2021年2月、谷川連峰主脈縦走_day1

2021.02.12(金) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
11 時間 37
休憩時間
4 時間 7
距離
7.5 km
のぼり / くだり
1380 / 566 m
5 24
28
1 27
11
37

活動詳細

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「厳冬期谷川連峰主脈縦走」 以前から歩いてみたいと、憧れていた。 昨年剱岳で出会った山友yudaiさんとたまたま話が合い、厳冬期に谷川主脈を目指すことになった。 1月に計画するも諸般の事情により見送り、 2月の天候・雪質が安定するタイミングを見計らう。 一方で、昨年、厳冬期谷川連峰主脈縦走を目指し それを単独で実現させた猛者先輩ヤッシーさんも 「再アタックしたい」と言っておられ、タイミングが合えば参戦する流れに。 結果的には、普段ソロ登山スタイルの3人が、 同じ行程で厳冬期谷川連峰主脈縦走に挑む形に。 お二方は私よりも知識・経験・体力において優れており、自分の力不足により、全体としての行程を遅らせてしまうことになる。本当に、申し訳なかった。 しかし、今回谷川主脈へ行ったことに後悔は無く、他人の登山スタイル・考え方・装備・ルーファイの基礎など、多くを学ぶことができ、またとない貴重な経験ができたと思う。 --------天候-------- ヤ●テンによると、山行予定2日間ともに晴れ予報。 登山日直前には多少の降雪予報だが、問題は無さげ。 --------ルート-------- 【day1】 西黒尾根⇒肩ノ小屋⇒オジカ沢ノ頭⇒大障子ノ頭⇒万太郎山取付部(雪洞&ツェルト泊) ⠀ 【day2】 万太郎山取付部(雪洞&ツェルト泊) ⇒万太郎山⇒毛渡乗越⇒エビス大黒ノ頭⇒仙ノ倉山⇒平標山⇒松手山⇒平標登山口 仙ノ倉山以降はトレースがあったが、そこまではトレースが無く、お二方が先行して下さった。 自分は一回もトップを歩けなかったのが、本当に悔しい。 でもせっかくなので、お二方がつけたトレースを疑いながら進むよう心がけ、 実際、「こっちの方がいいんじゃないか?」と思うところは、積極的に自分でルーファイして進んだ。 --------危険箇所-------- 個人的に危険だなと感じたのは、以下の通り。 【ヒドゥンクラック】 オジカ沢ノ頭を上州側に巻く箇所と、エビス大黒ノ頭への登りでは、大きなヒドゥンクラックがあり、そこに落ちないように注意した。片方は遥か下まで切れ落ちる谷、もう片方は深さ数メートルはあるヒドゥンクラックという、ある意味ナイフリッジみたいで迫力があった。 【大障子ノ頭からの下り】 私とyudaiさんはアイゼンに換装しクライムダウンしたが、ヤッシーさんはスノーシューのままクライムダウンで突破!ここは多分雪質次第で換装かなぁと… 【エビス大黒ノ頭への登り】 上州側に巻いて登る急登箇所があり、気温上昇により雪も緩みつつあった為、上州側の谷へ滑り落ちないよう注意が必要だと感じた。 【エビス大黒ノ頭から仙ノ倉山へ向けて、下り基調で、越後側にトラバースする箇所が続くところ】 日当たりが悪く、やや柔らかめのザラメ雪になっていて、越後側の谷に落ちないように注意が必要で、個人的には一番気を遣った。ここで随分神経と体力がすり減ったと思う。 しかしながら、それ以外は、もう、本当に天国だったと思う。しばらく余韻に浸りそうだ… --------装備-------- 今回の山行は厳冬期である上に、行程が長いため、荷造りには気を遣った。「どんなに重くても20kg以内くらいでおさめよう」と。 避難小屋は埋没で期待薄、がテントは重い、と考えて「ツェルト+厳冬期シュラフ+マット」で凌ぐプラン。天候が悪かったら、これでは足りなかったかも知れないが、今回は十分だった。 歩行に関しては、基本的にはトレッキングポールとスノーシューで足りるが、場所により雪質・地形が目まぐるしく変わるため、トレッキングポールをピッケルに換装したり、ピッケルに加えてアイゼンに換装したり、と時々換装が必要となった。 「換装しやすい装備」という観点が自分には必要だなと感じた。 たとえば、一眼レフカメラが邪魔をして換装に時間がかかったのは改善したい。 一番の課題となる水物は… ・ポカリを2ℓ(+粉ポカリ1ℓ分) ・サーモス水筒900mlにお湯満タン ・水袋に水を1ℓ をパッキングし、足りない分は現地調達とした。 結果的には暑くて水物が全然足りず、粉ポカリは使い切り、1〜1.5ℓ程度のお湯・水をつくり、登山中は雪や氷を食べ続けた。 --------結論-------- いつかまた厳冬期谷川主脈縦走に挑戦したい。 その時は、自分がトップで。 その日を夢見ながら、生きることにする。 -------- 2021年2月谷川連峰主脈縦走_day2へ続く

メンバー

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