南風に吹かれて 六甲山全縦 !!

2021.02.07(日) 日帰り

活動データ

タイム

13:15

距離

42.6km

のぼり

2985m

くだり

2957m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
13 時間 15
休憩時間
54
距離
42.6 km
のぼり / くだり
2985 / 2957 m
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活動詳細

すべて見る

11月30日に全山縦走に出掛けて2ヶ月半、天気も良さそうなので六甲山へ。時々、故郷の山:段ケ峰から六甲の山並み眺めることができます。平坦な山々が連なっているように見えますが、あにはからんや、独立峯も多くトータルの標高は富士山五合目から頂上登山の2回分となります。 6:07須磨浦公園駅に到着。6:10より登山開始。 夜明け前で真っ暗、ヘッドランプ点灯。鉢伏山に着く頃には辺りは明るくなり、早々にリュックへ。最近は山から昇るお日さまを見る機会が多いが、海からの太陽はさすがに雄大だ。瀬戸の海が赤く染まり日が昇る。昇ると一気にエネルギーを増し、あたりを金色に塗り替える。 横尾山まではまずまずだったが、右の小指の外側に違和感あり。まだスタートしたばかり、改善できればそれに越したことはない。どうやらソックスの縫い目が当たっていたよう。ソックスを僅かにずらして問題解決。栂尾山への400段の階段、菊水山の急坂、鍋蓋山の登り返し...前半の難所を何とかこなすが、今一つ調子が上がらない...。原因は須磨アルプス、高取山を終えたあとのアスファルト道路を結構飛ばして走り下ったことにあるよう?序盤、体調以上のオーバーユースにより、最後まで影響が残ることに...歩き始めはくれぐれも抑えぎみに。また苦しんだ原因として、11月のチャレンジ前の山行きに比べ、事前に10km超えるロングトレイルが全くできていなかったことも大きい。加えて体重の増加...今回の全縦は反省しきりだ。それでも丸1日、美しい朝陽を見、爽やかな春風に吹かれ、行き交う人々と笑顔で挨拶を交わせたことは、何物にも代えがたい時間だった。何より 意識はせずとも、自分とゆっくり向き合えたのだ。足や腰に痛みは残るが、体の中身が全て入れ替わったような爽快感も残るのだ。 山の時代を映している。 Corona禍、新神戸から程近い「市ケ原」は多くのグループが、柔らかな日差しを楽しんでいた。また、須磨浦公園から市ケ原間は、登山者、トレラン、散歩...と本当に多くのい人々が行き交う。 ところが市ケ原から摩耶山へ向かう「天狗道」に入ったとたん「静かな」山歩きとなる。摩耶から下って来る人とは数人出会ったが、前後に人影はない。 気温は高くスタート時点で7度。高取山では13度、半袖で摩耶山掬星台まで歩く。掬星台をすぎると急に空が曇り風が変わった。薄手の長袖を羽織り進む。六甲山少年自然の家あたりで雨粒が落ちてきた。気温は4度まで下がってきた。更にウィンドヤッケを着込む。雨は強弱を繰り返しながら「丁字辻」あたりまで降り続いた。記念碑台手前の「藤原商店」で遅い昼食。赤々と燃えるストーブの側で冷えた体を温めでゆっくりお腹も満たした。「これで宝塚までノンストップでも大丈夫だ」。16:24東六甲縦走路に入る。先程の雨で登山道はぬかるみ、ただでさえ荒れているのに...これも自然の成せる業、18:00夕暮れなので、少しでも先へ進みたいところだが、「水無山」へはスリップ回避のため超スローペースで。 その後は、登山道も安定、陽のある内に大平山無線中継所に繋がる舗装道へ。何とか大谷乗越もヘッドランプなしで通過。ここから事実上のゴール塩尾寺(えんぺいじ)手前までの約3kmは、全山縦走路中最も美しい傾斜の区間だ。本当に緩やかなアップダウンを繰り返しながらも、自然に高度を下げ塩尾寺へ着地する。路を設計した人のセンスのよさを感じる区間だ。陽の光があったらどれほどよかっただろう。残念ながら18:00ランプ点灯。 都ザサの小径をテンポよく進む。木々の間から街の灯りが見え始める。ゴールは近い。傾斜が変わった、すぐに深く侵食された花崗岩の道が現れる。18:33塩尾寺到着。うっすら明かりのともる本堂に、旅の無事を報告し、最終目的地:JR宝塚駅をめざす。10時間を超えて歩いてきた「脚」には最後の下りは上り以上の激闘だ。明日へのダメージを最小限にとどめるため、ゆっくりゆっくり下って行く。既に現実世界にいる自分が滑稽だ。駅が近づくと「マスク」を取り出す。13時間かけて歩いた道程を、電車は僅か1時間半で私をスタート地点へと運ぶ。 春風吹く中、超アクティブレストな1日が終わりました。 ※一眼レフカメラは重くて持って行けず、スマホとGOPROのみで記録。  GOPROが不調で撮影日が2016.01.01になっています。悪しからずご了承下さい。 ☆彡追伸 土曜日は故郷:生野の段ケ峰を歩きました。登山道のないところを、地図とコンパスで。ルートは稜線から林道への急峻な下り。僅か600mの道程ながら2時間近くの時間を要しました。 今、本当に「縦走路」を拓いてくださった先人の知恵と力に、そして今もそれを守ってくださる全ての方々の山への愛情に、改めて大きな感謝をいたします。

