【「雲取山」日本百名山ピークハントクエスト〜十一座目〜】

2020.12.31(木) 2 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 12
休憩時間
2 時間 26
距離
11.6 km
のぼり / くだり
1452 / 353 m
DAY 2
合計時間
6 時間 34
休憩時間
2 時間 33
距離
11.1 km
のぼり / くだり
400 / 1501 m
18
14
1
35
15
1 16
10

活動詳細

すべて見る

今年はコロナの影響で実家帰省を自粛のため、冬休みの予定がぽっかり空いてしまった。 ずっと家にいると暇死にしてしまうため、同じ状況の旅仲間と今年はどこか近場の山頂で年越しをすることに決めた。 が、年末ぎりぎりの決断だったためいくつか山小屋に宿泊予約のTELを入れるもどこも満室。 山頂での年越しを諦めかけていたが、最後にかけた雲取山荘が空きがあり予約することができた。 ということで、初めての年越し登山は東京都最高峰、標高2017mの雲取山に決定。 【一日目】 雲取山までは、奥多摩エリアにある鴨沢からのルートをチョイス。 鴨沢バス停から少し峠道を登った先にある丹波山村村営駐車場に車を停め、2020年締め山行スタート。 5年程前に雲取山手前の七ツ石山までは登ったことがあるが、その時はちょうど紅葉の時期で景色の変化が楽しめた。 今回は葉も落ちたほとんど景色の変わらない樹林帯で、アップダウンはなくただひたすら登り道が続く。 その為、ふくらはぎや太ももに常に負荷がかかる状態で筋肉疲労の分散があまりできず、二日分の荷物もありいつもよりザックも重く、どんどん体力が削られていく。 息も切れ切れになりながらも、なんとか七ツ石山手前の七ツ石小屋に到着し、少し早めの山飯。 約2時間半登りっぱなしはさすがにきつかった。 山飯は崎陽軒の焼きしゅうまいと、泊まったホテルの朝食がパック詰だったのでお持ち帰りした品々。 バラエティに富んだ食事で贅沢なお昼になった。 山小屋で1時間ほど休憩した後は、いよいよ雲取山山頂へ向かう。 七ツ石山を経由するつもりだったが、分岐路に気づかず巻道をしばらく進んでしまい、戻るのもまた大変なのでそのまま雲取山へ向かった。 巻道はほぼ平坦だったので、おかげで体力を温存することができた。 結果オーライ。 巻道を抜けると、山が拓けてきていよいよ雲取山が近づいてきた。 見事な冬晴れの中、富士山も雄大にそびえこれまでと打って変わって気持ちの良い山歩き。 ただ、流石に気温は低く、風が吹くと一気に汗が冷やされ体温が奪われていく。 七ツ石小屋を出発してから約2時間20分で山梨県側の山頂に到着。 避難小屋もあるので、小休憩。 外の体温計は−7℃と極寒だったので、休憩時に風をしのげるのはありがたい。 本来宿泊禁止ではあるが、避難小屋内ではシュラフに包まれ寝ている人がちらほら居て、物音も立てづらい状況だったので、少し体を休ませてから山頂に向かった。 避難小屋から5分ほどで東京都最高峰の雲取山山頂に到着。 十一座目の日本百名山ピークハントに成功。 道のりが長かっただけに達成感はひとしお。 今までの疲れが一気に吹き飛んだ。 山頂で記念撮影をしていたが、日も暮れてきて、風も出てきて手袋を外すとすぐに感覚がなくなり冷たさを通り越して痛いくらいの体感温度になってきたので、山頂での滞在は30分ほどで雲取山荘に向かった。 山頂から雲取山荘までは25分ほどでたどり着けるが、標高を一気に180m近く下げなければならないので、何気に登りも下りもハード。 この道中に木の枝か何かに今回新調した三脚を引っ掛けてしまい、脚が一本根元から折れてしまった。 