石鎚山_東稜ラッセル祭り

2021.01.10(日) 日帰り

活動データ

タイム

12:21

距離

13.7km

のぼり

1754m

くだり

1764m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
12 時間 21
休憩時間
2 時間 15
距離
13.7 km
のぼり / くだり
1754 / 1764 m
8 28
6
8
3
39

活動詳細

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寒波が入るとはいえ、町から見える石鎚北壁の様子じゃそう大して雪も降ってないだろう。だったら正月太り解消に西ノ川~成就~石鎚~東稜~ツナの平経由の周回で8、8時間くらい軽くあるくかねぇ。そんな軽い気持ちの計画でした。 で、実際はというと、激ラッセル含みの12時間越え行動。終わったときにはへとへとでした。 まず、ことの起こりは出だしでボーっと歩いてたせいで成就へのルートへ行かずに何故かツナの平経由のルートへ行ってしまったこと。下山のトレースがあったので、楽できるしまぁいいかとそのまま進んでいきました。しかしながらツナの平から先で徐々に雪が増えて足取りが重くなり、土小屋到着がスタートから3時間半の11時。ここですでに当初の目論見から外れてきてます。さらにそこから、トレースが風で消えかけていてペースが落ちて1.5時間かかって東稜とりつき到着が12時半。ココで引き返せばいいものを、しょせん東稜だし、そう大して時間もかからんだろ・・・と甘く考え突っ込んだのが運の尽き。 序盤から腰丈くらいの笹に50cmくらいの積雪が乗ったのを切り崩しながら進むことになり、全然ペースが上がりません。土木機械になり切って淡々と前進。気づくと2時間経過し、15時にようやく矢筈岩手前。 目の前には矢筈岩の急登りに笹+雪で厚いラッセルの壁がでそびえている。やめようかなぁと思ってふと気づくと左足のアイゼンが無くなっている・・・マジかぁ。 突っこむか引き返すか迷うが、先に見える岩場には雪も大してついてない。暗くなる前に登頂できれば、後は暗くてもアイゼン無しで下れる。逆にもと来たみちをアイゼン無しで無事下る自信はない。ということでここから先何とかごまかして上がったほうがリスクがないと判断して前進。矢筈岩の登りは笹+雪+急傾斜で雪が頭より上になったので、雪をアックスで切り崩し、踏み固めて足場を作り、一歩上がってまた雪を切り崩し・・・を延々繰り返す。結局僅かな登りを30分以上かけて突破。 技術的な難所は続く。岩場のトラバースはアイゼン無しだったので足置き確認のために、雪をいちいち払い、靴のグリップを確かめつつで遅々として進まない。凍った岩のハイステップは雪に埋もれた木の根や立木を掘り起こして足場を確保しと、何とかごまかしつつ16時過ぎにようやく南尖峰下へ到着。アイゼン無しでの最大の難所がココ。読み通り、岩場についた雪を丁寧に払って足場を確認し、ジャミング等使って体を引っ張り上げて何とか突破。ふらふらになりながら天狗へ到着する。 天狗のトラバースは雪がついてなかったので慎重に足置きしながら突破し、16時半に頂上小屋。ここまでくればアイゼン無しでも下れるのでひと安心。強風で休まらないので、さっさと二の鎖小屋まで下ってひと休憩。 泊りの方がいらしたので言葉を交わすと、消耗した私のために温かい飲み物を準備してくださり、人の情けが身に染みた。  暖かい飲み物をいただき、腰を下ろして少し回復したので、二の鎖小屋を出発。だいぶん消耗していたが、荷物が軽かったためかふらつくこともなく八丁坂迄下ると後はツラーい100mの登りをこなして18時過ぎ、足元が見えにくくなったあたりで成就へ到着。休憩後、披露した足腰に鞭打って19時45分に下山。実に12時間半の行動になり、当初のかるーい気持ちの計画と裏腹の、キツーイ一日となった。 今回は最初から最後まで突っ込みどころ満載の山行になったが、あえて言うなら、計画の時点でのやる気のなさがすべての原因な気がする。 まぁ、しょせん石鎚しょせん東稜、なんかあってもどうにかできるという気持ちが、今回の結果になったんでしょう。 (実際、どうにかなったし・・・・) 少し気持ちに油断が出てる気もするので、引き締めることにしましょう。

石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 ツナの平を経て土小屋へ。
ここまでトレースがあってらくちんモードでしたが土小屋の先はトレースが消えかけて、負荷が一気に高くなります
ツナの平を経て土小屋へ。 ここまでトレースがあってらくちんモードでしたが土小屋の先はトレースが消えかけて、負荷が一気に高くなります
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 ひざ下くらいの雪を踏みつつ進む。
南面は日差しが強いわりに風が無くて暑い。
ひざ下くらいの雪を踏みつつ進む。 南面は日差しが強いわりに風が無くて暑い。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 目指すいただきははるか遠い。
12時を過ぎて少し焦りが出てくる
目指すいただきははるか遠い。 12時を過ぎて少し焦りが出てくる
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 東稜分岐手前から積雪が増え、吹き溜まりは腰くらいの積雪になる
東稜分岐手前から積雪が増え、吹き溜まりは腰くらいの積雪になる
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 東稜とりつき。
北面側なので風が強く吹いて寒い。
休憩せず取り付く。
東稜とりつき。 北面側なので風が強く吹いて寒い。 休憩せず取り付く。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 一瞬、東稜をあきらめ、2の鎖トラバースを考えるが、かなり積雪が多い模様で断念。
一瞬、東稜をあきらめ、2の鎖トラバースを考えるが、かなり積雪が多い模様で断念。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 で、東稜へ取り付くが、胸までの雪を切り崩しつつのラッセル地獄。
で、東稜へ取り付くが、胸までの雪を切り崩しつつのラッセル地獄。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 矢筈岩が見える。で足元確認すると、おや?アイゼンが片方脱げてるがな・・・・しばし迷って前進を選択
矢筈岩が見える。で足元確認すると、おや?アイゼンが片方脱げてるがな・・・・しばし迷って前進を選択
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 矢筈岩の登りは完全な土木工事。
雪崩が起きないことを祈りつつ何とか登りきる。
あー怖かった
矢筈岩の登りは完全な土木工事。 雪崩が起きないことを祈りつつ何とか登りきる。 あー怖かった
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 でもね、目指すピークはまだまだ先。
時刻は15時半で日没まであと2時間。ヤバい
でもね、目指すピークはまだまだ先。 時刻は15時半で日没まであと2時間。ヤバい
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 16時前。ようやく南尖峰の下まで到達。
16時前。ようやく南尖峰の下まで到達。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 天狗が見えた
天狗が見えた
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 やっと登頂。
カニの横ばい等、アイゼン無しだと緊張するセクションは続くが、ここからトレースがはっきりしたので、らくちんモード。
やっと登頂。 カニの横ばい等、アイゼン無しだと緊張するセクションは続くが、ここからトレースがはっきりしたので、らくちんモード。
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 山頂を一瞬振り返り、即下山
山頂を一瞬振り返り、即下山
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 下山路の雪はまばら。さっきまでのラッセル地獄は何だったんだろうか?
下山路の雪はまばら。さっきまでのラッセル地獄は何だったんだろうか?
石鎚山・堂ヶ森・二ノ森 暗い中、成就から下る。
あぁ疲れた
暗い中、成就から下る。 あぁ疲れた

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