六甲山・長峰山・摩耶山 夜明け前の海。さあ旅が始まる!!
夜明け前の海。さあ旅が始まる!!
六甲山・長峰山・摩耶山 栂尾山への400段の階段を登り終え振り返る。鉢伏山があんなに遠くに。
栂尾山への400段の階段を登り終え振り返る。鉢伏山があんなに遠くに。
六甲山・長峰山・摩耶山 朝日が昇る 金色になる。
朝日が昇る 金色になる。
六甲山・長峰山・摩耶山 きれいな二等三角点。
きれいな二等三角点。
六甲山・長峰山・摩耶山 全山縦走中最大の奇景:
須磨アルプス。こんな風景があったんだ。いつも足を止めて見入ってしまう。
全山縦走中最大の奇景: 須磨アルプス。こんな風景があったんだ。いつも足を止めて見入ってしまう。
六甲山・長峰山・摩耶山 朝陽を浴びる岩肌は黄土色だ。
朝陽を浴びる岩肌は黄土色だ。
六甲山・長峰山・摩耶山 あの向こうに今日のゴールがある!!
あの向こうに今日のゴールがある!!
六甲山・長峰山・摩耶山 コースはカチカチ。朝陽が射し込んでくる。
コースはカチカチ。朝陽が射し込んでくる。
六甲山・長峰山・摩耶山 須磨アルプスを越えると左手は住宅街。こんなに近くに!!
須磨アルプスを越えると左手は住宅街。こんなに近くに!!
六甲山・長峰山・摩耶山 高取山は今日も参拝者・毎日登山の皆さんで活気がある。
高取山は今日も参拝者・毎日登山の皆さんで活気がある。
六甲山・長峰山・摩耶山 高取を下り、鵯越駅へ向かう途中、坂の頂上に「夏みかん」の木がある。たわわに実った果実が「よくがんばったね」。
高取を下り、鵯越駅へ向かう途中、坂の頂上に「夏みかん」の木がある。たわわに実った果実が「よくがんばったね」。
六甲山・長峰山・摩耶山 再度山(ふたたびさん)大龍寺側の岨道に立つ古参の樹木。樹齢は200年近くか・・・? 今日も多くの登山者・参拝者を見守っている。
再度山(ふたたびさん)大龍寺側の岨道に立つ古参の樹木。樹齢は200年近くか・・・? 今日も多くの登山者・参拝者を見守っている。
六甲山・長峰山・摩耶山 再度山大龍寺山門。
再度山大龍寺山門。
六甲山・長峰山・摩耶山 市ヶ原は新幹線「新神戸駅」から1時間あまりで到着。途中「布引の滝」など名所多数。家族連れ、グループ安全な河原に風吹き抜ける。
市ヶ原は新幹線「新神戸駅」から1時間あまりで到着。途中「布引の滝」など名所多数。家族連れ、グループ安全な河原に風吹き抜ける。
六甲山・長峰山・摩耶山 市ヶ原から「天狗道」に入ると、ぱったり登山者はいなくなる。この時間から摩耶山をめざすのは、全山縦走challenge中の者だけだ。
市ヶ原から「天狗道」に入ると、ぱったり登山者はいなくなる。この時間から摩耶山をめざすのは、全山縦走challenge中の者だけだ。
六甲山・長峰山・摩耶山 摩耶山到着。掬星台からの夜景は一見に値する。昨年の正月2日、無念の撤退時はここからケーブルカーで下山。レストランのカレーと夜景だけがいい想い出だ。
摩耶山到着。掬星台からの夜景は一見に値する。昨年の正月2日、無念の撤退時はここからケーブルカーで下山。レストランのカレーと夜景だけがいい想い出だ。
六甲山・長峰山・摩耶山 記念碑台を過ぎると、初冬には必ずニュースになる「六甲山小学校」。
