草軽鉄道橋脚跡ツアー(ライジングフィールド軽井沢)

2021.01.24(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
1 時間 36
休憩時間
28
距離
2.5 km
のぼり / くだり
68 / 69 m
1 37

活動詳細

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旧草軽電気鉄道の小瀬温泉〜長日向間の柳川橋梁跡を散策するツアーに参加した。これは付近にあるライジングフィールド軽井沢というキャンプ場が主催するものである。 前日からの雪で軽井沢としてはなかなかの積雪量とのことだったが、全く問題なくほんの少し降る雪の中、快適な散歩として探訪することが出来た。 元々山歩きを昨年から始めるよりずっと前から北海道の狩勝峠等の廃線跡を歩いていた者としては、ささやかながら久しぶりの鉄分補給で気持ちのよいスノートレッキングとなった。 柳川橋梁のある区間は 1917(大正 6)年の開業であるため、これらの構造物すなわち橋脚や橋台、切り通しなどは既に建設から 100 年以上が経過しているのである。 今は静まり返る森の中に、かつてここに鉄路を通さんと志し実現したツワモノ達の労苦の証として佇むこれらの構造物には地域の歴史を今に伝える貴重な証人として末永く残って欲しいと願う。

鼻曲山・氷妻山・留夫山 キャンプ場のすぐ裏手に残る旧草軽電気鉄道の路盤跡。知らなければただのハイキングルートの様相。
キャンプ場のすぐ裏手に残る旧草軽電気鉄道の路盤跡。知らなければただのハイキングルートの様相。
鼻曲山・氷妻山・留夫山 これより林道と化した廃線跡を歩く。拡幅されナローゲージの面影はないが、実際の鉄路のルートを辿れるのは嬉しい。
これより林道と化した廃線跡を歩く。拡幅されナローゲージの面影はないが、実際の鉄路のルートを辿れるのは嬉しい。
鼻曲山・氷妻山・留夫山 かつてはここをカブトムシと呼ばれたキテレツ機関車に牽かれた列車が通っていたのだ。
かつてはここをカブトムシと呼ばれたキテレツ機関車に牽かれた列車が通っていたのだ。
鼻曲山・氷妻山・留夫山 今は林道のため、速度制限標識があったりする。
今は林道のため、速度制限標識があったりする。
鼻曲山・氷妻山・留夫山 少し歩くと分岐が現れる。拙者のような重症者には一目瞭然だが、廃線跡は左側であり、直進は純粋な林道である。いよいよ待ちに待ったかつての路盤跡そのままと思われる区間を歩く。
少し歩くと分岐が現れる。拙者のような重症者には一目瞭然だが、廃線跡は左側であり、直進は純粋な林道である。いよいよ待ちに待ったかつての路盤跡そのままと思われる区間を歩く。
鼻曲山・氷妻山・留夫山 そう。これこそが軌間 760mm の世界。この雰囲気こそ森林鉄道ではなく、旅客列車も普通に走っていた旧草軽電気鉄道の世界観ではないだろうか。久しぶりの廃線跡にテンションが上がる。
そう。これこそが軌間 760mm の世界。この雰囲気こそ森林鉄道ではなく、旅客列車も普通に走っていた旧草軽電気鉄道の世界観ではないだろうか。久しぶりの廃線跡にテンションが上がる。
鼻曲山・氷妻山・留夫山 写真では分かりにくいが、目指す柳川橋梁跡に向かってなかなかの下り勾配が現れる。かつてはここをカブトムシがあえぎあえぎ登っていたのだろう。
写真では分かりにくいが、目指す柳川橋梁跡に向かってなかなかの下り勾配が現れる。かつてはここをカブトムシがあえぎあえぎ登っていたのだろう。
鼻曲山・氷妻山・留夫山 先ほどよりももっともっと深い切り通し区間もある。敢えて下調べはほとんどしていないが、Web で見かけた当時の写真では開けた場所での撮影が多い印象だったので、このような深さの切り通しは予想外であり、さらにテンションが上がる。
先ほどよりももっともっと深い切り通し区間もある。敢えて下調べはほとんどしていないが、Web で見かけた当時の写真では開けた場所での撮影が多い印象だったので、このような深さの切り通しは予想外であり、さらにテンションが上がる。