登山保険に入っているので、補償はしてもらえるかもしれないが、明日の初日の出撮影で三脚が使えないのがとても悲しい。 ゴール目前にして心が折れかけてしまった。 駐車場をスタートしてから約7時間15分で雲取山荘に到着。 山荘内はストーブが置かれ、極寒地獄で固まった身体がほぐれていく。 部屋にもこたつがあり、この時期の山荘はまさに天国。 暖をとったあと、金色に輝く月や東京の夜景を観るため少し外に出たが、この日の夜の雲取山の最低気温は−17.5℃だったらしく、人生初体験の気温だった。 しばらく山荘内で談笑した後は、楽しみの一つだった山荘の晩御飯。 メインはハンバーグで、年越しそばもあり、バランスの取れた食事。 山で食べるご飯は、本当に疲れきった身体に染み渡り、とても美味しく感じる。 山小屋の消灯は早いので晩御飯を食べたら就寝かな〜と思っていたら、今日は24:30が消灯時間とのこと。 年越しのタイミング限定での消灯時間のようで、暖かい晩御飯をいただき、山荘の宿泊者の皆さんとストーブを囲んで軽く酒盛りをし、仮眠をとった後に、静かにカウントダウン。 テレビも音楽もないが、山荘内の電光掲示板に「新年あけましておめでとうございます。」の文字が流れてきて、少しだけ年が明けたことを実感。 すぐに消灯時間になるので、起きていた人たちと新年の挨拶を交わし、記念撮影をして眠りについた。 【二日目】 令和3年最初のアクティビティは、雲取山荘からの初日の出撮影。 5時に起床し、5時半から朝食。 6時に荷物をまとめ、6時20分には雲取山荘を出発。 かなり慌ただしい朝だが、日の出時刻が6:50分のため、急がないと山頂での初日の出に間に合わない。 駆け足気味でスタートするが、山荘から山頂までの急登のせいで思うように進まない。 体力をつけなきゃと朝ごはんをしっかり食べ過ぎたせいもあり、途中気持ちが悪くなり少し戻してしまった。 初日の出に間に合わないかなと諦めかけていたが、日の出5分前というベストなタイミングで山頂に到着できた。 この日も−12℃とかなり寒かったが、太陽が顔を出すにつれ、体感温度が上がっていく。 雲の向こうから顔を出す初日の出。 裸眼では直視できず、カメラのファインダーとサングラス越しに見える太陽はまん丸で綺麗なオレンジ色。 初日の出はもう何年も見ていなかったが、東京都の最高峰で拝む初日の出は格別だった。 太陽が上がりきると人もまばらになってきたので、再び山頂で記念撮影。 仲良くなった山仲間と共にワイワイと、気づけばすっかり空は明るくなっていた。 それぞれ違う目的地の山仲間と別れを告げ、雲取山を後にする。 本来下山は三条の湯方面から下る予定だったが、どうやら人が通れないくらいの土砂崩れで通行止めになってるらしかったので、昨日きた道をそのままピストン。 ついでに昨日逃してしまった七ツ石山に立ち寄る。 七ツ石山からの景色もやはり素晴らしい。 5年前にはなかった山頂石碑も立派だった。 下山は予定していたよりも早く歩を進めることができ、13時前には駐車場に戻ることができた。 二日間汗にまみれ、酷使してボロボロになった身体を癒すためいの一番に向かうのはもちろん温泉。 奥多摩駅近くにある「もえぎの湯」で心身ともに解きほぐした。 元旦で食事処がどこもやっていないので、青梅方面まで移動しチェーン店の「炭火焼肉屋さかい」で打ち上げ。 たらふく食って、たらふく飲んでホテルで就寝。 今年は本厄だが、天候にも恵まれ、素敵な出会いもあり、綺麗な初日の出を拝め、そんなものを吹き飛ばす勢いで令和3年は幸先のよいスタートを切ることができた。 今年は去年以上に山沼に浸かっていく気しかしない。

メンバー

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。