闇に溶けるナイトハイク〜登り納めの陣馬、高尾縦走〜

2020.12.30(水) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 8
休憩時間
59
距離
21.6 km
のぼり / くだり
1313 / 1340 m
21
9
6
5
5
46
19
19
27
10
6
5
8
12

活動詳細

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※ナイトハイクは楽しいですが非常に危ないのでオススメはしません。 ※最近心向くままにつらつらと長い駄文を書いてしまっているので適当にスルーしてください。 今年の登り納めは奥多摩の鷹の巣山だ! と、週末に計画を立てていたのに体調がイマイチで行けず。 さてどうしよう。 登り納めは諦めるか? しかし去年も体調を崩して出来なかったし。 だから今年こそは行きたい。 だがしかし、家の大掃除やら、正月用の買い物とか、色々あって行くタイミングがもうない…。 やはり諦めるしか…。 ……… …… … いや。 あるぞ。 ずっとやりたいと思っていたあれを、今こそやれるチャンスだ! ということで今回は、もう予定が入らないところに無理矢理ねじ込んでナイトハイクに行くことにしました。 そうよ。昼間行けないなら夜中に行けばいいじゃない!(馬鹿です) そうすりゃ何もかも予定通りのまま、登り納めにも行けるのだぜ!(馬鹿なのです) 私ってば天才じゃね?(どうしようもない馬鹿野郎です。あとでよく言って聞かせます) と、言うことで今回は藤野駅から陣馬山を目指し、景信、城山を越えて高尾山を目指す、まあいつもの定番のコースです。 いつもと違うのは、歩くのが深夜ということ。 夜景を楽しみながら、獣達の気配にドキドキしながら縦走し、日の出の時間頃に高尾山に着いて御来光を拝めたら良いなぁと、そんな計画です。 登る前に、ナイトハイクの基本的なこと、注意しなければいけないこと等を調べたり、同じコースをナイトハイクしている方のブログ等を拝見したり、下調べは入念に行いました。それにしてもやられている方、意外と多いんですね(^^; さて、そんなわけで当日。 終電に乗り込んで藤野駅を目指します。 終電なので車内はほとんどガラガラでした。 藤野駅に到着し、トイレと軽めのストレッチをして早速出発。 当然ながら他に登山者の姿は見当たりません。ていうか人自体いません。 ど深夜の真っ暗な中を一人、登山口に向かって歩いていきます。 陣馬山登山口から登る予定でしたが、駅で済ませたのに出発して早々にまたトイレに行きたくなり(寒さのせいかな?)、登山口にトイレのある陣谷温泉の方の登山口へ予定変更。 登山口までの距離が陣馬山登山口より更に倍くらいありますが、まあ仕方ない。 ひたすら舗装路を歩いていきます。 藤野駅から続く通りは街頭もしっかりとあって全く暗くなかったですが、陣谷温泉へ向かう細い川沿いの道に入ると途端に街頭の間隔が長くなり、暗闇の世界が段々と広がっていきます。 川の流れる音しか聞こえない静かな夜でした。 途中までは。 それは突然聞こえてきました。 ブオオオォン!!ブオオオォン!! と、凄まじい音を立てて鳴り響く車のマフラー音。 無駄に噴かしながら走っていく音が遠くの方から聞こえてきました。 しかも一台ではありません。 走り屋的な?やつなのかな? せっかく静かな夜を楽しんでいたのに、なんなんだあれは! 一人で激おこプンプンになっていましたが、マフラー音が段々とこちらに近づいてきて、私は少し怖くなりました。 この集団がこっちの方まで来たらどうしよう((((;゚Д゚))))))) ケモノよりもオバケよりも、怖いのはニンゲン。 そう、こんな夜道を女が一人歩くなんて危ないに決まっています。 もし絡まれたら。 終わる。多分。知らんけど。 私は早足で登山口を目指しました。 手前の登山口からさっさと山に入っておけば良かった。 トイレなんて陣馬の山頂まで我慢すれば良かったのに、バカ!私のバカ! マフラーの音が少し遠くに離れていき、お、大丈夫かな?と思ったのも束の間で、また近づいてきます。 早く登山口!山に!入って!しまえば大丈夫! 登山口への道がとても長く感じましたが、ようやく登山口手前のトイレへ到着。 しかし、トイレに入っている間に来たらどうしよう!? トイレがあるから、こちらに来る可能性は割りと高いかもしれない。トイレ、止めるか!?さっさと向かうか!?でもトイレ行きたい!せっかく来たんだし!トイレ! ちょっとパニックになりながら、手早くトイレを済ませて登山口へ。 車も入ってこられないくらい細い道に入ると、少し安堵しました。 山道に入って少し行くと、マフラー音が本当にすぐ側まで近づいてきて、やっぱりアイツらもトイレ行くんだ!!と思いながら、鉢合わせなくて良かったと心底思いました。 