二口林道(磐司岩の白い輝き)

2021.01.31(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 43
休憩時間
2 時間 16
距離
9.8 km
のぼり / くだり
389 / 390 m
8

活動詳細

すべて見る

■今日は厳冬期の二口林道を歩きます。  ここ数年、二口林道を歩くのは3月上旬の残雪期でした。その時期の林道歩きは暖かく、空の青も綺麗で、雪もほどほどに残っています。肩の力を抜いて楽しめる良さが残雪期にはあります。ですが、残念なことに磐司岩の厳しい岩塊の連なりを水墨画のような濃淡で見ることはできません。それで今年は一ヶ月ほど時期を早めて歩くことにしました。 ■この日は荒天の間の晴れですが、奥山は強風の予報でした。こんな日には風の影響が少ない林道歩きが良いと、二口渓谷に向かって出発しました。  今日の装備は、今年初のスノーシューです。私のスノーシューは、平地や緩斜面の散策用なので、二口や桑沼の林道歩きや、せいぜい泉ヶ岳にしか使えません。それでも、数十センチも積もった雪道を歩くのには欠かせない相棒です。 ■自宅から二口渓谷に向かう途中、秋保中学校を過ぎると風景が変わり、人家のない田んぼや畑に地吹雪のような強風が吹き荒れていました。このような状況では二口林道を諦め、秋保の大倉山や中ノ森など里山に変更した方が良いのでは、と悩みましたが、午後からは山形側も天候が好転するという予報だったので、とりあえず行ってみることにしました。 ■秋保ビジターセンターは雪で埋もれていました。駐車場に車を入れることができないので、空いた路肩に車を止め、しばらく天候の回復を待ちました。数十分すると、次第に青空が覗くようになたので、今日は二口林道を歩くことに決め、出発しました。 ■林道の雪はけっこう深いのですが、踏み固められているため、水場まではつぼ足でも行けます。中央部にある幅50センチメートルほどの踏み跡には、昨日降った新雪が積もっていて、そこには足跡がありません。ここを歩く登山者は、どうやら私一人のようです。 ■歩き始めは小雪が舞う天気でしたが、しだいに青い空が覗くようになり、磐司岩に着いた時には岩が日差しを受けて白く輝いていました。十数分の僥倖でした。 ■ここから先は葺きが深くなるため、スノーシューやワカンが必要になります。スノーシューを装着し、白糸の滝の入り口まで歩きました。周囲のブナ林が素敵です。一本、特に気に入ったブナがあるので、三ヶ月ぶりに挨拶してきました。 ■二口林道は山頂を踏まず、稜線歩きもないため、爽快な展望は望めないのですが、風の強い日でも歩ける冬場のオススメコースです。スノーシューやワカンなどの装備はもちろん必携ですが、危険箇所も少なく、変化に富んだ冬の息吹を味わうことができる穴場だと思っています。

