南昌山

2021.02.13(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 8
休憩時間
2 時間 7
距離
7.0 km
のぼり / くだり
731 / 735 m
44
1 27
24
52

活動詳細

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「冬の前倉コースってどんなだろう」 そう思ったのが間違いのもとでした。去年の3月、初めて登った南昌山で行きあった人が、前倉コースからの周回だときいて。なんかその人がかっこよく思えて、冬にここを登ることが自分のなかでひとつのステータスみたいになってました。 足跡はついています。なので登り始めました。下ってきた足跡もあります。すげーなぁ…周回できるのにこの急坂をくだってきたのか。その理由は後で思い知ることになります。 この日は気温が高く、快適な登山ではありましたが雪が溶けかけていました。ニセピーク?まではツボ足を蹴り込んでなんとか登りましたが、雪が深くなってきたのでスノーシューをつけます。山頂に向かっての急登が始まり、先行者が戻ってきた理由を知りました。 もともとルート不明瞭なコースの藪に積もった雪なので、地面との間に隙間があるようです。スノーシューでも容易に踏み抜いて股下までささります。この急登なのでほぼ四つん這い、雪に両手両足を突き刺して登ろうにも、雪とともに滑り落ち、自らが雪崩を作り出しそうな場面が何度もありました。ならば、と肘と膝を使って応力を分散して…それだと滑り落ちる。夏なら難所のロープ場がボーナスステージです。 しかし最後から2つ目のロープの上、どうやっても登れません。雪がコースを塞いでいます。ピンクテープも見えない。ルートを間違ったんじゃないか…いったん足場の安定した場所に戻り思案。ここはYAMAPにコース図がありません。前回の軌跡をダウンロードしておけばよかった…戻ろうかとも思いましたが、ここまでの険しさを思い出すと戻るとかえって危険が伴いそうです。しばしあたりの地形を眺め、やっぱりここを正面突破するしかないと判断。スノーシューを外して、ツボ足を蹴って蹴って、あえて踏み抜いて地に足をつけます。下に登山者はいないだろうから、両手で雪をかき落とし、なにかつかめるものを探してよじ登ります。左の藪にそれ、その雪に手を入れ、木々の枝を借りてやっと少し登ったら、ピンクテープあった!ここでよかった。 難所を越えて下を見下ろすと、安心感と同時に具合がわるくなってきました。緊張を強いられたからかもしれません。食事はとうぶん喉を通らなさそうなので昼食はあきらめ、ゆっくり登ります。山頂に近づくと見たことがない景色。再びスノーシューをつけて上に向かうと、見たことがない景色の山頂広場でした。展望台より高く雪が積もっています。木々の葉が落ちて、早池峰山がきれいに見えました。南昌山からこんな眺めは初めてです。 ご褒美にひたる余裕もなく、フラフラと下山をはじめます。一般登山道を降りましたが、こちらも積雪でコースがわからなくなっていました。それだけに五合目登山口についたときの安堵感は格別でした。 南昌山って「まんが日本昔ばなし」の背景にでてくるようなかわいい山容をしていますが、もう冬は登りたくないと思いました。生きて帰って来れたのは他でもなく好天のおかげでした。

