活動データ
タイム
11:26
距離
18.4km
のぼり
2553m
くだり
2554m
活動詳細
すべて見る念願の厳冬期 黒戸尾根での甲斐駒ヶ岳へ。 まあ、時期は厳冬期なんですがこの日は春の陽気で、雪が多く残る残雪期?春山?といったコンディションでした😅 昨シーズンからタイミングが合わず逃し続けてきた厳冬期の黒戸尾根。 数日前から緊張感が半端なく、出発当日の午前中(仕事中)も服を着てても脇汗がポタポタ… 自宅を出発する頃にはワクワク感に変わってましたが🎶 先週の将棊頭山での仮眠時間を反省し、この日はしっかり3時間程の睡眠時間を確保! 駐車場に到着すると車は4台。 先行者か全泊者かは不明… 朝、車のドアを開け閉めする音に目を覚ますと、準備中の先行者。(この日日帰りは私含め2名のみでした) 一言二言会話を交わし、先に出発されました。 登山口方面を確認してからこちらも準備をして20分遅れでSTART! 【駐車場〜笹の平分岐】 駒ヶ根神社を経由して、有名な吊り橋へ。 緊張感と期待感が入り混じる心境と同じように揺れ動く吊り橋を渡ると気持ちが引き締まる感じがした。 しばらくは木の葉の道を比較的穏やかに登って行く。穏やかといってもやはり登り、気温も高く汗が吹き出る💦 歩き始めて1時間が経った頃、雪というか凍結路が多くなる。ここで先行者が12本を装着されていた。こちらもチェーンスパを装着。 無雪道から積雪道へと変化した嬉しさからか、ここまでは距離はさほど感じなかった。 【笹の平分岐〜刀利天狗】 笹の平からは細かな九十九折の急登が続く。 凍結路からトレースありの雪道へと移行し歩き易い🎶 汗は吹き出るのは変わらないがトラバース道等変化があり楽しい🎶 刃渡りを迎える。 暗がり、鎖の設置、トレースのおかげか普通の痩せ尾根程度にしか感じなかった。 【刀利天狗〜七丈小屋】 刃渡り直後からハシゴ&鎖場が連続する。 あたりが明るんできたので、ここでひと息ついてヘッデンをしまう。 普段こういった箇所は好みであり、つい調子こいてしまうのだが、一歩踏み外した場合の危険度及び雪付きということもあり、自然と確実に一段一段登ってる自分がいた。 我ながら経験値が上がってるように感じた瞬間だった。(自画自賛www) 黒戸山をトラバースするように登ると一旦くだりに入る。う〜ん、ここは疲れた下山時に登り返しになるんやな…と少し気が重くなる。 小屋までの距離はあと少しだが、ここから小屋まではまたハシゴ&鎖場が連続。 しかも雪の付き方がいやらしい箇所があり、先程の刃渡り後のハシゴよりも少し難儀しながらも、より慎重に一歩一手に気を使いこなしていく。 難所を越えた先の最後の急登を登ると七丈小屋が見えてくる🎶 七丈小屋でタップリ補給して、チェーンスパから12本へ、ストックからピッケルへ換装。 気温は高く風も微風なので、ハードシェルは着込まず。この日ハードシェル及び防寒着、手袋、ワカンの出番なし。 【七丈小屋〜山頂】 誰も周りにおらず風も無く静寂の中、山頂へ向け出発!ホンマはここからの情報等聞きたかったんやけどな…😅 直ぐに急登を迎える。 有難いことにトレースはしっかり付いている。 先行者が数人いるようや… 雪面のコンディションは申し分ない。 しかし、なんやこの暑さは⁉ 急登、暑さそれとも空気の薄さからか息が上がり、ここからは牛歩… しばらくして先行者2名がおりてくるのが見える。 息があがって酷い形相をしてるのを気付かれまいと息を整え、爽やかな表情で声を掛ける。(なんでやwww) どうやら、小屋泊者3組5名の先行者がいるらしい。トレースのお礼を伝えると、「日帰りなんて凄いですね〜!」と言われ、ガツガツ登っていく振りをする…(なんでや、ワシ🤣) 山頂はずっと見えてると勘違いしていた。 