記念碑台を過ぎると、初冬には必ずニュースになる「六甲山小学校」。
六甲山・長峰山・摩耶山 旧極楽茶屋の側にある石碑。「右・東六甲」「左・有馬」と示されている。
ふるさと兵庫100山の「湯槽谷山」へは左へコースを取る。名湯:有馬温泉にちなんだ洒落た名前の山だ。結構ハードなコース。
旧極楽茶屋の側にある石碑。「右・東六甲」「左・有馬」と示されている。 ふるさと兵庫100山の「湯槽谷山」へは左へコースを取る。名湯:有馬温泉にちなんだ洒落た名前の山だ。結構ハードなコース。
六甲山・長峰山・摩耶山 もう少しで「最高峰」だ。登山道は舗装道路に寸断されている。頂上付近は「都ザサ」が群生。いかにも六甲山らしい風景。
もう少しで「最高峰」だ。登山道は舗装道路に寸断されている。頂上付近は「都ザサ」が群生。いかにも六甲山らしい風景。
六甲山・長峰山・摩耶山 曇空の中、最高峰が見えた!!
今日は快晴~くもり~雨・・・全て揃っていた。気温は出発時7度、高取山付近で14度、掬星台を過ぎ雨模様、気温も降下、最高峰付近まで5度程度、東縦走路に入ると標高は下がるものの4度まで降下。半袖から冬用ジャンバーまでこれも希な体験だった。
曇空の中、最高峰が見えた!! 今日は快晴~くもり~雨・・・全て揃っていた。気温は出発時7度、高取山付近で14度、掬星台を過ぎ雨模様、気温も降下、最高峰付近まで5度程度、東縦走路に入ると標高は下がるものの4度まで降下。半袖から冬用ジャンバーまでこれも希な体験だった。
六甲山・長峰山・摩耶山 最高峰を越えコースは下り勾配となる。後鉢巻山を過ぎると、宝塚へと下る「東縦走路」への分岐もすぐだ。
最高峰を越えコースは下り勾配となる。後鉢巻山を過ぎると、宝塚へと下る「東縦走路」への分岐もすぐだ。
六甲山・長峰山・摩耶山 分岐点に到着。ここから約12kmでゴール宝塚駅だ。
分岐点に到着。ここから約12kmでゴール宝塚駅だ。
六甲山・長峰山・摩耶山 分岐後1kmあまりは、道が荒れている上に1時間ほど降り続いた小雨のため登山道は悪路と化していた。その後は
安定しちょどよいコンディションに!!
分岐後1kmあまりは、道が荒れている上に1時間ほど降り続いた小雨のため登山道は悪路と化していた。その後は 安定しちょどよいコンディションに!!
六甲山・長峰山・摩耶山 太平山無線中継所に通じる舗装道路に出た!! 11月30日は、既に夜の帳が降り真っ暗だった。スギ、檜の葉が落ちて路面は茶褐色の絨毯。全天候型のトラックのようで、柔らかく歩きやすい。
太平山無線中継所に通じる舗装道路に出た!! 11月30日は、既に夜の帳が降り真っ暗だった。スギ、檜の葉が落ちて路面は茶褐色の絨毯。全天候型のトラックのようで、柔らかく歩きやすい。
六甲山・長峰山・摩耶山 いつも点滅灯しか見えない「中継塔」、久々に全景を見た。
いつも点滅灯しか見えない「中継塔」、久々に全景を見た。
六甲山・長峰山・摩耶山 無線塔から少し下ると、道路右手に階段がついている。「大谷乗越」への分岐点だ。初めて全山縦走にchallengeしたとき、何度も何度も「見逃し」のないよう、地図を見ながら、ランプを常に道路右手に向けて照らしていた。もう30年以上も前のことだが、鮮やかに思い出す。標識を見つけた「安堵感」とともに・・・。
