活動データ
タイム
12:21
距離
13.7km
のぼり
1754m
くだり
1764m
活動詳細
すべて見る寒波が入るとはいえ、町から見える石鎚北壁の様子じゃそう大して雪も降ってないだろう。だったら正月太り解消に西ノ川~成就~石鎚~東稜~ツナの平経由の周回で8、8時間くらい軽くあるくかねぇ。そんな軽い気持ちの計画でした。 で、実際はというと、激ラッセル含みの12時間越え行動。終わったときにはへとへとでした。 まず、ことの起こりは出だしでボーっと歩いてたせいで成就へのルートへ行かずに何故かツナの平経由のルートへ行ってしまったこと。下山のトレースがあったので、楽できるしまぁいいかとそのまま進んでいきました。しかしながらツナの平から先で徐々に雪が増えて足取りが重くなり、土小屋到着がスタートから3時間半の11時。ここですでに当初の目論見から外れてきてます。さらにそこから、トレースが風で消えかけていてペースが落ちて1.5時間かかって東稜とりつき到着が12時半。ココで引き返せばいいものを、しょせん東稜だし、そう大して時間もかからんだろ・・・と甘く考え突っ込んだのが運の尽き。 序盤から腰丈くらいの笹に50cmくらいの積雪が乗ったのを切り崩しながら進むことになり、全然ペースが上がりません。土木機械になり切って淡々と前進。気づくと2時間経過し、15時にようやく矢筈岩手前。 目の前には矢筈岩の急登りに笹+雪で厚いラッセルの壁がでそびえている。やめようかなぁと思ってふと気づくと左足のアイゼンが無くなっている・・・マジかぁ。 突っこむか引き返すか迷うが、先に見える岩場には雪も大してついてない。暗くなる前に登頂できれば、後は暗くてもアイゼン無しで下れる。逆にもと来たみちをアイゼン無しで無事下る自信はない。ということでここから先何とかごまかして上がったほうがリスクがないと判断して前進。矢筈岩の登りは笹+雪+急傾斜で雪が頭より上になったので、雪をアックスで切り崩し、踏み固めて足場を作り、一歩上がってまた雪を切り崩し・・・を延々繰り返す。結局僅かな登りを30分以上かけて突破。 技術的な難所は続く。岩場のトラバースはアイゼン無しだったので足置き確認のために、雪をいちいち払い、靴のグリップを確かめつつで遅々として進まない。凍った岩のハイステップは雪に埋もれた木の根や立木を掘り起こして足場を確保しと、何とかごまかしつつ16時過ぎにようやく南尖峰下へ到着。アイゼン無しでの最大の難所がココ。読み通り、岩場についた雪を丁寧に払って足場を確認し、ジャミング等使って体を引っ張り上げて何とか突破。ふらふらになりながら天狗へ到着する。 天狗のトラバースは雪がついてなかったので慎重に足置きしながら突破し、16時半に頂上小屋。ここまでくればアイゼン無しでも下れるのでひと安心。強風で休まらないので、さっさと二の鎖小屋まで下ってひと休憩。 泊りの方がいらしたので言葉を交わすと、消耗した私のために温かい飲み物を準備してくださり、人の情けが身に染みた。 暖かい飲み物をいただき、腰を下ろして少し回復したので、二の鎖小屋を出発。だいぶん消耗していたが、荷物が軽かったためかふらつくこともなく八丁坂迄下ると後はツラーい100mの登りをこなして18時過ぎ、足元が見えにくくなったあたりで成就へ到着。休憩後、披露した足腰に鞭打って19時45分に下山。実に12時間半の行動になり、当初のかるーい気持ちの計画と裏腹の、キツーイ一日となった。 今回は最初から最後まで突っ込みどころ満載の山行になったが、あえて言うなら、計画の時点でのやる気のなさがすべての原因な気がする。 まぁ、しょせん石鎚しょせん東稜、なんかあってもどうにかできるという気持ちが、今回の結果になったんでしょう。 (実際、どうにかなったし・・・・) 少し気持ちに油断が出てる気もするので、引き締めることにしましょう。
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