それに気付いた時、足取りが更に落ち込む。 何度も足を止め、絶景の写真を撮りながらようやく、八合目御来迎場へ登りつめる。 さあ、ここからが本番! 難所を目前にすると有難いことに疲れよりも、そちらに気が取られる。 ここでひと呼吸置いてふんどしを締め直す。(ふんどし履いてませんが) アイゼンの装着具合を確認し、不要な装備を再度見直しザックにしまい込む。 トレースを外さないよう一歩一歩確実に歩を進める。少し雪が緩んでること以外は問題無し。 そして、核心部を迎える前に先行者がセルフビレイしながらおりてくる… このコンディションでそこまで必要? と思うと同時に少し恐怖感を煽られ、逆に感謝。 核心部のルンゼ。 階段状にトレース。 少し安堵するが残念にも感じた。 が、全集中❗ 不謹慎ながらも楽しい🎶 もっと続いて欲しいと願ってしまう。 何度も振り返り、惜しむように先へ進む。 核心部を越えると直ぐに、かの有名な二本剣の巨岩が飛び込んでくる🎶 何度も角度を変えながら写真におさめる。 山頂までの日陰部の岩場、トラバース部にも注意を払いながら見据える先に山頂までのVICTORY ROAD! 万感の登頂やった… 山頂まで、そして独り占めの山頂からの絶景は言うまでも無し。 暖かくほぼ無風に近い山頂で絶景を堪能し、自撮りに勤しむ。 ずっと居ていたいそんな甲斐駒ヶ岳やった。 【下山】 核心部の雪の緩みが気になったが、クライムダウンの必要は無かった。 下山時こそ全集中!と何度も自分に言い聞かせながらも、小屋までの快適なコンディションが歩を急がせる。 七丈小屋までは早かった🎶 小屋番さんと少しお話をしながら、補給と装備の換装を、除雪いただいた快適なベンチで行う。 ハシゴ&鎖場はわかってたけど、それでも想像以上に非常にくだりにくい💦 アイゼン(ワシはチェーンスパ)なら尚更です💦 まだまだ気は抜けないなと。 それと、黒戸山への登り返しも辛い… ピークハント目論んでたけどアッサリパスwww ここら辺から今晩の小屋泊&テン泊の5組20名程の方とスライド。団体小屋泊の方々やいかに? まあ、あまり他人のことは言えないか… 日帰りするよりも雪山テン泊装備でこの黒戸尾根を登る方がよっぽど過酷そうに思えた。 小屋番さんにも言われたし、自分でもわかってたつもりやったけど、なんせ下山は長く感じる。 笹の平分岐までが特に長かった〜😅 登ってる時はなんせ必死なんで気付かへんのかなぁ🙄 チェーンスパは笹の平分岐以降も暫く必要でした。 凍結路かなり多いです。 それと、下山時は気温の上昇で雪がかなり重く緩んでました。踏み抜き多数。チェーンスパも高下駄状態を何度も雪を落としました。軽アイゼンがベターだったかもしれません。 それでも一部高速道路と化した快適な登山道にも助けられ、ようやく木の葉の道まで戻り、チェーンスパを外す。 ホっとしたのも束の間、ドッと脚、足裏そして全身に疲れが押し寄せてきます😓 あとは惰性でくだって帰還。 厳冬期にすれば、ちょいと物足らないコンディションであったのかもしれませんが、それでも存分に達成感と疲労感に万感の想いタップリな大きな勲章になりました😊 ただ、個人的には仙丈ヶ岳 地蔵尾根のくだりはもっと長く辛かった記憶が残ってます😅 長々ダラダラの長文読んでいただき感謝😆🎶 そうそう、有名な甲斐駒ヶ岳でしたけどこの日すれ違ったヤマッパーさんはゼロでした⁉ 今回コンディションが素晴らしく比較的容易に登頂出来ましたが、あくまでコンディション次第で大きく山行時間及び難易度が変わりますので、行かれる方は十分な情報収集と装備で余裕ある山行計画で望んで下さいね👍
もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。