南昌山・東根山・箱ヶ森 矢巾温泉からすこし奥にある、ぬさかけの滝。
矢巾温泉からすこし奥にある、ぬさかけの滝。
南昌山・東根山・箱ヶ森 滝からの登りがさっそく嫌な予感します
滝からの登りがさっそく嫌な予感します
南昌山・東根山・箱ヶ森 すこしロード歩き。
すこしロード歩き。
南昌山・東根山・箱ヶ森 この分岐が前倉コースに行く道です。
この分岐が前倉コースに行く道です。
南昌山・東根山・箱ヶ森 宮沢賢治に縁が深い山です。
宮沢賢治に縁が深い山です。
南昌山・東根山・箱ヶ森 この看板の意味を後ほど知ることになります。
この看板の意味を後ほど知ることになります。
南昌山・東根山・箱ヶ森 ビビリなんで、神様に登山の無事をお祈りしてから。
ビビリなんで、神様に登山の無事をお祈りしてから。
南昌山・東根山・箱ヶ森 いきなりこれ。
いきなりこれ。
南昌山・東根山・箱ヶ森 道のりはまだまだ。空は青いので焦らずいきます。
道のりはまだまだ。空は青いので焦らずいきます。
南昌山・東根山・箱ヶ森 稜線にでます
稜線にでます
南昌山・東根山・箱ヶ森 まるで山頂のように登山者をだますピーク。これが前倉山なんでしょうか。
まるで山頂のように登山者をだますピーク。これが前倉山なんでしょうか。
南昌山・東根山・箱ヶ森 先日苦しめてくれた赤林山。
先日苦しめてくれた赤林山。
南昌山・東根山・箱ヶ森 生きてきた歴史を感じます。
生きてきた歴史を感じます。
南昌山・東根山・箱ヶ森 キタコレ。
キタコレ。
南昌山・東根山・箱ヶ森 空はどこまでも青い。
空はどこまでも青い。
南昌山・東根山・箱ヶ森 最初のピークから、目指す南昌山が見えます。
最初のピークから、目指す南昌山が見えます。
南昌山・東根山・箱ヶ森 ここでスノーシュー装着。南昌山にむけた稜線をしばし歩きます。
ここでスノーシュー装着。南昌山にむけた稜線をしばし歩きます。
南昌山・東根山・箱ヶ森 そしてこれ。雪が溶けかけてているのと、ヤブの上に積もった雪なのでスノーシューでも踏み抜きます。
そしてこれ。雪が溶けかけてているのと、ヤブの上に積もった雪なのでスノーシューでも踏み抜きます。
南昌山・東根山・箱ヶ森 斜度がましてきます。
斜度がましてきます。
南昌山・東根山・箱ヶ森 反対側。雪を掴んではいつくばっても雪ごと落ちてなかなか前にすすめません。
反対側。雪を掴んではいつくばっても雪ごと落ちてなかなか前にすすめません。
南昌山・東根山・箱ヶ森 しかし振り返って、ここまで登ってきたんだと元気をだします。
しかし振り返って、ここまで登ってきたんだと元気をだします。
南昌山・東根山・箱ヶ森 どこまでも空は青い。
どこまでも空は青い。
南昌山・東根山・箱ヶ森 ここで壁にぶつかり、しばらくトライアンドエラーを繰り返しますが登れません。
ここで壁にぶつかり、しばらくトライアンドエラーを繰り返しますが登れません。
南昌山・東根山・箱ヶ森 ここじゃないのかも…
ここじゃないのかも…
南昌山・東根山・箱ヶ森 いったん戻って、スノーシューを外します。あえて踏み抜いて、地に足をつけて登る作戦
いったん戻って、スノーシューを外します。あえて踏み抜いて、地に足をつけて登る作戦
南昌山・東根山・箱ヶ森 ビショビショになりながら難関突破。頂上付近は雪がないところも。このロープが最後であってほしい。
ビショビショになりながら難関突破。頂上付近は雪がないところも。このロープが最後であってほしい。
南昌山・東根山・箱ヶ森 いきなり、見たことがない景色が広がります。ルートがわかりませんが、再度スノーシューをつけて上を目指します。
いきなり、見たことがない景色が広がります。ルートがわかりませんが、再度スノーシューをつけて上を目指します。
南昌山・東根山・箱ヶ森 見たことがない景色ですが、まぎれもなく山頂!!
見たことがない景色ですが、まぎれもなく山頂!!
南昌山・東根山・箱ヶ森 展望台より高く雪がつもってました。
展望台より高く雪がつもってました。
南昌山・東根山・箱ヶ森 夏にあった葉がおちて、早池峰山がきれいに見えます。かっこいい!
夏にあった葉がおちて、早池峰山がきれいに見えます。かっこいい!
南昌山・東根山・箱ヶ森 よく見えませんが、山頂プレートがやっと頭だしてます。
よく見えませんが、山頂プレートがやっと頭だしてます。
南昌山・東根山・箱ヶ森 帰り道がわかりにくいです。南昌山の一般登山コースは階段状に整備されていますが、雪で階段なくなってます。踏み抜いたあとに階段で足首をグキッってやりました。幸い怪我には至りませんでした。
帰り道がわかりにくいです。南昌山の一般登山コースは階段状に整備されていますが、雪で階段なくなってます。踏み抜いたあとに階段で足首をグキッってやりました。幸い怪我には至りませんでした。
南昌山・東根山・箱ヶ森 雪がふかくなったりなくなったり、難しい下りでした。
雪がふかくなったりなくなったり、難しい下りでした。
南昌山・東根山・箱ヶ森 五合目登山口にたどり着いて一安心。木洩れ日につつまれてロード歩きして車に戻ります。
五合目登山口にたどり着いて一安心。木洩れ日につつまれてロード歩きして車に戻ります。
南昌山・東根山・箱ヶ森 途中、つららになっていました。
途中、つららになっていました。

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