活動データ
タイム
03:07
距離
8.8km
のぼり
757m
くだり
760m
活動詳細
すべて見る東北のメジャーな山は冬型の気圧配置になると荒れますが、三陸方面は太平洋側の気候なので晴れることが多いです。ということで温めていたトドヶ崎に行ってきました。 トドヶ崎は、本州の東の端。大間崎に比べると知名度は落ちますが、本州の四端の中で唯一車で行けない、いわば最難端でもあるのです。近付くだけでも大変で、宮城の自宅から車だけで4時間近くかかりました。 ただ、さすがみちのく潮風トレイルなだけあって、トドヶ崎までの道はかなり歩きやすいです。一部、2019年の台風被害で崩落個所ありますが、基本的には問題ありません。高低差も少なく、1時間かからずトドヶ崎へ。純白の灯台と果てしなく広がる太平洋に割と満足。ただ、同じ道を引き返すのではつまらないので、とど山に登ってぐるっと周回ルートを取りました。 灯台から重茂方面の道へ進むと、目の醒める程に群青な水面が。宮古、大都市の河口から遠いからか、海はとても綺麗です。この海面から程なくとど山への分岐ですが、踏み跡は薄く分かりづらいので要注意。というより、とど山のルート自体バリエーションに分類されることもあるくらい手強いです。少なくとも、山と高原地図の紫破線クラスではあります。たぶん人よりも鹿のほうがはるかに多く歩いていると思います。メジャールートしか歩いたことのない人は、誰かと一緒のほうが心強いかと。ただ、人が入らず少々荒れていることもあってか、赤テープやロープなど、要所要所の整備は行き届いているので、マニアックルート好きには安心できる道だと思います。 トドヶ崎からとど山までは、踏み跡薄く急坂あり、藪も少々うるさく、ピリ辛です。特筆すべきは350m付近で、高低差にして20m程の岩場登りになります。ロープがありますし立木もあるので、そこまで難しくはありませんが、岩場上部はかなり急斜面なので要注意です。ただ、眺望は良好ですね。岩場の後の梯子を過ぎると少し平らになって、また急坂を乗り越えると稜線に出ます。山頂含め眺望はあまり効きませんが、ブナも生えていて静かな森林歩きが楽しめます。 とど山からの下りも急坂でトレースもか細いので多少のルートファインディングは求められますが、トドヶ崎からの登りよりは(多少は)歩きやすいと思います。こちらも320m付近に岩頭があり眺望良しですが、そこの下りが急なのでロープがあります(岩場ではないです)。電線をくぐると間もなくトドヶ崎への遊歩道にぶつかります。 何度かみちのく潮風トレイル等で三陸海岸を歩いて思いましたが、三陸海岸の峰々、標高が低いからと言って侮るなかれ。リアス海岸が海からそそり立つ山脈であることを考えれば、険しいのにも納得です。加えて人も少ないので、山のレベルは東北のメジャーな山よりも難しいことがままある気がします。ただ、天気が良いことが多いですし、海が望めて気持ち良い。そして何よりご飯が美味しい!雪もないので、雪山に登れない方にもおススメです。まだ長い東北の冬、一度三陸海岸へ運んでみるのもいいかもしれません。
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