無線塔から少し下ると、道路右手に階段がついている。「大谷乗越」への分岐点だ。初めて全山縦走にchallengeしたとき、何度も何度も「見逃し」のないよう、地図を見ながら、ランプを常に道路右手に向けて照らしていた。もう30年以上も前のことだが、鮮やかに思い出す。標識を見つけた「安堵感」とともに・・・。
六甲山・長峰山・摩耶山 初めて全山縦走にchallengeしたとき、何度も何度も「見逃し」のないよう、地図を見ながら、ランプを常に道路右手に向けて照らしていた。もう30年以上も前のことだが、鮮やかに思い出す。標識を見つけた「安堵感」とともに・・・。
初めて全山縦走にchallengeしたとき、何度も何度も「見逃し」のないよう、地図を見ながら、ランプを常に道路右手に向けて照らしていた。もう30年以上も前のことだが、鮮やかに思い出す。標識を見つけた「安堵感」とともに・・・。
六甲山・長峰山・摩耶山 大谷乗越到着。未だ空は明るいが、光量不足を補うために、一時ランプ点灯。
大谷乗越到着。未だ空は明るいが、光量不足を補うために、一時ランプ点灯。
六甲山・長峰山・摩耶山 18:00日暮れとともに、ランプ点灯。
「大谷乗越」からは、縦走路中最も美しい傾斜の登山道が2km以上にわたって続く。長い旅の終わりを祝福するかのように、とても穏やかに径は宝塚へと下る。
18:00日暮れとともに、ランプ点灯。 「大谷乗越」からは、縦走路中最も美しい傾斜の登山道が2km以上にわたって続く。長い旅の終わりを祝福するかのように、とても穏やかに径は宝塚へと下る。
六甲山・長峰山・摩耶山 「塩尾寺」(えんぺいじ)の文字が現れる。事実上のゴール地点だ。真っ暗な径をひたすら歩く。頼れる者は己のみ。
「塩尾寺」(えんぺいじ)の文字が現れる。事実上のゴール地点だ。真っ暗な径をひたすら歩く。頼れる者は己のみ。
六甲山・長峰山・摩耶山 花崗岩が大きく浸食されている。もう「塩尾寺」は近い。
花崗岩が大きく浸食されている。もう「塩尾寺」は近い。
六甲山・長峰山・摩耶山 「塩尾寺」到着。本堂にほんのりあかりが灯っている。旅の無事を感謝する。
「塩尾寺」到着。本堂にほんのりあかりが灯っている。旅の無事を感謝する。
六甲山・長峰山・摩耶山 宝塚駅経向かう舗装道路に、宝塚の街を見下ろす絶景ポイントがある。しばら足を止めて・・・。
宝塚駅経向かう舗装道路に、宝塚の街を見下ろす絶景ポイントがある。しばら足を止めて・・・。
六甲山・長峰山・摩耶山 「塩尾寺」から約2kmの道のり。宝塚駅は目の前だ。リュックから「マスク」を取り出す。現実の世界に戻ってきたのだ。
「塩尾寺」から約2kmの道のり。宝塚駅は目の前だ。リュックから「マスク」を取り出す。現実の世界に戻ってきたのだ。
六甲山・長峰山・摩耶山 優雅なモニュメント。厳しかった旅は、よき「想い出」に変わる。
優雅なモニュメント。厳しかった旅は、よき「想い出」に変わる。

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