活動データ
タイム
13:15
距離
42.6km
のぼり
2985m
くだり
2957m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る11月30日に全山縦走に出掛けて2ヶ月半、天気も良さそうなので六甲山へ。時々、故郷の山:段ケ峰から六甲の山並み眺めることができます。平坦な山々が連なっているように見えますが、あにはからんや、独立峯も多くトータルの標高は富士山五合目から頂上登山の2回分となります。 6:07須磨浦公園駅に到着。6:10より登山開始。 夜明け前で真っ暗、ヘッドランプ点灯。鉢伏山に着く頃には辺りは明るくなり、早々にリュックへ。最近は山から昇るお日さまを見る機会が多いが、海からの太陽はさすがに雄大だ。瀬戸の海が赤く染まり日が昇る。昇ると一気にエネルギーを増し、あたりを金色に塗り替える。 横尾山まではまずまずだったが、右の小指の外側に違和感あり。まだスタートしたばかり、改善できればそれに越したことはない。どうやらソックスの縫い目が当たっていたよう。ソックスを僅かにずらして問題解決。栂尾山への400段の階段、菊水山の急坂、鍋蓋山の登り返し...前半の難所を何とかこなすが、今一つ調子が上がらない...。原因は須磨アルプス、高取山を終えたあとのアスファルト道路を結構飛ばして走り下ったことにあるよう?序盤、体調以上のオーバーユースにより、最後まで影響が残ることに...歩き始めはくれぐれも抑えぎみに。また苦しんだ原因として、11月のチャレンジ前の山行きに比べ、事前に10km超えるロングトレイルが全くできていなかったことも大きい。加えて体重の増加...今回の全縦は反省しきりだ。それでも丸1日、美しい朝陽を見、爽やかな春風に吹かれ、行き交う人々と笑顔で挨拶を交わせたことは、何物にも代えがたい時間だった。何より 意識はせずとも、自分とゆっくり向き合えたのだ。足や腰に痛みは残るが、体の中身が全て入れ替わったような爽快感も残るのだ。 山の時代を映している。 Corona禍、新神戸から程近い「市ケ原」は多くのグループが、柔らかな日差しを楽しんでいた。また、須磨浦公園から市ケ原間は、登山者、トレラン、散歩...と本当に多くのい人々が行き交う。 ところが市ケ原から摩耶山へ向かう「天狗道」に入ったとたん「静かな」山歩きとなる。摩耶から下って来る人とは数人出会ったが、前後に人影はない。 気温は高くスタート時点で7度。高取山では13度、半袖で摩耶山掬星台まで歩く。掬星台をすぎると急に空が曇り風が変わった。薄手の長袖を羽織り進む。六甲山少年自然の家あたりで雨粒が落ちてきた。気温は4度まで下がってきた。更にウィンドヤッケを着込む。雨は強弱を繰り返しながら「丁字辻」あたりまで降り続いた。記念碑台手前の「藤原商店」で遅い昼食。赤々と燃えるストーブの側で冷えた体を温めでゆっくりお腹も満たした。「これで宝塚までノンストップでも大丈夫だ」。16:24東六甲縦走路に入る。先程の雨で登山道はぬかるみ、ただでさえ荒れているのに...これも自然の成せる業、18:00夕暮れなので、少しでも先へ進みたいところだが、「水無山」へはスリップ回避のため超スローペースで。 その後は、登山道も安定、陽のある内に大平山無線中継所に繋がる舗装道へ。何とか大谷乗越もヘッドランプなしで通過。ここから事実上のゴール塩尾寺(えんぺいじ)手前までの約3kmは、全山縦走路中最も美しい傾斜の区間だ。本当に緩やかなアップダウンを繰り返しながらも、自然に高度を下げ塩尾寺へ着地する。路を設計した人のセンスのよさを感じる区間だ。陽の光があったらどれほどよかっただろう。残念ながら18:00ランプ点灯。 都ザサの小径をテンポよく進む。木々の間から街の灯りが見え始める。ゴールは近い。傾斜が変わった、すぐに深く侵食された花崗岩の道が現れる。18:33塩尾寺到着。うっすら明かりのともる本堂に、旅の無事を報告し、最終目的地:JR宝塚駅をめざす。10時間を超えて歩いてきた「脚」には最後の下りは上り以上の激闘だ。明日へのダメージを最小限にとどめるため、ゆっくりゆっくり下って行く。既に現実世界にいる自分が滑稽だ。駅が近づくと「マスク」を取り出す。13時間かけて歩いた道程を、電車は僅か1時間半で私をスタート地点へと運ぶ。 春風吹く中、超アクティブレストな1日が終わりました。 ※一眼レフカメラは重くて持って行けず、スマホとGOPROのみで記録。 GOPROが不調で撮影日が2016.01.01になっています。悪しからずご了承下さい。 ☆彡追伸 土曜日は故郷:生野の段ケ峰を歩きました。登山道のないところを、地図とコンパスで。ルートは稜線から林道への急峻な下り。僅か600mの道程ながら2時間近くの時間を要しました。 今、本当に「縦走路」を拓いてくださった先人の知恵と力に、そして今もそれを守ってくださる全ての方々の山への愛情に、改めて大きな感謝をいたします。
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