まあ、本当にこちらの方まで来たのかは定かではありませんが、音は本当にすぐ近くまで来てました(^^;; さてさて、ようやく山道に入り登山スタートです。 当然ながら街頭はありません。 殆ど闇。ここからはヘッドライトを装着。 暗闇の中を歩いていきます。 山道は歩きやすく、ヘッドライトの明かりだけでも十分に歩ける道でした。 山道は全くの闇なのか?と問われると、そうでもありません。月明かりが眩しいくらいで、開けたところだとライトがなくてもよく見えます。 時々ライトを消して、闇に溶けていく感覚を楽しみながら歩いたり、周囲の音に耳を澄ませ、夜に活発になる動物達の気配を探したりしました。 しかし、全くと言っていいほど気配はありません。 というか、またあの爆音が鳴り響き、正直山の中の音等殆ど聞こえない状態でした。 折角静かな夜の山を楽しめると思ったのですが、とても腹が立ちまして、思わず、 「うるせぇぞバカやろうぅ!!」 と叫んでやりました。ちょっとすっきり。音は鳴り止みませんでしたけど。 そんなこんなで無事に陣馬山頂へ。 当然ながら人の姿はなし。 東京方面を見ると夜景が綺麗でした。 空は曇っていて星空はあまり見えず。 歩いているときは暑いけど、止まると寒い。山頂は風も強いので、少し休憩してすぐに次へ向かいました。 いつもの縦走路が、夜だと全然違う道に見えます。 歩きやすい道ではあるので特に危険はないのですが、やはりいつもよりも足元や周囲に気を配らせながら歩くので、結構疲れます。それが後々響いてきました。 明王峠に着いて写真を撮ると、なんと赤いモヤモヤが写りました。 私は凍りつきました。 え?これ、まさか…。 背筋がぞおぉっとして、そっと写真を消去。 休憩しようと思っていたのにそのまま出発。 それまで全くなんともなかったのに、途端に恐怖が私を支配しました。 ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい、何アレ?心霊的なやつじゃないよね? 冷静に考えれば、光の加減とか、色々要因はあるんでしょうが、その時の私はなんせ夜中に山の中でひとりぼっちですから、そんなん冷静になれるわけもなく、ひたすら歩きました。 振り返ってはいけない。歩け。歩くのだ。 怖いのはケモノよりもニンゲンよりもオバケ。 ノンストップで歩き続け、景信山に到着。 視界も開け、少し心も落ち着きました。 こちらは陣馬山よりも街が近いおかげか夜景が近く、とてもキレイでした。 さて、次は城山へ向かいます。 夜景を楽しめたおかげか、心も落ち着いてきましたが、何だか右足の股関節に痛みがあり、少しずつペースが落ちてきました。 城山の手前まで来たところで、人の声が。 思わずビックリして周りをキョロキョロしてましたが、普通に前から二人の男性がトレランの格好で来ただけでした。こんな暗闇の中走るの?頭大丈夫?(あまり人のこと言えない) 城山に到着すると、空はだいぶ明るくなってきて、夜明けがせまってきていました。ヘッドライトもいらないくらい明るくなり、人に会ったのもありますが、なんだか緊張の糸が途切れて、途端にどっと疲れが…。まあ、ここまで来ればもう大丈夫。 日の出を高尾山でと考えていましたが、空はどんより雲。拝めそうだったら時間がギリギリだったので急ぎましたが、今回はダメだと判断し、のんびり歩くことにしました。疲労も足の痛みもかなりきていたので丁度よいです。 高尾山頂に着くと何人もの姿が。 まだ早朝なのでそれほどではないですが、それでも次々と登ってくる人がいました。 カレー飯を持ってきていたので、山頂で食べようかと思いましたが、なんだか降ってきそうだったのでさっさと下山することに。 稲荷山コースを行く予定でしたが、足が辛かったので一号路を行きました。舗装路の方が足には辛かったかもですが(^^;; ちなみに、山を歩いていた間、殆どあの車の爆音が鳴り響いていました。途中、パトカーのサイレンが聞こえたり、警官の拡声器を使った声が聞こえたりしましたが、その後も止むことはなく、かなり騒がしいナイトハイクになりました。 一号路の参道を歩いてる時が一番静かだったかもしれません。 途中、雨が降り出し、ツルツルの石畳が滑りやすかったりしましたが、無事に高尾山口駅へ到着! 一晩歩き通してかなり疲れました。 いつも激混みの極楽湯ですが、早朝なら大丈夫と思い、久々に寄りました。思った通りガラガラで、温泉にゆっくり浸かり疲れを癒しましたとさ。 ドキドキワクワクなナイトハイク、思った以上に大変で疲れましたが、普段とは違う登山を楽しめたのでとても良かったです。登り納めに相応しい、良い山行になったかな、と思います。 余談ですが、長らく使っていたiPhone7Plusがだめになってしまい、 iPhone11にしました。カメラがすごく綺麗でびっくりしました(´ω`) 今回の写真はほぼiPhone11で撮影です。

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