活動データ
タイム
05:43
距離
9.8km
のぼり
389m
くだり
390m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る■今日は厳冬期の二口林道を歩きます。 ここ数年、二口林道を歩くのは3月上旬の残雪期でした。その時期の林道歩きは暖かく、空の青も綺麗で、雪もほどほどに残っています。肩の力を抜いて楽しめる良さが残雪期にはあります。ですが、残念なことに磐司岩の厳しい岩塊の連なりを水墨画のような濃淡で見ることはできません。それで今年は一ヶ月ほど時期を早めて歩くことにしました。 ■この日は荒天の間の晴れですが、奥山は強風の予報でした。こんな日には風の影響が少ない林道歩きが良いと、二口渓谷に向かって出発しました。 今日の装備は、今年初のスノーシューです。私のスノーシューは、平地や緩斜面の散策用なので、二口や桑沼の林道歩きや、せいぜい泉ヶ岳にしか使えません。それでも、数十センチも積もった雪道を歩くのには欠かせない相棒です。 ■自宅から二口渓谷に向かう途中、秋保中学校を過ぎると風景が変わり、人家のない田んぼや畑に地吹雪のような強風が吹き荒れていました。このような状況では二口林道を諦め、秋保の大倉山や中ノ森など里山に変更した方が良いのでは、と悩みましたが、午後からは山形側も天候が好転するという予報だったので、とりあえず行ってみることにしました。 ■秋保ビジターセンターは雪で埋もれていました。駐車場に車を入れることができないので、空いた路肩に車を止め、しばらく天候の回復を待ちました。数十分すると、次第に青空が覗くようになたので、今日は二口林道を歩くことに決め、出発しました。 ■林道の雪はけっこう深いのですが、踏み固められているため、水場まではつぼ足でも行けます。中央部にある幅50センチメートルほどの踏み跡には、昨日降った新雪が積もっていて、そこには足跡がありません。ここを歩く登山者は、どうやら私一人のようです。 ■歩き始めは小雪が舞う天気でしたが、しだいに青い空が覗くようになり、磐司岩に着いた時には岩が日差しを受けて白く輝いていました。十数分の僥倖でした。 ■ここから先は葺きが深くなるため、スノーシューやワカンが必要になります。スノーシューを装着し、白糸の滝の入り口まで歩きました。周囲のブナ林が素敵です。一本、特に気に入ったブナがあるので、三ヶ月ぶりに挨拶してきました。 ■二口林道は山頂を踏まず、稜線歩きもないため、爽快な展望は望めないのですが、風の強い日でも歩ける冬場のオススメコースです。スノーシューやワカンなどの装備はもちろん必携ですが、危険箇所も少なく、変化に富んだ冬の息吹を味わうことができる穴場だと思っています。
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