活動データ
タイム
09:42
距離
13.2km
のぼり
1262m
くだり
1264m
活動詳細
すべて見るこの投稿は私の反省投稿で、長文になります。 ここで前置きですが、私達ハイキング同好会も結成6年を迎え、初めは街歩きからスタートし、現在では縦走や岩・鎖場も登れるようになりました。みんなのレベルアップを図り、いろんな登山計画を行ってきました。今回ハイキング終了して思ったことは、このコースは、私たち「ハイキング同好会」が求めている山行の方向性と全く違うし、私がハイキング同好会を間違った方向に向けていた…と反省するばかりでした。 西上州の「立岩~荒船山~艫岩」ハイキングに(6月15日)行って来ました。本にも紹介されていて、一度は行ってみたいコースでした。 天気予報は曇りのち晴れ、家を3時に出発、7時前に線ヶ滝(登山口)に到着し、登山開始しました。コースタイムは8時間の15時下山予定です。 星尾峠分岐、立岩直登コース分岐を過ぎ直登コースで立岩を目指します。 立岩のコル(鞍部)まで鎖付きのザレた崩壊箇所、ロープの急登、足場の悪い鎖のガレ場、トラバース鎖場を通過しながら立岩に到着しました。眺望は…まだ曇りであたり一面ガスガスです。 全員で艫岩の眺望に期待して先に進みます。立岩からすぐの所で異様な獣臭のフンを発見。写真に撮り、後で確認したら「熊」でした。経塚山手前の急な登りを過ぎて経塚山(荒船山)頂上到着。ここでおにぎりタイム。眺望が無いためすぐに「艫岩」目指して出発。 思いっきり下った後は「クリンソウ」の群生を見て平坦な登山道が30分続き、艫岩到着しました。その頃は青空が広がりいろんな山が望めました。 12時(スタートしてから5時間)に名残惜しい艫岩を出発。本来でしたら今まで来た道を戻る「ピストンコース」にすればよかったのですが、「道が崩落・道が無い…」等のコースを選択しました。「昔、オリエンテーリングやっていたのでコンパスワークは大丈夫」という私の過信がありました。 星尾峠へ行く途中、橋の崩落があり慎重に通過します。また何度も滑りやすい崩落箇所もクリアしていき、二度ほどルートファインディングしながら田口峠分岐到着しました。 ここからが問題の下山となりました。2007年の台風で崩落個所多数、登山道が無くなっている箇所がいっぱいありました。またその影響からかマイナーなルートで「踏み後」も見つかりません。しかも沢沿いに来ています。道も乏しく(いや、無いに等しい)、ピンクリボンやマーキングも無くなり、自信が無い所は妻とメンバーを残して私一人でルートファインディングして、メンバーを呼び寄せます。これを何度も繰り返します。 そして地図上では下山まで約30分の小高い山の木に赤のマーキングと「↓」マークがありました。私一人そこに行き、ルートファインディングしました。ただ、そこに行くには女性の足では厳しいのと、その先には落ち葉が積もっている崖しかありません。妻が向こう岸から「道あった~?」と聞いてきます。「あるにはあったけどその先ちょっとした崖を下りないと通過できない!」そして沢が滝になっています。「どうやってクリアするんだ…」と心の中で思い、もう、その時には「遭難」の事を考えはじめていました。 また、メンバーのところに戻り辺りをずっと見渡しているとメンバーが「到底道には見えないけど、なんか道らしきものが…」それは、普通の登山道を歩く私達には本当に道には見えないけど、荒れ果てた登山道だったら「道」だろうな…と思い、気持ちは「いや道であってくれ…」という願望か幻覚から歩くことにしました。 長らく歩くと崩壊した橋とその横に作られた橋が見えてきました。そうです登山道に戻ったんです。 そして、登山口に停めてある車を見て、みんなで感無量になりました。 「道に迷ったら引き返す」が鉄則ですが、最後に道が途絶えた場所では、みんなでかなり確認して、この道にしか辿りつかなかったこと、下山後確認したら私たちが踏んだ道がルートだったことが判明しました。 今回、私の自意識過剰が、私だけならともかく、メンバー全員に不安やストレスを与え、挙句は遭難させる危機にも遭遇し、本当に申し訳なく、みんなの前で謝りました。みんなは「あの時どうなる(遭難する)のか?と思ったけど、結果オーライだし、いい勉強になった…」とフォローしてくれました。 今後は、このような崩落や登山道が無いコースは登らない、楽しいハイキング同好会にしていきます(ただし岩場や鎖場は登りますが…)。
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