鼻曲山・氷妻山・留夫山 そしてさらに下っていく。今回は下るルートで歩いているが、よくぞ登ったなと思える勾配である。
そしてさらに下っていく。今回は下るルートで歩いているが、よくぞ登ったなと思える勾配である。
鼻曲山・氷妻山・留夫山 結構下りてきた。切り通しの先が開けてきたのでそろそろ川に出そうだ。
結構下りてきた。切り通しの先が開けてきたのでそろそろ川に出そうだ。
鼻曲山・氷妻山・留夫山 と言うことで、柳川橋梁跡に到着。廃線跡探訪者としては見慣れた、『さて、対岸には行けるのか行けないのか』と最初に思う眺めである。
と言うことで、柳川橋梁跡に到着。廃線跡探訪者としては見慣れた、『さて、対岸には行けるのか行けないのか』と最初に思う眺めである。
鼻曲山・氷妻山・留夫山 基本的に廃線跡探訪はひたすら地面を追うことになるので、積雪期は対象外となるが初めての廃線跡の雪景色で、これはこれでアリだなとも思えた。
基本的に廃線跡探訪はひたすら地面を追うことになるので、積雪期は対象外となるが初めての廃線跡の雪景色で、これはこれでアリだなとも思えた。
鼻曲山・氷妻山・留夫山 何というか、水墨画のようで美しい。
何というか、水墨画のようで美しい。
鼻曲山・氷妻山・留夫山 そして、100 年以上前におっさん達が見事に積み上げた石によって組まれた橋脚跡を愛でる。頂部こそ樹木の攻撃により崩落しているが、今なおしっかりとここに立っている。素晴らしい。
そして、100 年以上前におっさん達が見事に積み上げた石によって組まれた橋脚跡を愛でる。頂部こそ樹木の攻撃により崩落しているが、今なおしっかりとここに立っている。素晴らしい。
鼻曲山・氷妻山・留夫山 組積造の構造物はコンクリートによるものとは全く異なる味わいがある。
組積造の構造物はコンクリートによるものとは全く異なる味わいがある。
鼻曲山・氷妻山・留夫山 いいねぇ。
いいねぇ。
鼻曲山・氷妻山・留夫山 ちょっとよろけたため、斜めになってしまった。目地はモルタルのようなもので補修されているように見えた。竣工当時からのものかは不明。
ちょっとよろけたため、斜めになってしまった。目地はモルタルのようなもので補修されているように見えた。竣工当時からのものかは不明。
鼻曲山・氷妻山・留夫山 このように頂部は樹木の攻撃により少々崩落している。
このように頂部は樹木の攻撃により少々崩落している。
鼻曲山・氷妻山・留夫山 美しい。
美しい。
鼻曲山・氷妻山・留夫山 橋脚は 3 本で中央の 2 スパンが比較的広く両端のスパンは短い。積雪のため橋台には接近出来なかったものの、ここに竣工当時は木造、後にプレートガーダーの桁が架かっていたのである。
橋脚は 3 本で中央の 2 スパンが比較的広く両端のスパンは短い。積雪のため橋台には接近出来なかったものの、ここに竣工当時は木造、後にプレートガーダーの桁が架かっていたのである。
鼻曲山・氷妻山・留夫山 今回のツアーでは実質的にこの柳川橋梁跡を見るだけのため、離れる前に改めて眺める。また会おう、柳川橋梁跡。
今回のツアーでは実質的にこの柳川橋梁跡を見るだけのため、離れる前に改めて眺める。また会おう、柳川橋梁跡。
鼻曲山・氷妻山・留夫山 柳川橋梁跡から長日向駅方面へ向かう路盤跡を歩く。浅い切り通しというか掘割を進む。
柳川橋梁跡から長日向駅方面へ向かう路盤跡を歩く。浅い切り通しというか掘割を進む。
鼻曲山・氷妻山・留夫山 ここまであまりなかった気持ちの良い直線区間も現れる。
ここまであまりなかった気持ちの良い直線区間も現れる。
鼻曲山・氷妻山・留夫山 そして、折返し地点である長倉山林道の分岐点に到着。画面左手前から右奥へ続く道が林道で、正面の直線こそがみんな大好き旧草軽電気鉄道の路盤跡である。必ずまた来る。
そして、折返し地点である長倉山林道の分岐点に到着。画面左手前から右奥へ続く道が林道で、正面の直線こそがみんな大好き旧草軽電気鉄道の路盤跡である。必ずまた来る。

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