高野山~女人禁制の名残を歩く

2021.01.03(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 28
休憩時間
52
距離
16.8 km
のぼり / くだり
455 / 595 m
2
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活動詳細

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一大参詣地として知られる空海が息づく高野山。日中も-4℃、雪も積もり出歩く人もまばら。正月は普段から店が閉まっていると言うが、今年は更に閑散としている。全てくまなく通りを歩いたが、茶屋食事処含め四軒ぐらいしか開いていない。あとは根本大塔近くのコンビニだけ。 しかし元々冬は寂しい雰囲気の方が好きな質なので、これもよし。 宿坊を予約できれば、片道7時間の京大坂道など登山道を行きたかった。 諦めてケーブルカーに乗り、高野山口けらバスで女人禁制の名残、女人堂で降りる。 かつて女性は「女人堂」までしか行くことができず、そこで祈りを捧げた。7つあった堂も現在では不動坂口のみ。明治5年(1872)に女人禁制が解かれたが、実際には明治39年まで続いていたとのこと。 毎日朝6時と10時半に行われる「生身供(しょうじんぐ)」を見るため、早足で奥の院まで急ぐ。雪の日の登山靴は便利。 生身供は、まだ生きているとされる空海に食事を運ぶ、1200年間脈々と続けられている凄い儀式。御供所から食事が運び出され、嘗試地蔵(あじみじぞう)の前に捧げて、2人の僧がその膳を白木の箱に納め、維那という高僧が先頭に立ち御廟へと運んでいくという、一連の儀式を見ることができた。 その後は一連の高野山の重要箇所を参拝しつつ、大門の脇から最後に弁天岳へ登る。 ここも「女人道」と呼ばれる、女人禁制時代の名残。 山道から高野山の最重要部「根本大塔」がちらりと眺められる。 空海は高野山を弁財天から譲り受けられたとしているので、弁財天信仰が厚かったそうだ。 その後は極楽橋駅までの短い区間だが、京大坂道を歩く。極楽橋は下から眺めると美しい。袂の地蔵が貴重な皆地笠を被っていた。

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