3年ぶりの深き高宕山

2021.02.20(土) 日帰り

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チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 23
休憩時間
32
距離
9.2 km
のぼり / くだり
732 / 734 m
2
41
6
36
1 2
38

活動詳細

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正月太りは筋トレと豆腐と脂肪0のプレーンヨーグルト、それと貧乏生活にて解消された。 ダイエットのために山やるんじゃない。 山やるためにダイエットする。 膝とか心肺機能とかキツイからよ。 ぼちぼち花粉がMAXになる。 その前にサッと軽く、しかし長めの山しておきたい。 単独だから雪山は無理。 福島も先日の地震で怪しい。 半日くらいの低山で旅感のある山、どこかな。 ふと思い出す。 ヤマップをさかのぼり昨年の1月、千葉の烏場山。 猛烈台風で被害を受けた千葉。 復興途中の烏場山に行ったねぇ。 千葉か。 はい。 行きましょう。 夜勤明け昼過ぎから国道16号を行く。 しかし当たり前のように大渋滞の連続。 遅々として進まない。 夕方になりようやく内房へ抜ける。 市原市に着いたらもう夜。 閉店間際のヨーカドーで買い出し。 市原市までがいわゆる市街地。 あとはスイスイ。 当初は里見八犬伝でお馴染みの富山を考えていたのだが、もう少し重めの高宕山に行こう。 まずとにかく千葉の中心地、久留里へ。 ここは戦国時代の中心地、久留里城があった所。 現在は名水の里。 酒造も四つある。 久留里駅の横に最近造られた名水広場。 湧水がドバドバ出ているのだ。 まずここで多く持参した水筒に給水。 ん? んん〜? 何か臭いな。 何か温泉っぽいような匂い。 飲むといつもの久留里の生水の味。 しかし匂うな。 なんだろう。 水質検査はしてるはずだから一応汲んでおく。 高宕山登山口へ向かう。 前回は東側から登ったのだ。 今回は北側からにしてみよう。 近いし。 細い汚い林道を進み、暗いトンネルに突き当たる。 行き止まりのようだ。 バックして路肩スペースに停める。 ここが登山口の駐車場のようだ。 飲んで寝よう。 今夜の飲み物は市原市のコシヒカリのジュース。 大体辛くなる食用米ながらかなりマイルド。 大変美味しゅうございます。 朝6時過ぎ起床。 カツ丼が無かったのでお好み焼き焼きそばと豚カツをガッツリと食う。 ちょっと重いな。 夏や秋頃のガンガンいってた頃と筋肉量が違うのでちょっと食い過ぎだったかな。 明るくなり出発する。 トンネルの脇に登山口がある。 千葉らしい古い整備された登山道。 サクサク進むと明るくなり尾根が近づく。 ふと、水仙が満開の花畑。 左手が石射太郎山、行こうとしたら厳重に封鎖。 過去に何人か落ちたのかな。 すぐ横に動物小屋のような建物。 開けると物置半分の避難小屋になっている。 景色も日当たりも抜群。 利用価値は微妙。 平坦でさほど高低差もなく快適な尾根道を進み、奥多摩のような深山の展望。 1時間ほどで突如として現れる古い石段。 狛犬と仁王だろうか。 ここで前回の3年前の行程を思い出す。 何も知らず突然岩肌にお寺が現れた所。 やっぱりここだった。 前回のルートと合流する。 無人の観音堂、参拝して一休み。 岩穴を通り高宕山へと進む。 分岐点の下は巻き道なのを知っている。 そのまま稜線を進み、梯子を上り山頂に到着。 かなり風が強い。 遠くうっすら富士山。 霞んでいるのはやはり花粉かな。 強風で長いできず下りて先へ進む。 