活動データ
タイム
09:31
距離
11.0km
のぼり
1233m
くだり
1205m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る11日の金曜日はてんくらC! でも地上は☀予報! 迷いましたが、前回の暴風雪を経験しているので6合目の避難小屋で山頂アタックを判断することにしてGO! 今回も登山口で登山届と入山協力金の300円を入れて、登山道より少し上の300円駐車場に車を止めました。 林道を歩くつもりでしたが、泥んこ道の状況を確認するために、今回はあえて登山口から登ることにしました。 因みに、登山口からだと1合目まで約20分位ですが、林道だと40分位かかります。 1合目までは泥を避けながら慎重に登ります。 1合目で老犬リンちゃんに挨拶をして再スタートします。 1合目から2.5合目までは全く雪がなく前回より歩き難く泥だらけになりました。 2.5合目から3合目まではアイゼンなしで進み3合目でアイゼンを装着します。 テンクラはCでしたが、すこぶる快晴であっと言う間に6合目の避難小屋に到着しました。 ここまでは汗冷えしないように、こまめにインナーシェルを着たり、脱いだりしながら体温調節をします。 山頂では必ず強風で汗冷えするので、なるべく汗をかかないように登ります。 避難小屋からは沢山の方が山頂にアタックしており、さながらアリの行進といった感じです。 山頂手前の急登で前者が滑落した場合、巻き込まれる可能性と私が滑落した場合、他人を巻き込む可能性があることから、避難小屋からは別のルートでアタックすることにしました。 山頂を仰ぎながら、左手に1人進み修験者の小屋を目指します。 雪面は一度溶けた上に新たな雪が積もっていることから表層雪崩の危険があり、一歩一歩慎重にコースを選びながら急登を登ります。 修験者小屋にあと少しまでという所で更に傾斜がきつくなり、滑落の危険を一瞬感じたことから無理はせずに、修験者小屋を諦め、山頂にアタックします。 そこからも山頂まではますます急登になります。 ソロ登山者で、ピッケルを持たないアイゼンとストックだけの方が、いつの間にか私より上に出ていて、距離を開けてトレースをずらして登っていると、その方が突然!上から数メートルずり落ちてきます。 滑落とまではいかないものの私の5m先位で何とか止まることが出来たようで、九死に一生を得ます。 気温が上り、雪面は緩んでいることからピッケルを深く打ち込んで、一歩一歩アイゼンの先を蹴り込んで壁を登らなければ、滑落してしまいます。 このような壁で、ピッケルなし、ヘルメットなし、アイゼンなしで登るのは無謀で命知らずかもしれません。 急登の壁があと少しという所で今度は、突然!上から雪の固まりが無数に転げ落ちてきます。 私は雪崩だ!!と足を止めます。 あれに巻き込まれるとひとたまりもありません。 暫く様子を伺っていると、上から3人のスノーボーダーが現れ、急登を滑り降りて行くではありませんか! 1人は転倒して何とか木の根元で止まります。 よくボーダーがバックカントリー中に雪崩に巻き込まれ死亡するというニュースを毎年耳にしますが、正にこの状況だと思いました。 私もスキーとスノーボードをしますが、登山者のいる伊吹山では危険だとこの時は感じました。 私は何とか巻き込まれずにやっとのことで稜線に出ることができました。 その後は、山頂で空腹を満たし、眺望を堪能して滑落停止訓練をしながら、避難小屋まで下山しました。 山頂からはスノーシューやピッケルを持たない方が、滑り落ちたりしていましたが、伊吹山の急登では、アイゼンとピッケルとヘルメットなどは必要だと改めて思いました。 避難小屋から下はなんと雪が溶けて無くなっており、アイゼンを外して泥だらけになりながら下りました。 これ程溶けるペースが早いのは、南斜面と気温の上昇が激しいからだと感じました。 下山後は、足には良くないかもしれませんがアイシングではなく溫泉に浸かり、雪山訓練の余韻を楽しみました。 伊吹山の山頂直下の壁は、北アルプスに負けずとも劣らないものがあるかもしれませんね。
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