面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 秋保大滝に向かう道筋は地吹雪状態でした。戸神山が顔を出しています。
秋保大滝に向かう道筋は地吹雪状態でした。戸神山が顔を出しています。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 二口林道の入り口に着きました。秋保ビジターセンターの周辺も雪で埋まっています。風が強烈で、しばらく様子見をしてから出発しました。
二口林道の入り口に着きました。秋保ビジターセンターの周辺も雪で埋まっています。風が強烈で、しばらく様子見をしてから出発しました。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 駐車場の除雪作業が行われていました。磐司岩は雪で霞んでいました。
駐車場の除雪作業が行われていました。磐司岩は雪で霞んでいました。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 林道には車は入れません。積雪は深いところで7、80cmになっています。
林道には車は入れません。積雪は深いところで7、80cmになっています。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 キャンプ場近くの橋から名取川を見下ろします。林道には真っ直ぐな踏み跡があり、気温が低いため締まっています。つぼ足でも大丈夫でした。
キャンプ場近くの橋から名取川を見下ろします。林道には真っ直ぐな踏み跡があり、気温が低いため締まっています。つぼ足でも大丈夫でした。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 姉滝を過ぎると、磐司岩がうっすらと見えてきました。先行者はいません。道には30cm程度の新雪が積もっています。
姉滝を過ぎると、磐司岩がうっすらと見えてきました。先行者はいません。道には30cm程度の新雪が積もっています。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 磐司岩の頭端を振り返りました。ここには「名勝磐司」という表示板が立っています。
磐司岩の頭端を振り返りました。ここには「名勝磐司」という表示板が立っています。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 この辺りでようやく青空が顔を出しました。振り返ると磐司岩の東端が見えました。
この辺りでようやく青空が顔を出しました。振り返ると磐司岩の東端が見えました。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 水場に到着しました。水は冬場には温かく感じられます。
水場に到着しました。水は冬場には温かく感じられます。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 ここからは緩斜面を登っていきます。ここにも、もちろん足跡はありません。
ここからは緩斜面を登っていきます。ここにも、もちろん足跡はありません。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 突然稜線上に磐司岩が姿を現しました。岩壁に日が射して、白く輝いています。
突然稜線上に磐司岩が姿を現しました。岩壁に日が射して、白く輝いています。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 つづら折りの林道を登っていくと、樹間に磐司岩の東端が見えてきました。
つづら折りの林道を登っていくと、樹間に磐司岩の東端が見えてきました。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 展望地に到着です。正面に磐司岩が連なっています。厳冬期に初めて見た白い輝きに息を飲みました。
展望地に到着です。正面に磐司岩が連なっています。厳冬期に初めて見た白い輝きに息を飲みました。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 振り返ると東端まではっきりと見えています。標高の低い方が天気は良いようです。
振り返ると東端まではっきりと見えています。標高の低い方が天気は良いようです。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 東端の険しい岩場をアップで撮影しました。岩が脆いようなので、登攀には向かないのかなと思います。
東端の険しい岩場をアップで撮影しました。岩が脆いようなので、登攀には向かないのかなと思います。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 正面に見える岩の塊が凄い迫力で迫ってきます。この景色を見るために歩いてきました。
正面に見える岩の塊が凄い迫力で迫ってきます。この景色を見るために歩いてきました。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 磐司岩のパノラマです。数キロメートルにわたる岩塊の連なりです。
磐司岩のパノラマです。数キロメートルにわたる岩塊の連なりです。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 つづら折りの林道を登っていくと、何度か磐司岩が険しい岩壁を見せてくれました。
つづら折りの林道を登っていくと、何度か磐司岩が険しい岩壁を見せてくれました。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 林道の右の崖にはフェンスが張られていますが、そこから落ちてくる雪が林道を覆っています。
林道の右の崖にはフェンスが張られていますが、そこから落ちてくる雪が林道を覆っています。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 磐司岩が遠くに見えるようになりました。
磐司岩が遠くに見えるようになりました。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 山間の林道にも、時々強い風が吹いてきます。雪煙が舞っています。
山間の林道にも、時々強い風が吹いてきます。雪煙が舞っています。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 白糸の滝に到着しました。沢は雪に埋もれていました。
白糸の滝に到着しました。沢は雪に埋もれていました。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 白糸の滝の先にあるゲートです。いつもはここを抜けてさらに登っていくのですが、今日はここで引き返します。
白糸の滝の先にあるゲートです。いつもはここを抜けてさらに登っていくのですが、今日はここで引き返します。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 樹間に白糸の滝が見えています。白い帯状になっているところが白糸の滝です。
樹間に白糸の滝が見えています。白い帯状になっているところが白糸の滝です。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 林道の両脇に立派なブナの木を見ることができます。このブナはとりわけ太く逞しく、私の好きな一本です。
林道の両脇に立派なブナの木を見ることができます。このブナはとりわけ太く逞しく、私の好きな一本です。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 時々青空が覗きますが、天候は安定しません。
時々青空が覗きますが、天候は安定しません。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 雪庇のある斜面は急いて通り過ぎました。
雪庇のある斜面は急いて通り過ぎました。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 ブナの森は静寂に包まれています。
ブナの森は静寂に包まれています。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 磐司岩の展望地に戻ってきました。
磐司岩の展望地に戻ってきました。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 風が強く、天候は終始曇りベースでした。
風が強く、天候は終始曇りベースでした。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 二口渓谷を右手に見ながら林道を歩きます。石に積もった雪の造形を楽しみます。
二口渓谷を右手に見ながら林道を歩きます。石に積もった雪の造形を楽しみます。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 大きなツララがありました。
大きなツララがありました。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 磐司岩の東端が見える地点に戻ってきました。
磐司岩の東端が見える地点に戻ってきました。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 針葉樹の稜線の向こうに三方倉山が見えてきました。
針葉樹の稜線の向こうに三方倉山が見えてきました。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 今日、唯一の彩りです。
今日、唯一の彩りです。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 三方倉山の山頂部には雪煙が舞っています。強風はまだ収まりません。
三方倉山の山頂部には雪煙が舞っています。強風はまだ収まりません。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 二口キャンプ場手前の橋から名取川を見下ろします。
二口キャンプ場手前の橋から名取川を見下ろします。
面白山・神室岳・大東岳・雨呼山 出発点はもうすぐです。向こうの空が明るくなってきました。
出発点はもうすぐです。向こうの空が明るくなってきました。

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。