御嶽山もバッチリ 戻る 次へ

赤岳・中岳(美濃戸)の写真

2021.02.13(土) 07:40

御嶽山もバッチリ

この写真を含む活動日記

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09:54

14.8 km

1558 m

赤岳・中岳(美濃戸)

八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳) (山梨, 長野)

2021.02.13(土) 日帰り

①少しハードな雪山に挑む ②稜線で日の出を拝む これら2つの目的を達成するために 夏にも登ったことがあるのでコースが想像でき、 かつ稜線から山頂と日の出が拝めそうな 厳冬期の赤岳を選んだ。 久しぶりに高山からの景色を楽しむことができ、 控えめに言って最高だった。 ♦︎山行記録 【自宅〜美濃戸山荘(登山口)】 道中、唐松岳も魅力的だなぁと思いながらも 今回の目的は何より日の出だったので ゴンドラの運行時間に縛られない八ヶ岳に決めた。 この日も費用節約のため下道でゆっくり移動。 20:00に出発し、25:00八ヶ岳山荘到着。 林道手前の八ヶ岳山荘から始める予定だったが、 数台の車が美濃戸山荘まで進んでいくのをみて、 自分も行ってみることにした。 チェーンは付けてなかったが、山荘手前の急坂以外は スタッドレスの四駆で問題なく走ることができた。 【美濃戸山荘〜行者小屋】 この日の茅野市の日の出は6:37予定。 日の出時刻に稜線に到着しておくには 遅くとも3:30には出発しなければならない。 同時刻、他の人は誰も出発していなかったが、 意を決して一人で真っ暗な樹林帯へ。 以前よりは肝が据わった気もするが、それでも怖い。 あとで暗くて寒い中立ち止まるのが嫌だったので、 最初から12本爪アイゼンを装着した。 途中、ヘッドライトの調子がすこぶる悪くなり あたり一面真っ暗になってしまうトラブルもあったが、 予備のヘッドライトをすぐに取り出して事なきを得た。 何事も予備は必須。 思ったよりも早いペースで行者小屋に近づいていたが、 今回はテントもなく小屋も開いていないので、 行者小屋に早く着いても留まる場所がなく 冷えてしまうと考え、ジャストインタイムで 行者小屋に着くように調整しながらゆっくり歩いた。 冬でトレースがしっかりしていると、 足を置く場所を考えなくてよいため コースによっては夏より早くなるのかも。 【行者小屋〜地蔵の頭】 気温は-15℃前後で手袋を外せないくらい寒かった。 行者小屋で少しパンを食べて立ち止まっていたら 撤退を考えるくらい急激に身体が冷えてしまった。 ここでピッケルを取り出し、少し進んでみて冷えが 収まらなければ撤退しようと決めたが、 歩き始めたら案外すぐに治ったので続行。 厳冬期はいかにして立ち止まらないようにするのかが 計画を立てる上でのポイントだと感じた。 地蔵尾根は中盤から急な斜面となったが、 登る分には慎重に進めば問題はなかった。 下を見下ろすとかなりの高度感を感じるとともに 冬山特有の張り詰めた空気が身を包んだ。 登りでピッケルが必須だと感じたのは初めてだった。 下山で地蔵尾根を使うのは少し怖そうだなと思った。 【地蔵の頭〜赤岳山頂】 日の出5分前になんとか稜線到着。 八ヶ岳の稜線は強風だと思っていたが、 てんくらの予報では標高3000m付近の風速が2〜3mと 八ヶ岳にしては穏やかな予報だった。 予報通りほぼ無風で、寒さに震えることなく 景色を存分に堪能できた。 日の出、日を浴びた赤岳、冠雪した富士山の3つを 一度に望むことができ、とても贅沢な時間だった。 【赤岳山頂〜阿弥陀岳取り付き】 このまままっすぐ下山してしまうと 美濃戸の林道を通って帰りたい自分と、 美濃戸山荘にこれから車で向かって来る人との タイミングが重なってしまい、極狭雪道での 難易度の高いすれ違いが発生してしまうと考え、 時間潰しのために阿弥陀岳に挑戦してみることに。 文三郎分岐から中岳までは一度下ってから登り返し、 中岳から阿弥陀岳までは若干のヤセ尾根があった。 阿弥陀岳は下から見ると壁のような斜面だったが、 注意すれば登れてしまう感じだった。 下りも時間をかければ下れると考えていたが、 試しに少し下ってみると予想以上に角度があり、 想定以上に時間がかかってしまいそうだった。 これ以上登って無事降りてこられるのか不安になり、 まだ技術レベルが足りないと判断して撤退。 途中すれ違った人によると、 恐怖心さえ克服すれば行けるとのことだった。 今回はそこまでの覚悟はなかったので、 次回阿弥陀岳に挑戦することがあれば それなりに時間をかける覚悟を持って、 しっかり技術を身につけてから行ってみようと思う。 【阿弥陀岳取り付き〜文三郎分岐】 遠回りにはなるが、下山は文三郎分岐まで戻り、 安全に行者小屋まで戻るルートを選択。 お腹が空いたので中岳で補給することにした。 相変わらず天気が良くとても暖かかったため 厳冬期にしては珍しくかなりゆっくり休憩できた。 中岳からは南八ヶ岳、南ア方面を一望できる。 休憩後、右足のアイゼンがないことに気が付いた。 付近にはなかったので、阿弥陀岳の取り付きまで 戻ってみると目立つように置いてあった。 気づいて置いてくださった方ありがとうございます。 【文三郎分岐〜行者小屋】 地蔵尾根に比べ、こちらのルートの方が トレースがしっかりしていたものの こちら側も斜面は急なので登るのは大変そうだった。 下る分には特に危険な箇所はなかった。 夏の段差が大きな階段よりは楽かもしれない。 【行者小屋〜赤岳鉱泉】 せっかくなのでアイスキャンディを一目見ようと 赤岳鉱泉経由で帰ることにした。 木々の隙間から見える空がずっと青く、 清々しい気持ちで歩いていた。 途中道を間違えて展望台に行ってしまったが、 それすらも最高だと思えるくらいには清々しかった。 【赤岳鉱泉〜美濃戸山荘】 下山するのが惜しいと思えて仕方がなく、 ゆっくりと景色を楽しみながら歩いた。 ツボ足でも問題なく行けたが、チェンスパや 軽アイゼンがあるともう少し楽かもしれない。 ♦︎持ち物・装備 【服装】 アンダーアーマー、半袖、ロンT、フリース、ダウン、 アウターシェル(行者小屋〜中岳)、ロングスパッツ、長ズボン、中厚手手袋、厚手手袋(登山口〜赤岳山頂)※リーシュをつけた、ニット帽(登山口〜行者小屋)、バラクラバ、冬用登山靴、12本爪アイゼン(登山口〜赤岳鉱泉)、ピッケル(行者小屋〜中岳)、ストック(中岳〜登山口)、ヘルメット、ゴーグル(中岳〜赤岳鉱泉) 【持ち物】 一眼レフ、デジカメ、保温ボトル 【食事】 エナジージェル×3、ランチパック(たまご、ツナマヨ)、お湯0.8ℓ、スポーツドリンク1ℓ、デカビタ500mℓ