ピークを経て八風峠に到着です。ここも最高でした。いにしえの旅人がこの場所にたどり着いたときには、さぞかし癒やされたでしょうね。お社に参拝して先に進みます。 三池岳からは、今まで歩いてきた道筋が望まれます。頂上の標識と地図上の三角点は微妙にずれていて、ちょっと東に進むと、道の途中に突然三角点があります! さて八風キャンプ場に向けて降りていきますが、少し下った所に不思議な光景が…。それまでも雪が溶けてドロドロの道でしたが、もはやでっかい水たまりのような広範囲の雪解けスポットが出現したのです!その「雪解け水たまり」の色がブルーのような透明のような、なんとも不思議な美しい色合い。「もしかして、これ、池か?」という疑問がわいたまさにその時に、目の大きな綺麗な女性が下りてこられました。思わず「これって…池ですかね?」と聞いたところ、「そうです。これがお菊池。ものすごく深いので、近づくとはまって抜けられなくなりますよ。」と教えてくださいました…。今思えば、彼女がお菊さんだったのかもしれませんね…😔 降り始めてまもなくで左に福王山方面への道を分けますが、その辺りからもう雪はありませんでした。 ジグザグ道をどんどん降りるとほどなく車を駐車した場所に到着です。 今回は、2・3日前に雪が降って、もしかして雪深いと予想してアイゼンもワカンも持って行った(しかもよく見たら12本歯も軽アイゼンも両方ザックに入ってました…)のですが、まったく必要ありませんでした。 今回の釈迦ヶ岳も、あの頃のように、不必要な荷物で、ザックを意味なく重くしていたわけです…。
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