雪の登り初め 十坊山

2021.01.10(日) 日帰り

活動データ

タイム

03:05

距離

5.9km

のぼり

536m

くだり

534m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
3 時間 5
休憩時間
55
距離
5.9 km
のぼり / くだり
536 / 534 m
3
1 2
57

活動詳細

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昨年の登り納めから2週間。さすがに禁断症状が出て集中力が出ない。年明けから相棒と九重の雪山を目指していたが、相棒が体調不良…彼しか車のチェーンを持っていないので、断念した。それでも禁断症状を抑えきれず、ソロで登ろうと検討する。 最初は、宝満の難所ヶ滝に氷瀑を見に行こうと検討する。難所ヶ滝を見てそのまま登って縦走路にたどり着いて、仏頂~宝満ピストンを検討する。氷瀑も積雪も十分。うきうきしながら人の登山記録を眺めていると…登山口がある昭和の森公園までのアプローチはどう見てもチェーン無しではいけない。となれば、電車で大宰府駅まで行ってそこからバスか歩きで竈門(かまど)神社。そこから、と思ったが、余りにも道中が長そうでソロで行くには寂しい。 ということで、宝満は諦めて、脊振山系を検討した。椎原(しいばる)もいいなあと思うが、多分あの狭い山道には雪がかなり積もっているだろうということで却下。う~ん、後は雷山、二丈岳、十坊山しかないか。 行ってみて検討することにした。まだ雪が少し残っているかもしれないので、日が昇って出発する。幸い、幹線道路は雪がなくて快調に飛ばした。まずは雷山を目指す。プランでは雷山~富士山~井原(いわら)山の縦走ピストンを考えていた。車中から山の方を眺めると、雪山が美しい。アドレナリンが出てきた。しかし、無情にも「凍結・積雪により通行止め」の案内…やっぱりか。仕方がないので引返す。チェーン無しなのでLでゆっくり元の道に戻って、今度は二丈の登山口「ゆらりんこ橋」を目指した。 国道から入ると、少し雪が残っている。これくらいの状態が続けば何とかたどり着けるだろうとワクワクするが、ずっと手前の神社に車を停めて歩いている人がいる。嫌な予感がしたが、不安が的中。しばらくするとカチンコチンに道路が凍結している。このまま登れば、多分引返せない。恐る恐るバックして切り替えして撤退。 最後の望みである十坊の登山口「まむしの湯」駐車場を目指した。こちらは少し雪が残っているが、難なくたどり着くことができた。これ以上は登れないだろう。 このコースは、実に12年振りだ。小学校に入学した息子と登って以来でコースをあまり覚えていないが、そこそこ歯ごたえあって歩きやすかったと記憶している。みかん畑の間を縫うコンクリート道を残雪を踏みしめながら歩く。前日の記録には頂上には結構雪があって、気温はそんなに上がっていないから残っているはず。そう信じて黙々と登る。 山道に入ると、積雪がちらほら。アイゼンを履くまではない。黙々と登る。7合目あたりから雪が深くなってきた。待望の雪山感覚。踏み跡は踏まずに新雪をわざと歩いて楽しみながら歩いた。ほとんど休まず、アイゼンも履かずに1時間で頂上に到着。 九合目から頂上は見事な銀世界。浮嶽、二丈、羽金(はがね)、雷方面はこちらよりも雪が深そうだ。 ずぼらなオッサンにしては珍しく前日に茹でたニンジンと玉ねぎ、それにウィンナーソーセージを温めて、お神酒で一杯。残りはカップ麺に入れて山飯。真っ白な雪の世界でこのシチュエーションは、実に得がたい。 しばらくすると、3合目あたりで抜かせてもらったご夫婦が到着。浮嶽までのピストンだそうだ。夫婦二人で山を楽しめるのは羨ましい。しばらく歓談。すると、若者が一人で登ってきた。彼から挨拶される。九大のワンゲル部の部員だそうで、彼も雷を断念してこちらに来たそうだ。山が好きでたまらないようで、これから彼の山行生活に幸あれと思う。彼も浮嶽ピストン。オッサンも行こうかと思ったが、帰りの事を思うと断念し、下山開始。 下山にはアイゼンを履いた。グリップが効いて、快適な下り。実はアイゼンは初体験。三十代の時に真冬の九重をアイゼンなしで歩いたことがあるが、今思えば、何と無謀なことをやったんだろう。あの頃に比べればかなり体幹が衰えているだろうから、雪山にはアイゼンは必需品ということで一昨年に買ったが、使わず仕舞い。ようやく使う機会を得た。履いていなければ恐らく滑って恐い思いをしただろう、アイスバーン状になった踏み跡も難なく歩ける。いや~楽ちん、楽ちん。 下山してまむしの湯につかって、疲れを癒した。 わずか3時間の山行だったが、雪あり、アイゼンのグリップも実感するなど、まずまずの登り初めになった。今年も山に感謝だ。

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