台風の影響か倒木がゴロゴロ、切られているので問題なく進める。 しかし突然、道が落ちている。 斜めの岩肌がむき出しで道が途切れている。 んん? 振り返り、見回すと上にロープが見えた。 少し手前から上へと高巻きにする道が付けられている。 おお、助かった。 道はかなり踏まれている。 しかしここもいづれ落ちるのかなぁ。 日当たり良い広場的な分岐点、倒木があり標識は無いが斜め上へと進む。 森の尾根道に石殿が現れ、先の標識に八良塚と小さく書いてある。 通過して少し下って更に進むと、木に瓦が吊るされており金吊と書いてある。 ここも前回来た所だ。 ここで出発3時間、ちょっと一休み。 今朝あれだけ食ったから空腹感はない。 ここから北へ進もうかと思ったら、小さく案内板が。 どうやらヤマップルートに無い短絡路のようだ。 道は続いているので行ってみよう。 さほど荒れておらず踏み跡しっかり。 所々テープが付いてる。 やがて巨大な岸壁から木々がベロリと剥がれたような所を通過すると、薄い鋸刃のような岩場を通る。 何ここ、ヤバ過ぎるぞ。 こんな大キレットみたいな所があったのね。 大荒れ斜面を慎重にテープを辿り下る。 キュゥ〜、クェェ〜と小さな何かの声。 見回すと黒いカエル。 カエルが水場にいた。 水源に群がるカエルさん。 こりゃ飲めねーや。 どんどん下り傾斜も緩まると林道到着。 少し進むと大滝に着く。 前回もそうだったが水量が少なくチョロチョロ。 大滝の所の登山道は通行止めだ。 林道を進み分岐点を左手へ。 いきなり激しく土砂崩れしている。 ここ通れるのか? 一応細い踏み跡が付いてる。 岩や倒木がゴロゴロ。 そこを絶妙に通れるように整備されている。 ありがとう地元民。 荒々しい素掘りトンネルが現れる。 真っ暗で岩が転がっており大量の落ち葉が堆積していて、時々つまづく。 何とも嫌な所だ。 やがて渓流を眼下に林道をトコトコ進む。 所々軽く崩れている。 おや。 自転車が来る。 さすがに崩れてる所は担いで歩くようだ。 そらそうか。 ひたすら歩き、登山口のトンネルに到着。 トンネルの向こうに人影。 これから登る人のようだ。 駐車場に到着すると溢れかえっている。 今朝は自分だけだったのに路駐も並んでいる。 誰にも合わなかったのに。 不思議だ。 みんな同じ方向とは。 駐車場で一休み。 周回4時間ちょっと、疲れた。 そうそう、ストックを無くしたのだ。 初めて縦走テン泊を始めた頃からの歴戦の豪傑ストック。 2004年頃からだろうか、全国数百の山々を渡り歩いたやつだったのだが。 キザキ製の黒い塗装の剥げた、水無神社のステッカーの貼ってあるもうボロボロのやつ。 御岩山か宇都宮の本山か、山中か駐車場かわからない。 どこに置き忘れたのだろう。 不思議と喪失感は無い。 煙の様にふわりと消えたストック。 そのまま山に眠るのか、新たな主の元で働くのか。 さてさて。 そんな今回、千葉に来たもう一つの目的。 小学校からの友人の墓参りだ。 君津市の墓地に行き、いつものように線香と日本酒を捧げ近況報告と人生の愚痴をブツブツ。 お昼は毎度の久留里にある愛彩畑という道の駅みたいなとても立派な施設へ。 ここのカフェもラーメンもピザも美味しいのだ。 今日はピザにしよう。 ほう。 ネギピザ、いってみましょう。 これがまた恐ろしく強烈だった。 最初はサクサク香ばしいが終盤は辛くてたまらない。 そして胃が熱い。 やがて満ちる臭気。 溢れる臭気は翌日まで続くのであった。 花粉の本格化直前にガッツリ山ができて良かった。 あなどるなかれ千葉の山。 以外と深い、深いのだ、色々とな。

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